靳商羽(きんしょうう)から突き放された黄鶯(こうおう)は、幻楽坊への道を絶たれてしまう。一方、雲沐(うんもく) は蘇若非(そじゃくひ)の気持ちを確かめようとするが、彼の行動は大きな誤解を生み、二人の心はますますすれ違っていく。そんな中、姉の蘇若珊(そじゃくさん)は幻楽坊で重要な役を与えられ、姉妹の間にも微妙な空気が流れる。さらに、蘇若非を巡って雲沐と靳商羽の対立は激化。それぞれの思惑が渦巻く百年の大典の日、彼らの運命が大きく動き出す。

「幻楽森林」あらすじネタバレ10話

朝、黄鶯(こうおう)が目を覚ますと、隣にはもう靳商羽(きんしょうう)の姿はなかった。残されていたのは一通の手紙。「この家は君に。でも俺のことは好きじゃないだろ?幻楽坊には来るな。面倒を起こしたら、もう助けないからな」だって。なんてツンデレ!でも、黄鶯は諦めずに幻楽坊の門を叩くけど、今度は雲尚(うんしょう)(うんしょう)(うんしょう)に「二度と来るな!」と追い返されちゃう。前途多難だね…。

一方、我らが雲沐(うんもく) 様は、蘇若非(そじゃくひ)の気持ちを確かめようと、美女の絵姿を並べて「どれがいいかな?」なんてカマをかける作戦に!でも、これが大失敗。蘇若非(そじゃくひ)は「この浮気者!」って心の中で毒づいちゃって、ヤケクソで指さした方向には、なんと雲沐(うんもく) が描いた蘇若非自身の肖像画が!でも、蘇若非はそんなこと知る由もなく、嫉妬でイライラ。雲沐は「やった!彼女は自分を選んだ!」って勘違い。もう、この二人、じれったすぎ!そばにいる小七(しょうしち)だけが、蘇若非のヤキモチに気づいてるみたい。

そこへ姉の蘇若珊(そじゃくさん)が登場。「好きな人ができるって、こういう気持ちよ」なんて言うもんだから、蘇若非は「まさか、私、雲沐のことが…?」ってハッとするの。でも、姉のそじゃくさんは自分が幻楽坊に入れることになってウキウキ。リストに蘇若非の名前がないのを見て、内心ホッとしてるあたり、ちょっと黒いよねぇ。名前がなかったことでプライドを傷つけられた蘇若非は、雲沐に猛抗議!「約束したじゃない!」って怒る蘇若非に、雲沐は「今はまだその時じゃない」としか言えない。でも、彼女の怒った顔を見て「俺の女は俺が守る」って決意を固めてるんだから、ニヤニヤしちゃう。

そんな中、靳商羽(きんしょうう)が蘇若非の元を訪れて「一緒に故郷へ帰ろう」と誘うけど、蘇若非は「このままじゃ悔しい!」と拒否。靳商羽は、彼女が雲沐に本気なことを見抜いちゃうんだよね。そして、帰りがけに雲沐とバッタリ!「俺の楽姫に気安く会うな!」「お前こそ約束を守らないじゃないか!」って、恋のライバルが火花を散らすシーンは最高だった!

そして、いよいよ百年の大典の日。雲尚はそじゃくさんを主役に抜擢し、豪華な衣装をプレゼント。そじゃくさんの箜篌(くご)の演奏は、まさに圧巻の一言!その頃、雲沐のそばで通訳係をしていた蘇若非は、ちょっとしたイタズラ心で、雲沐にわざと違う内容を伝えようとするの。すぐに訂正したけど、雲沐はそのお返しとばかりに雲尚を巻き込んで場を盛り上げ、一件落着。でも、この一件で二人の距離がまた少し近づいたような…?それぞれの思惑が渦巻く中、物語はさらに加速していくよ!

『幻楽森林』第10話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの感情が複雑に絡み合い、非常によく練られた脚本だと感じました。特に、雲沐と蘇若非の「両片思い」なのに素直になれない意地の張り合いは、見ていて微笑ましくもあり、非常にもどかしい気持ちにさせられます。お互いに嫉妬しているのに、それが恋心だと認められない二人の心理描写が実に巧みでした。また、そじゃくさんの静かな野心や、蘇若非を巡る雲沐と靳商羽の対立など、複数の人間模様が同時進行することで、物語に深い奥行きを与えています。ただ甘いだけでなく、キャラクターそれぞれのプライドや策略がぶつかり合う様子に、すっかり引き込まれてしまいました。彼らがこの先どのような選択をしていくのか、目が離せません。

つづく