緑光楽坊の再建を目指す蘇若非(そじゃくひ)は、根も葉もない悪評に苦しめられ、人集めに難航していました。そんな彼女の前に、かつて自分を突き放したはずの雲沐(うんもく) が突然現れます。彼は身分を隠し、楽坊の雑用係として働きたいと申し出るのです。蘇若非は戸惑いながらも、わざと彼に辛く当たり、その真意を探ろうとします。一方、雲沐はどんな扱いを受けても、ただひたすらに彼女のそばにいることを選びます。彼の本当の目的とは一体何なのか。そして、すれ違う二人の心は、再び通じ合うことができるのでしょうか。

「幻楽森林」あらすじネタバレ18話

噂と決意、そして再会

物語は、蘇若非(そじゃくひ)が「緑光楽坊」再建のために出した求人から始まります。でも、「雲沐(うんもく) を誘惑して追い出された」なんてひどい噂のせいで、応募者はゼロ。靳商羽(きんしょうう)が「彼女を侮辱する者は許さない」と一喝するシーン、しびれましたね!

その頃、雲沐は蘇若非のことが心配でたまらない様子。周囲の制止を振り切り、なんと「少君」の地位を捨ててでも彼女の元へ行くと父親である領主(りょうしゅ)に宣言!愛のためにすべてを捨てる覚悟、カッコよすぎます。

そして、ついにその時が。誰も来ない緑光楽坊に、雲沐が颯爽と登場!「ここで働きたい」と申し出るんです。驚きと戸惑いを隠せない蘇若非は、わざと彼を突き放そうと「雑用係の“小沐(ショウモク)”としてなら」と無理難題を吹っかけます。掃除に洗濯、おまけに寝床は庭!でも、我らが雲沐は「はい、喜んで!」とすべてを受け入れるんですよ。彼の目的はただ一つ、そばにいて、彼女へのあらぬ噂を打ち消すこと。この一途さ、たまりません!

毒草事件と急接近する二人

雑用係“小沐”の仕事は前途多難。良かれと思って作った料理が、なんと毒草入り!阿標(あひょう)はカエルみたいに水缸に飛び込み、靳商羽(きんしょうう)は中毒症状で妖艶なダンスを踊りだす始末(笑)。この騒動が、意外なカップルを誕生させます。靳商羽に薬を飲ませようとした黄鶯(こうおう)が、なんと口移しで飲ませるという大胆な行動に!しかも、それがきっかけで二人は熱いキスを…。こっちの展開も目が離せませんね!

一方、蘇若非は雲沐を追い出した手前、素直になれません。でも、解毒剤を探しに再び山へ向かう雲沐のことが心配で、こっそり後をつけます。このツンデレが可愛い!雲沐が蛇に襲われそうになったり、道に迷ったりするハプニングを経て、蘇若非が吹く排簫の音を頼りに二人は再会。素直になれないながらも、お互いを想う気持ちが伝わってくる、とても素敵なシーンでした。

物語のラスト、靳商羽は雲沐に真意を問いただします。そこで雲沐は「少君の地位を捨てて、永遠に彼女のそばにいるために来た」と告白。それを、物陰で蘇若非が聞いてしまうんです。感動の瞬間…かと思いきや、彼女の脳裏によぎったのは、かつて雲沐が自分を別人と間違えた過去。複雑な表情で立ち去る蘇若非なのでした。

『幻楽森林』第18話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの感情が深く、そして繊細に描かれていたのが印象的でした。特に、すべてを投げ打って愛する人のもとへ駆けつけた雲沐の行動には、心を打たれずにはいられません。彼が雑用係として屈辱的な扱いを受け入れながらも、ひたむきに蘇若非を支えようとする姿は、物語に強い説得力を与えています。一方で、素直になれずに彼を突き放してしまう蘇若非の心情も痛いほど伝わってきました。彼女の態度は、過去の傷と現在の愛情との間で揺れ動く心の表れなのでしょう。靳商羽と黄鶯のロマンスも予想外の形で進展し、物語に新たな彩りを加えています。キャラクターそれぞれの想いが交錯し、切なくも温かい人間ドラマが展開された、見応えのある回だったと感じます。

つづく