現代に戻っていたはずの初月は、ひょんなことから再び過去の世界へタイムスリップし、愛する景昭と再会を果たす。喜びも束の間、二人はある秘伝の書を手に入れるため、危険な潜入捜査に挑むことに。持ち前の機転でピンチを切り抜けていく初月。その頃、都では景昭の叔父・周魏(ジョウ・ウェイ)の陰謀が渦巻き、心優しき弟・景凌がその策略の渦中に巻き込まれてしまう。初月の存在が、兄弟の運命を少しずつ変え始めていた。
「花渓記~君が空から舞い降りて~」あらすじネタバレ17話
いやはや、今回も目が離せない展開でしたね! まさか、あの隕石のせいで初月がまたもやタイムスリップしてしまうなんて! 景昭を心配するあまり、危険な過去の世界へ戻ってしまった初月。彼女の行動力には本当に頭が下がります。
再会を喜ぶのも束の間、二人はさっそく危険な任務に挑むことになります。山頂の屋敷に忍び込み、秘伝の書を探すというミッション。ここで初月の機転が炸裂するんです! 侍女になりすまして潜入するのですが、部屋の主が戻ってきて大ピンチ! しかし初月は、「あなたに憧れて働きに来ました!」「美肌になれるお風呂の湯が欲しくて…」なんて、しれっと嘘八百を並べてその場を切り抜けます。さらには「男心を掴む秘策があるんです!」と主人を外へおびき出し、その隙に景昭が秘伝の書をゲット! このコミカルなやり取りには、思わず笑ってしまいました。
一方で、物語はシリアスな面も。景昭の義理の叔父である周魏(ジョウ・ウェイ)の陰謀は着々と進み、その魔の手は景昭の弟・景凌にまで及びます。兄と比べられ、武芸が不得手なことにコンプレックスを抱く景凌。彼は周魏の策略にはまり、魔教討伐の先鋒として無謀な戦いに挑まされ、深手を負ってしまいます。
ボロボロになった景凌を、初月が優しく介抱するシーンは胸が熱くなりました。「世の中なんて、できたことは誰も褒めないくせに、できないとみんなで叩くものよ」と慰める初月の言葉は、景凌の凍った心を少しずつ溶かしていくようでした。お礼に木彫りの人形を贈りたいという景凌に、初月は「錦鯉」をリクエスト。「私の一生の幸せと、あなたの恋愛運が爆上がりするように」という彼女らしいおまじないに、戸惑いながらも惹かれていく景凌の表情が印象的でしたね。
景昭との恋模様だけでなく、傷つきやすい景凌との心の交流も描かれ、物語に一層の深みが出てきました。
『花渓記~君が空から舞い降りて~』第17話の感想
今回のエピソードは、初月の魅力が多角的に描かれた回でした。景昭と共に危険な潜入捜査に挑む場面では、彼女の機転と度胸が光り、コミカルな展開で楽しませてくれました。その一方で、兄と比較され傷つく景凌に寄り添う優しさには、彼女の人間的な温かさを感じさせられます。武芸に秀でた完璧な景昭と、文人気質で繊細な景凌という対照的な兄弟の間で、初月の存在が物語に複雑な彩りを加えています。周魏の陰謀という大きな流れの中で、登場人物それぞれの心情が丁寧に描かれており、今後の展開からますます目が離せなくなりました。
つづく