雲沐(うんもく) との辛い別れを経験した蘇若非(そじゃくひ)は、故郷に戻り、心の傷を癒そうとします。一方、雲沐(うんもく) は宿敵である雲尚(うんしょう)(うんしょう)(うんしょう)との対立を深め、孤独な戦いを続けていました。そんな中、雲沐への憎しみを募らせる蘇若珊(そじゃくさん)が、野心を抱く雲尚に接近し、不穏な動きを見せ始めます。愛、憎しみ、そして策略。それぞれの思惑が静かに交錯し、物語は新たな局面へと動き出します。離れ離れになった蘇若非(そじゃくひ)と雲沐の運命は、果たしてどうなるのでしょうか。
「幻楽森林」あらすじネタバレ17話
前回、雲沐(うんもく) と蘇若非(そじゃくひ)の間に大きな亀裂が入り、胸が締め付けられるような終わり方でしたよね。第17話は、その傷跡をさらに深く、そして複雑に描くエピソードとなりました。
涙の決別、そして策略の幕開け。それでは早速、第17話の世界に飛び込んでいきましょう!
涙の決別…蘇若非(そじゃくひ)が断ち切った想い
物語は、雲沐(うんもく) の部屋から泣きながら出てくる蘇若非(そじゃくひ)の姿から始まります。彼女を心配して駆けつけた靳商羽(きんしょうう)の前で、蘇若非は「用事は済んだ」とだけ告げ、二人でその場を去ります。その背中を、雲沐(うんもく) はただ切なげに見つめることしかできません。
なぜ雲沐は彼女を突き放したのか?それはすべて、彼女を危険から守るためでした。しかし、その真意を知らない蘇若非の心は深く傷ついています。
自室に戻った彼女は、雲沐との楽しかった思い出、彼との親密な時間、そして二人の心を繋いでいたはずの「手鈴」を見つめます。そして、意を決したかのように、その手鈴をハサミで断ち切ってしまうのです!床に落ちた手鈴は、まるで蘇若非の断ち切られた恋心そのもののようでした…。
骸骨を送りつける雲沐の挑発
一方、雲沐は蘇若非への想いを胸に秘め、宿敵・雲尚(うんしょう)(うんしょう)(うんしょう)への次なる一手を進めていました。
なんと、雲沐暗殺に失敗して死んだ雲尚(うんしょう)(うんしょう)の腹心・黄大人(こうたいじん)の骸骨を、雲尚のもとへ送りつけたのです!これはあまりにも大胆不敵な挑発ですよね。
もちろん雲尚は激昂しますが、これを雲沐の罠だと看破し、あくまで冷静を装います。「お前が仕組んだ罠だろう」と突っぱねる雲尚に対し、雲沐は「人違いだったようだ」と白々しく言い放ち、骸骨を乱葬崗(共同墓地)に捨てるよう命じます。
腹心の亡骸すら弔うことができず、屈辱に震える雲尚。雲沐の策略が、じわじわと彼を追い詰めていきます。
最凶の悪女、蘇若珊(そじゃくさん)の暗躍
雲沐の鋭い刃は、蘇若非の姉・蘇若珊(そじゃくさん)にも向けられます。
雲沐は彼女と対峙し、過去に蘇若非になりすましていたこと、そしてその邪な心を見抜いていることを突きつけます。図星を突かれた蘇若珊(そじゃくさん)は逆上し、雲沐への憎しみを募らせます。
そして彼女が向かった先は、なんと雲尚のもとでした。
「私もこの婚約は不本意だ」と切り出し、領主(りょうしゅ)の座を継ぐという噂をちらつかせて雲尚を巧みに誘導します。雲尚が雲沐暗殺の黒幕だと知ると、二人は利害の一致から手を組むことに。蘇若珊は雲尚に策を授け、共に雲沐を排除することを誓うのでした。愛に敗れた女の執念が、最も恐ろしい敵を生み出してしまった瞬間です。
それぞれの場所で募る想い
蘇若非は靳商羽(きんしょうう)と共に故郷へ帰り、両親との再会を果たします。そこには靳商羽(きんしょうう)の婚約者・黄鶯(こうおう)も加わり、蘇若非の楽団「緑光楽坊」は新たな仲間を迎えます。しかし、平穏な日常の中でも、ふとした瞬間に思い出の曲を奏でては涙を流す蘇若非。彼女の心の傷は、まだ癒えてはいません。
遠く離れた地で、雲沐もまた、蘇若非を想い続けていました。彼女が去ってから三日三晩眠れずにいる彼を、部下の小七(しょうしち)が心配します。密偵からの報告だけが、今の彼の唯一の慰めです。
お互いを想いながらも、決して交わることのない二人。この切ないすれ違いが、物語をより一層深くしています。
『幻楽森林』第17話の感想
今回は、登場人物たちの内面で渦巻く感情が静かに、しかし激しく描かれた回でした。愛する人を守るために非情な決断を下す雲沐の孤独、その真意を知らずに恋心を断ち切ろうとする蘇若非の悲しみ、そして嫉妬と野心に燃える蘇若珊の恐ろしさ。それぞれのキャラクターが抱える想いが複雑に絡み合い、物語に一層の深みを与えています。特に、蘇若非が手鈴を断ち切るシーンは、セリフがなくとも彼女の痛みが伝わってくる名場面でした。派手なアクションはなくとも、水面下で繰り広げられる策略と心理戦は緊張感に満ちており、キャラクターたちのわずかな表情の変化からも目が離せませんでした。静かなる嵐の前の予感をさせる、見応えのあるエピソードです。
つづく