幻楽坊に合格した蘇若非(そじゃくひ)は、彼女を祝う宴で雲沐(うんもく) と急接近する。翌朝、二人の間には気まずい空気が流れることに。一方、幻楽坊では師である靳商羽(きんしょうう)が蘇若非(そじゃくひ)に特別な才能を見出し、熱心に指導を始める。蘇若非をめぐり、雲沐(うんもく) と靳商羽(きんしょうう)の間で静かな火花が散り始める。そんな中、蘇若非の姉・若珊(蘇若珊(そじゃくさん)の言葉や、些細な誤解が重なり、彼らの関係はさらに複雑にこじれていく。
「幻楽森林」あらすじネタバレ12話
祝賀会の夜、ついに一線を越える…?
幻楽坊に見事合格した蘇若非(そじゃくひ)のために、雲沐(うんもく) が盛大な祝賀会を開いてくれました!美味しいお酒にご馳走、そして華やかな歌と踊り。すっかり楽しくなった蘇若非(そじゃくひ)は、お酒の力もあってか、踊りの輪に加わります。そんな無邪気で美しい蘇若非(そじゃくひ)を見て、雲沐(うんもく) の心も動かないわけがない!彼も蘇若非の手を取り、二人でダンスを。もう、このシーンの雰囲気、最高でしたよね!
そして宴の後、雲沐(うんもく) が蘇若非を部屋に送っていくと、酔った蘇若非は雲沐の首に腕を回して離さない…。そんなことされたら、我慢できるわけないじゃないですか!雲沐は、ついに蘇若非にキスをしてしまうんです!
翌朝、蘇若非が二日酔いの頭痛と共に目覚めると…なんと隣には雲沐が!慌てて自分の体を確認して何事もなかったことにホッと一安心(笑)。昨夜のことはダンスまでしか覚えていない蘇若非は、気まずさMAX!起こしてしまった雲沐のニヤニヤした顔を見て、それ以上何も聞けなくなり、「ちょっと用事が…」なんて言って彼を部屋から追い出しちゃうんです。知らないフリは、本当に知らなかったことになる…って、蘇若非ちゃん、可愛すぎでしょ!
幻楽坊に走る恋の火花!雲沐 vs 靳商羽(きんしょうう)
幻楽坊での琴の練習中、師である靳商羽(きんしょうう)が直々に指導してくれることに。黄鶯(こうおう)は自分のために来てくれたんだと自意識過剰ですが、靳商羽(きんしょうう)の目にあるのは蘇若非だけ。彼は皆の前で「手本を見せる」と言って、蘇若非を指名して合奏を始めます。打ち合わせなしなのに、二人の音色はぴったりと重なり、その見事な演奏に誰もがうっとり。これで、皆が「靳商羽様は蘇若非がお気に入りなんだ」と噂するようになっちゃいました。
一方、蘇若非の帰りが遅いと屋敷でヤキモキしていた雲沐。小七(しょうしち)から蘇若非が靳商羽と仲良く練習していたと聞かされて、嫉妬の炎がメラメラ!帰ってきた蘇若非に「監視なんかしてない」と言い訳しながらも、約束書を持ち出して問い詰めるなんて、もう素直じゃないんだから!監視されてたと知った蘇若非も当然怒りますよね。
その夜、お互いを縄で繋いで寝る二人ですが、雲沐は嫉妬で眠れません。彼のせいで自分も眠れない蘇若非は、「靳商羽とは師弟として正々堂々とお稽古してるだけ!」とキッパリ。その言葉にカチンときた雲沐は、「君を守るためだ!」と言い放ち、自ら縄を解いて部屋を出て行ってしまいます。その背中を見ながら、蘇若非は「もしかして、やきもち…?」と気づき、思わず顔がほころんでしまうのでした。うんうん、女の子はそういうのに弱いのよ!
深まる誤解と、それぞれの「好き」の形
翌日、なんと雲沐が「自分も一緒に練習する!」と幻楽坊に乗り込んできます!もう、靳商羽への対抗心むき出し(笑)。女子たちが靳商羽に好きな女性のタイプを尋ねると、彼はチラッと蘇若非を見ながら「彼女のような人だ」と答えます。じゃあ雲沐は?と聞かれると、「俺も靳商羽と同じだ」と返す始末。大人げない男たちの火花バチバチの戦いが、たまりません!
そんな中、蘇若非の姉である蘇若珊(そじゃくさん)が雲沐を呼び出し、自分の曲を聴かせようとします。でも、雲沐の頭の中は「蘇若非は誰が好きなんだ?」でいっぱい。上の空の雲沐に気づいた若珊は、嫉妬心からとんでもない嘘をついてしまうんです。「蘇若非は昔から靳商羽様に憧れていて、今回の再会を夢見ていた」と…。これを信じてしまった雲沐は、すっかり落ち込んでしまいます。
そして、最悪のタイミングで、蘇若非は若珊と雲沐が二人でいるところを目撃!「雲沐が好きなのはお姉様だったんだ…」と勘違いしてしまいます。
木の下で一人、雲沐とのキスの感触を思い出して切なくなっていると、そこに靳商羽が通りかかります。蘇若非は彼に「相思(そうし)の情とはどんなものですか?」と質問。靳商羽はここぞとばかりに蘇若非への想いを語り、蘇若非は何かを掴んだように「ありがとうございます!」と彼の手にポンと触れて感謝します。
…しかし、その瞬間を、雲沐が見てしまったんです!怒りに燃える雲沐は蘇若非の腕を掴んで連れ去ろうとし、靳商羽がそれを阻止!一触即発の二人の間で、蘇若非がオロオロするところで、今回はおしまい!もう、どうなっちゃうのー!
『幻楽森林』第12話の感想
今回のエピソードは、登場人物たちの「誤解」が幾重にも重なって、物語に深みと緊張感を与えていましたね。雲沐と蘇若非のキスという大きな進展があったかと思えば、翌朝には気まずさからリセットされてしまう。そのもどかしい距離感が、見ているこちらの心をくすぐります。特に、雲沐と靳商羽が蘇若非をめぐって繰り広げる子供じみた張り合いは、シリアスな中にもクスッと笑える愛嬌があって魅力的でした。一方で、そじゃくさんの嫉妬から生まれた嘘が、雲沐の心を深く傷つけ、新たなすれ違いを生んでしまう展開は非常に切なかったです。それぞれのキャラクターが抱える恋心や嫉妬、焦りが巧みに描かれており、物語から目が離せません。この複雑に絡み合った関係が、今後どのように解きほぐされていくのか、あるいはさらにこじれていくのか、続きが待ち遠しいです。
つづく