厳家の監視が続くなか、陸繹(りくえき)はついに想いを確かめ合い、甘く幸せなひとときを過ごします。しかし、宮廷では厳親子との緊張関係が続き、陸繹は父・陸廷(りくてい)との間にも深い溝が生まれていました。一方、母に無理やりお見合いをさせられることになった今夏。型破りな方法で相手を追い返そうとしますが、その現場を偶然にも陸繹に目撃されてしまいます。二人の恋が進展する裏で、過去の大きな事件の影が静かに忍び寄っていました。
「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ46話
陸繹(りくえき) と今夏、ついに想いが通じ合う夜
物語は、厳世蕃(げんせいはん)の探りをなんとかかわした陸繹(りくえき) が、父・陸廷(りくてい)と言葉を交わす場面から始まります。陸廷(りくてい)は「北鎮撫司は証拠が全てだ」と、厳親子に与しない姿勢を明確にします。
その頃、我らがヒロイン袁今夏(えんきんか)は、家の前でしょんぼりと陸繹の帰りを待っていました。もう帰ってこないかも…と諦めて扉を閉めようとした瞬間、目の前に現れたのは待ち人・陸繹!今夏は喜びのあまり陸繹の胸に飛び込み、「お腹すいたー!」と甘える姿が最高にキュートでした。陸繹はそんな彼女の手を優しく握り、食事へと向かいます。
連れてこられたのは、なんと道士の藍青玄(らんせいげん)との食事の席。食欲旺盛な今夏を見て、藍青玄(らんせいげん)は「幸せを手に入れたな」とニヤリ。その言葉で、以前彼がくれたヒントの意味を悟る今夏。一方、陸繹は藍青玄に、翌日、嘉靖(かせい)帝が白鹿を観覧する件について、慎重に行動するよう釘を刺します。
そして、待ちに待った名シーンがやってきます!ほろ酔いの今夏をおぶって夜道を歩く陸繹。今夏が腕の手縄を揺らしながら「これをくれた時の質問、覚えてる?」と尋ねると、陸繹は「あの時からお前が好きだった」と、ついに想いを告白!これには今夏も満面の笑みです。自分の生みの親が見つかれば人生完璧なのに、と語る彼女に、陸繹は部下の岑福(しんふく)に調査を命じていることを明かすのでした。
お見合い大作戦と、まさかの修羅場
幸せな夜から一転、翌朝の今夏を待っていたのは、母・袁大娘(えんたいじょう)がセッティングしたお見合いでした!母親に仮病まで使われ、しぶしぶ男物の服を脱ぎ捨てて慣れないスカート姿で料亭へ向かう今夏。
お見合い相手の易家の三男は、口を開けば「婦人の道徳」や「礼儀作法」ばかり。うんざりした今夏は、わざとガツガツと大口で食事をしたり、挙句の果てにはウジ虫を取り出して相手を脅したりと、あの手この手で破談に持ち込もうと大奮闘!見事に相手をドン引きさせ、追い払うことに成功します。
しかし、このハチャメチャな一部始終を、なんと料亭の二階から陸繹が目撃していたのです!慌てて「相手が気に入らなかっただけ!」と言い訳する今夏に、陸繹は「では誰に嫁ぎたい?」と一言。今夏が黙って陸繹を見つめると、彼は「分かった」と頷き、彼女の口元についた食べかすを優しく拭ってあげるのでした。この不意打ちの優しさ、たまりませんね!
忍び寄る過去の影
甘い展開の裏では、宮廷の権力闘争が激しさを増していました。皇帝が瞻星観の建設を望む中、陸繹は厳家と対決する覚悟を固め、父・陸廷とも衝突します。陸繹は、父が厳家の権勢を恐れ、かつて友であった沈錬や、無実の罪で陥れられた夏然(かぜん)の事件から目を背けたことを激しく非難。「父上にとって、正義とは何なのですか?」と問い詰める陸繹の姿は、悲痛そのものでした。
物語の終わりには、厳世蕃(げんせいはん)の事件を再調査し始めたとの報が。陸繹はすぐさま部下に追跡を命じますが、このことが、後に二人の運命を大きく揺るがすことになるのです…。
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第46話の感想
今回のエピソードは、陸繹と今夏の甘い恋模様に心を温められながらも、同時に彼らを待ち受ける過酷な運命を予感させる、非常に密度の濃い回でした。特に、陸繹がおんぶしながら告白するシーンは、彼の不器用ながらも深い愛情が伝わってきて、本作屈指の名場面と言えるでしょう。一方で、今夏のお見合い騒動は、彼女の天真爛漫な魅力が全開で、思わず笑ってしまいました。しかし、物語の根底に流れるのは、厳家の陰謀と、陸繹が背負う父との確執、そして「夏然事件」という過去の因縁です。二人の幸せを心から願いつつも、これから明かされるであろう真実が彼らにどのような試練をもたらすのか、固唾をのんで見守りたいと思います。
つづく