デザイナーを夢見る現代女子・李初月(リー・チューユエ)は、仕事に恋に悩む毎日。ある夜、眠りについた彼女が目を覚ますと、そこは見たこともない豪華な部屋でした。目の前にいたのは、刺客に命を狙われるクールな若様・安景昭(アン・ジンジャオ)。突然現れた初月を刺客と疑う安景昭と、夢だと思って大はしゃぎする初月。全く噛み合わない二人の出会いは、最悪の状況から始まります。時空を超えて巡り合った二人が繰り広げる、予測不能なラブコメディの開幕です。
「花渓記~君が空から舞い降りて~」あらすじネタバレ1話
デザイナーになる夢を追いかける現代女子、李初月(リー・チューユエ)。現実はなかなか厳しく、母親からは「いつになったらデザイナーになれるの?」「早くお見合いして安定した仕事に就きなさい」と毎日プレッシャーをかけられています。そんなある日、彼女が手に入れたのは、景品で当たった少し変わった隕石。この石が、彼女の運命を大きく変えることになるとは、まだ誰も知りませんでした。
一方、時を遡った「雲渓山荘」。若様の安景昭(アン・ジンジャオ)は、命を狙う刺客たちと対峙していました。クールで頭脳明晰な彼は、刺客を追い詰めますが、その最中にどこからともなく奇妙な歌声が聞こえてきます。「♪カ~ロリ~」「♪ベイビー」。
部下たちは首をかしげますが、安景昭(アン・ジンジャオ)は「ベイビー」を「卑鄙(bēibǐ、卑劣なヤツ)」という悪口だと聞き間違え、新たな敵の策略かと眉をひそめます。この勘違いが、後の大騒動に繋がるのです。
その夜、仕事でクタクタになって眠りについた初月。ふと目を覚ますと、そこは見慣れた自分の部屋ではありませんでした。豪華な装飾が施された、まるで時代劇のセットのような部屋。そして目の前には、絵画から抜け出してきたかのような絶世の美男子が…!
彼こそが、雲渓山荘の若様・安景昭でした。
初月は「なんて質の高い夢なの!」と大喜び。夢の中のイケメンだと思い込み、つい彼の頬をつねってしまいます。しかし次の瞬間、首筋に走る冷たい感触と、じわりと滲む血の痛みで、これが夢ではないと悟り絶叫!
安景昭は、いきなり寝室に現れた初月を当然のように刺客だと断定。「何者だ、正直に話せば命は助けてやる」と冷たく問い詰めます。
初月はパニックになりながらも「寝ていただけなのに、気づいたらここにいたんです!」「人違いです!」と必死に弁明。安景昭が「『卑鄙』と歌っていただろう」と追及すると、初月は「それは『ベイビー』!愛しい人への呼びかけなの!」と現代の常識で反論しますが、もちろん伝わるはずもありません。
ついには自分の細い腕を見せ、「見てください、このか弱さ!これでどうやって人を殺せるって言うんですか!」と訴える始末。
果たして、現代女子・初月の運命は?そして、彼女がタイムスリップしてしまった原因とは?シリアスな若様と、ちょっぴりおかしな現代女子の、時空を超えた出会いが幕を開けました。
『花渓記~君が空から舞い降りて~』第1話の感想
現代のデザイナー志望のヒロインが、いきなり時代劇の世界に迷い込むという王道のタイムスリップものですが、その導入が非常にユニークで引き込まれました。ヒロインが歌う現代のポップソングを、昔の人が悪口と勘違いするというコミカルな設定が、物語の良いスパイスになっています。クールで真面目な安景昭と、現代的で物怖じしない李初月(リー・チューユエ)のキャラクターの対比が鮮やかで、二人のちぐはぐな会話は思わず笑ってしまいました。コメディ要素だけでなく、安景昭の父親を巡るミステリーも示唆されており、今後の物語がどのように展開していくのか、様々な側面から期待が膨らむ初回でした。
つづく