いやあ、今回の『幻楽森林』第7話、とんでもない神回でしたね!ただのラブコメかと思いきや、物語の核心にグッと迫る展開に、思わず息を飲んでしまいました。それでは早速、第7話の詳しいあらすじとネタバレを見ていきましょう!

偶然のキス?計算ずくのキス?

サボるためにハンモックで優雅に昼寝を決め込む蘇若非(そじゃくひ)。でも、そんな彼女を雲沐(うんもく) 様が見逃すはずがありません。案の定、見つかってしまいますが、雲沐(うんもく) 様は気づかないふり。そうこうしているうちに、なんとハンモックの縄が切れそうに!

「助けて!」と叫ぶ蘇若非(そじゃくひ)ですが、ご存知の通り(?)雲沐(うんもく) 様は耳が遠いので聞こえません。結局、縄はプツリと切れてしまい、蘇若非(そじゃくひ)は真っ逆さま!…かと思いきや、そこを雲沐様がナイスキャッチ!しかも、その勢いで唇が偶然触れ合ってしまうという、少女漫画も真っ青な展開に!「絶対わざとでしょ!」と怒る蘇若非ですが、このアクシデントが、後の大きな伏線になっていたとは、この時は誰も知る由もありませんでした。

天才楽師の正体は、あの日の“小太りくん”

雲沐様の元をこっそり抜け出した蘇若非は、天才楽師と名高い靳商羽(きんしょうう)と会う約束をしていました。そこで彼女が見たのは、なんともロマンチックな影絵芝居。それは、幼い頃の自分と、いつも一緒にいた“小太りくん”の思い出の光景でした。

そう、目の前にいる麗しの天才楽師・靳商羽(きんしょうう)こそが、あの日の“小太りくん”だったのです!「昔は顔のサイズが今の倍はあったのに…」なんて失礼なことを思いつつも、幼馴染との感動的な再会に蘇若非の心は温かくなります。彼の頭を撫でようとする蘇若非のために、すっと跪く靳商羽(きんしょうう)。この二人の雰囲気、最高すぎませんか?

しかし、良いところを雲沐様が乱入!「私の楽姫と密会とはいい度胸だ」と、お客様であるはずの靳商羽にもお構いなしで蘇若非を連れ帰ってしまいます。嫉妬…ですよね、これ?

明かされた雲沐の秘密と「私の耳になってくれ」

靳商羽との一件で、雲沐様から「二度と夜会わない」という約束をさせられた蘇若非。腹いせに、雲沐様に命じられた人形劇で、聞こえないのをいいことに悪態をつきまくります。しかし、この一件で蘇若非は確信に近づきます。「この人、本当に耳が聞こえていないんじゃ…?」

屋敷にやたらと鏡が多いのも、オシャレだからじゃなく、背後の様子を見るため。舞の稽古中、蘇若非が口汚く罵っても全く反応しないのに、彼女が叩く鼓の音の乱れだけは正確に聞き分ける…。

ついに蘇若非は、雲沐様の秘密にたどり着きます。彼は、耳が全く聞こえないのです。

その秘密を知った蘇若非を、雲沐様は刺客(を装った部下)を使って試します。口を割らなかった蘇若非に対し、雲沐様はついに全てを打ち明けました。そして、こう告げるのです。

「私の耳になってくれ」と。

聴力を失っていることを悟られないよう、膨大な数の楽譜をすべて暗記し、血の滲むような努力で“普通”を装ってきた雲沐様。その孤独と壮絶な過去を知った蘇若非は、ただただ彼を「すごい」と感じ、同情と尊敬の念を抱きます。

「私が、あなたの耳になります」

こうして、二人の間には誰にも知られてはならない「秘密の約束」が交わされたのでした。これからの二人の関係、どうなっちゃうんでしょうか!

『幻楽森林』第7話の感想

今回のエピソードは、物語の様相をがらりと変える、非常に重要な回だったと感じています。これまで意地悪で掴みどころのない人物として描かれてきた雲沐様の、知られざる過去と弱さが明かされ、一気にキャラクターの奥行きが増しました。聴覚がないというハンデを、驚異的な努力と知恵でカバーしてきた彼の孤独を思うと、胸が締め付けられるようです。そんな彼の秘密を知り、反発していた蘇若非が、次第に同情し、彼の支えになろうと決意する心の変化がとても丁寧に描かれていました。幼馴染である靳商羽との甘く切ない再会と、雲沐様との緊張感に満ちた秘密の共有。この対照的な二つの関係性が、今後の物語をどう動かしていくのか、目が離せません。

つづく