意識を取り戻したスー・ウェイアン。しかし、彼女がなぜ自ら命を絶とうとしたのか、その理由は謎のままです。心配するグー・ユンジョンは、彼女の心の奥底にある本音を探ろうと、ある行動に出ます。一方、長年の親友である姜慕影(ジャン・ムーイン) は、ウェイアンが何かを隠していることに気づき、二人の友情には亀裂が生じ始めます。すれ違う想いの中で、ユンジョンとウェイアンの関係には新たな変化の兆しが。ウェイアンは再び生きる希望を見出すことができるのでしょうか。

「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ8話

前回、衝撃的なラストを迎えたわけですが、今回は登場人物たちの心が大きく揺れ動く、まさに神回でした。

「生きたい」その一言を引き出すための荒療治

意識を取り戻したスー・ウェイアン。でも、その心は喜びと絶望が入り混じった複雑な状態。そんな彼女の様子が気になって仕方ないのが、我らがグー・ユンジョン先生です。ウェイアンがなぜ死を選ぼうとしたのか、何か重い病気を隠しているんじゃないかと、親友の姜慕影(ジャン・ムーイン) に探りを入れるも、有力な情報は得られません。

業を煮やしたユンジョン、とんでもない作戦に出ます。

病室でウェイアンに薬を渡しながら、こう囁くんです。

「これは毒薬だ。死にたい君の願いを叶えてやる」

ってね!いやいや先生、冗談キツすぎでしょ!

最初は「またまた〜」と信じないウェイアンでしたが、ユンジョンのあまりに真剣な眼差しに、だんだん顔が青ざめていきます。パニックになった彼女は、解毒剤をもらうために、ついに本音を叫びました。

「生きたい!」

そう、これこそがユンジョンの狙いだったんですね。彼の不器用だけど深い愛情が、ウェイアンの心の扉をこじ開けた瞬間でした。ユンジョンは「二度と自分の命を軽んじるな」と、力強く彼女を諭します。

親友だからこそ許せない!すれ違う友情の行方

この一部始終を、ドアの外で聞いていたのが親友のムーイン。彼女の心は穏やかじゃありません。大切な親友が、命に関わるようなことを隠していた。そのショックと怒りで、ウェイアンに冷たく当たってしまいます。

「あなたとの距離がどんどん離れていく気がする」

そう言い残し、近いうちに帰国すると告げて部屋を出て行ってしまうムーイン。あぁ、親友だからこそのすれ違い…切なすぎます。

でも、ウェイアンの誠心誠意の謝罪と、二人の間を取り持つ友人のおかげで、少しずつ雪解けの兆しが。一緒に火鍋を囲むシーンでは、まだ少しギクシャクしながらも、お互いを思う気持ちが伝わってきて、思わずホロリとさせられました。

「暗夜彩虹」が繋ぐ、未来への約束

心身ともに少し回復したウェイアンを、ユンジョンは車椅子で夜の散歩に連れ出します。そこで語られるのは、命の終わりを目前にしても、懸命に生きようとした患者たちの物語。今この瞬間を大切に生きることの尊さを、ユンジョンはウェイアンに伝えます。

そんな二人にある出会いが。以前助けた赤ちゃんの母親が、お礼を言いに来たのです。彼女はこの土地の風習である「暗夜彩虹(闇夜に架かる虹)」に、子供の幸運を祈りに行くのだと話します。

「ラベ村に行けば、もうすぐ見られるはず」

その言葉と、話を聞きながら無意識にブレスレットを触るユンジョンの仕草を見逃さなかったウェイアン。「一緒に行こう」と彼女が誘うと、ユンジョンは静かに頷きました。生きる意志を取り戻したウェイアンとユンジョンの間に交わされた、未来への静かで、でも確かな約束。二人の間に流れる穏やかな空気が、最高に素敵でした。

ラストは、ウェイアンがお礼にユンジョンへ携帯電話を買わせようとする、なんとも微笑ましいシーンで締めくくり。シリアスな展開の中にも、こういうクスッと笑えるやり取りがあるのが、このドラマの魅力ですよね!

『 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第8話の感想

今回は、登場人物たちの心の深い部分が丁寧に描かれた回でした。特に、グー・ユンジョンがスー・ウェイアンの「生きたい」という本音を引き出すために仕掛けた芝居は、彼の不器用ながらも深い愛情を感じさせ、胸に迫るものがありました。一方で、親友だからこその姜慕影(ジャン・ムーイン) の怒りと悲しみも痛いほど伝わってきます。隠し事が二人の間に溝を作ってしまいましたが、誠実な対話で乗り越えようとする姿に、真の友情とは何かを考えさせられました。物語の新たな希望として提示された「暗夜彩虹」というキーワードが、非常に印象的です。これからの展開が、傷ついた登場人物たちの心をどのように照らしていくのか、静かに見守りたいと思います。

つづく