眠れない夜を過ごす蘇若非(そじゃくひ)と雲沐(うんもく) 。二人の間にはまだ微妙な距離があった。一方、雲沐の兄・雲尚(うんしょう)(うんしょう)が蘇若非に危害を加えようとしていることを知った雲沐は、仲間たちと共に彼女を守ることを改めて誓う。そんな中、雲沐は過去の放火事件に関するある真相に気づき、蘇若非に伝える。蘇若非の心のわだかまりを解くため、仲間たちの協力のもと、雲沐は緑光樹林で彼女を驚かせるある計画を実行する。すれ違っていた二人の心に、大きな転機が訪れるロマンチックな回。
「幻楽森林」あらすじネタバレ19話
いやあ、今回の『幻楽森林』第19話、じれったい二人の距離がついにゼロになる、まさに神回でしたね!素直になれない蘇若非(そじゃくひ)と、彼女のためならどこまでも一途な雲沐(うんもく) 。そんな二人の姿に、やきもきしながらも見守ってきたファンにはたまらない展開が待っていました。
雨の夜のすれ違いと、男たちの誓い
物語は、眠れずにいた蘇若非(そじゃくひ)が雲沐(うんもく) の元を訪れるシーンから始まります。雲沐(うんもく) もまた「想い人に会えたから」と眠れない様子。お互い様なのに、蘇若非(そじゃくひ)は照れ隠しからそっけなく部屋に戻ってしまいます。
そんな中、空は雨模様に。蘇若非の同情を引こうと、わざと雨に濡れる作戦を立てる雲沐ですが、蘇若非はなかなか出てきません。しびれを切らした雲沐が靳商羽(きんしょうう)の部屋を訪れた、まさにその時!蘇若非が傘を持って現れるんです。このすれ違い、じれったいけど可愛い!
靳商羽(きんしょうう)の部屋で、雲沐は彼に自身の過去を打ち明けます。幼い頃に蘇若非に命を救われ、その時から彼女を探し続けていたこと。そして、兄である雲尚(うんしょう)(うんしょう)(うんしょう)が蘇若非に危害を加える可能性があり、彼女を守るためにここに来たのだと。その覚悟を聞いた靳商羽(きんしょうう)もまた、「お前に言われずとも、彼女は俺が守る」と力強く約束するのでした。男たちの間に芽生える固い絆に、胸が熱くなりますね。
赤い糸が導いた真相と、深まる脅威
翌日、蘇若非を貶めるための悪質な噂が流れます。かつて妹の若珊(ジャクサン)に仕えていた侍女の仕業だと知り、蘇若非は心を痛めます。そんな彼女を守るため、雲沐はとある提案をします。それは、蘇若非の隣の部屋に住み、かつてのように互いの手首を赤い糸で結び、何かあればすぐに駆けつけられるようにするというもの。もう、どこまで蘇若非ファーストなんだ、雲沐!
その夜、雲沐はふとしたことから、以前の琴房放火事件の巧妙なトリックを見破ります。蝋を染み込ませた糸を使った時間差発火トリック…!彼はすぐにその発見を蘇若非に伝えました。自分のことをずっと気にかけてくれていた雲沐の想いに触れ、蘇若非の心は揺れ動き、翌朝には再び彼から贈られた手鈴を身につけるのでした。
一方で、雲沐の兄・雲尚(うんしょう)(うんしょう)の動きも不気味さを増しています。若珊が雲沐殺害のリスクを心配しますが、雲尚はすでに策を練っている様子。二人の幸せな時間に、暗い影が忍び寄ります。
蛍の光に誓う永遠の愛
蘇若非の心のわだかまりが完全には解けていないことを察した仲間たちは、二人を助けるために一肌脱ぐことに!
黄鶯(こうおう)と街歩きを楽しんだ蘇若非。その帰り道、緑光樹林で黄鶯が姿を消すと、そこに現れたのは雲沐でした。彼が差し出した木箱からは、無数の蛍が舞い上がり、幻想的な光が二人を包みます。
雲沐は、かつて碧玉の少女の件で彼女を誤解してしまったことを心から謝罪します。「君に初めて会った時から、どうしようもなく惹かれていた」と、ストレートな愛の告白。その真摯な言葉に、蘇若非の心の壁はついに溶け落ち、二人は固く抱きしめ合い、キスを交わすのでした。ついに、ついにこの時が…!
物陰から見守っていた黄鶯や靳商羽たちの、微笑ましくもコミカルなやり取りも最高でしたね。そしてラスト、湖の舟の上で愛を確かめ合う蘇若非と雲沐の姿は、絵画のような美しさでした。
『幻楽森林』第19話の感想
今回は、雲沐と蘇若非の関係が大きく前進する、物語の核心に触れるエピソードでした。雲沐の一途な想いが、単なる恋心だけでなく、過去の事件の真相を解き明かす聡明さにも繋がっている点が非常に印象的です。彼のひたむきな行動の一つ一つが、頑なだった蘇若非の心をゆっくりと溶かしていく過程は、見ていて胸が温かくなりました。また、二人を応援する靳商羽や黄鶯といった仲間たちの存在が、物語にさらなる深みと温かみを与えています。蛍が舞う中での告白シーンは、本作屈指の美しさで、二人の感情が通じ合った瞬間には思わず息を呑みました。甘く美しい時間と、すぐそこに迫る雲尚の脅威との対比が、今後の物語への期待感を高めてくれます。
つづく