安景昭(アン・ジンジャオ)と李初月(リー・チューユエ)の間に流れる空気は甘さを増していくが、その裏で山荘内の権力争いは新たな局面を迎える。非道な周魏(ジョウ・ウェイ)の陰謀はついに老夫人にも及び、山荘はかつてない緊張感に包まれる。そんな中、景昭は家族を救うため、危険を顧みずに行動を起こすが、父との間で悲しい決断を迫られることに。愛する人との絆と、一族の存亡をかけた策略が交錯し、物語は大きく動き出す。
「花渓記~君が空から舞い降りて~」あらすじネタバレ16話
前回、ちょっとしたすれ違いがあった初月(リー・チューユエ)と景昭(アン・ジンジャオ)。そんな中、景昭が突然倒れちゃいます!初月は「もう“色”は断ったのに!」なんて強がりを言いつつも、景昭が目を覚まさないと見るや「さっきのは嘘よ!」と大慌て。もう、素直じゃないんだから!
目を覚ました景昭は、これを好機とばかりに仮病作戦を発動!「食欲がないんだ…果物なら食べられるかも…」なんて甘えモード全開です。まんまと策にはまった初月がかいがいしく世話を焼く姿は、見ていてニヤニヤが止まりませんでしたね。結局、景昭は「君を危険な目に遭わせたくなくて…」と本音をポロリ。初月も、彼を心配するあまり怒っていただけだと分かり、二人の絆がまた一つ深まった瞬間でした。
しかし、そんな甘い雰囲気とは裏腹に、雲行きが怪しいのは山荘の権力争い。腹黒い周魏(ジョウ・ウェイ)の次なるターゲットは、なんと老夫人!景昭を失った(と思わせている)心労で亡くなったかのように見せかける、なんて恐ろしい計画を立てていました。
一方、兄の景凌(アン・ジンリン)は、初月の肖像画を見つめて一人、物思いに沈んでいます。そこに周魏が探りに来ますが、景昭の入れ知恵で脈を乱し、病が重いフリをしてなんとかごまかすことに成功。兄弟の連携プレー、見事でした!
周魏の魔の手は老夫人へと伸び、ついに彼女を追い詰めます。死を覚悟した老夫人は、薬で心神喪失状態にさせられている息子(景昭の父)に会い、「周魏の嘘を信じるな」と涙ながらに訴えます。このシーンは本当に胸が痛みました…。
しかし、我らがヒーロー、景昭が黙ってはいません!雷雨の夜、父の救出作戦を決行!薬の影響で自分を信じない父を必死に説得します。そこへ追手が迫り、絶体絶命のピンチ!しかし、父は息子を生かすため、自らおとりとなって景昭を密道から逃がすのです。「お前さえ無事なら、いつか私を救える」という父の言葉…涙なしには見られません。
命からがら逃げ延びた景昭。心配でたまらない初月と再会し、束の間の穏やかな時間を取り戻します。景凌の恋心を知ってか知らずか、二人で「どんな女の子がいい?」なんてからかうシーンは、シリアスな展開の中での一服の清涼剤でしたね。切なそうに「もう無理だよ…」とつぶやく景凌が哀れでなりません。
物語のラスト、景昭は「用事がある」と初月を伴ってどこかへ向かいます。父を救い、周魏の陰謀を打ち砕くための、次なる一手は一体何なのでしょうか。
『花渓記~君が空から舞い降りて~』第16話の感想
今回の第16話は、物語の甘美な部分と過酷な部分が巧みに織り交ぜられており、非常に見ごたえのある回でした。景昭が初月に見せる甘えや、彼女を想うがゆえの行動は、二人の関係性の深化を感じさせ、微笑ましく思わず頬が緩みました。一方で、周魏の非道な陰謀はますますエスカレートし、特に老夫人を追い詰める場面では、彼の冷酷さに憤りを感じずにはいられません。そして、本作の大きな見どころとなったのが、景昭と父の再会と別離です。息子を生かすために自らを犠牲にする父の覚悟と愛情は、物語に深い感動と重みを与えていました。キャラクターそれぞれの立場や想いが複雑に絡み合い、物語の奥行きを一層豊かなものにしています。
つづく