南方での長い任務を終えた陸繹(りくえき)たちは、ついに都・京城へ帰還することに。陸繹は、皇帝の歓心を買うため、捕らえられた白鹿を護送する任務を引き受けます。一方、今夏への想いを断ち切れない謝霄(しゃしょう) は、彼女と切ない別れを迎えることに。それぞれの想いを胸に、一行は京城への帰路につきます。しかし、都では宿敵・厳世蕃(げんせいはん)が待ち構えており、新たな権力闘争の渦が巻き起ころうとしていました。さらに、今夏の出自に関する重大な秘密も、少しずつ明らかになり始めます。
「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ45話
長かった南方での任務もついに終わり、一行は都・京城へと帰還します。しかし、そこには新たな波乱と、それぞれの想いが交錯するドラマが待っていました。今回は、切ない別れと甘い再会、そして忍び寄る不穏な影が描かれた第45話の見どころを、たっぷりとお届けします!
さよなら、謝霄(しゃしょう) !涙の焼き餅と男の決意
上官曦(じょうかんぎ) と今夏の間に流れるただならぬ空気の真相を聞かされた謝霄(しゃしょう) 。自分の恋が終わったことを悟り、悲しみに打ちひしがれます。そこに、今夏が手作りの烙餅(焼き餅)を持ってやってきました。
「なぜ俺じゃダメなんだ?」と問い詰める謝霄に、今夏はきっぱりと「あなたと陸繹(りくえき) は違うの。兄弟と好きな人は別よ」と告げます。この一言は、謝霄にとって残酷な宣告でしたが、同時に彼を吹っ切らせるきっかけにもなりました。
今夏が去った後、謝霄は涙を流しながら、彼女が持ってきてくれた烙餅をむさぼるように食べ始めます。彼女の幸せを願うしかない…そう決意した彼の背中は、今までで一番大きく、そして切なく見えました。烏安幇(うあんぱん)の跡取りとしての責任を果たすため、故郷へ帰ることを決めた謝霄。彼の男泣きには、思わずもらい泣きしてしまいますね。
陸繹の策略と「一番の収穫」
一方、我らが陸繹は、捕らえられた白鹿を嘉靖(かせい)帝に献上するという計画を立てていました。これは、手柄を立てさせたい呉守緒(ごしゅしょ)への助言という形ですが、もちろん陸繹の深謀遠慮があってのこと。皇帝の歓心を買うため、見事な文章で奏上させ、まんまと白鹿の護送という大役を命じられます。
京城へ戻る道中、今夏は陸繹に尋ねます。「今回の南下で、何か収穫はあった?」
すると陸繹は、少しもためらわずにこう答えるのです。
「君さ」
…キャー!出ました!陸繹様、直球の告白!この一言に、今夏は恥じらいながらも嬉しさを隠せません。南方での一番の収穫が今夏だったなんて、これ以上の言葉はありませんよね。残念ながら今夏の家族は見つかりませんでしたが、二人の絆は確実に深まっています。
京城への帰還、そして新たな火種
一行はついに京城へ。錦衣衛の制服に身を包み、白鹿を護送する陸繹の姿は威風堂々としており、今夏も思わず見とれてしまいます。
今夏は、共に旅をしてきた林菱(りんりょう)を自分の家に招き入れます。しかし、これが新たな波乱の幕開けに。林菱(りんりょう)が今夏の家に滞在しているという情報は、すぐさま厳世蕃(げんせいはん)の耳に入ってしまうのです。
そして、今夏の出自の謎も、いよいよ核心に迫ってきました。林菱は、今夏の生年月日や楊岳(ようがく) との出会いの時期を聞き、彼女こそが自分の探し続けていた姉・林荷(りんか)の娘、つまり姪ではないかと確信を深めます。しかし、事情を知る楊程万(ようせいばん)は、頑なに口を閉ざしたまま。林菱が京城まで来たのは、厳世蕃(げんせいはん)が「姪の居場所を知っている」と告げたからなのでした。
宮廷では、陸繹と藍青玄(らんせいげん)が再会し、厳党の横暴について語り合います。さらに陸繹は父・陸廷(りくてい)と、そして宿敵・厳世蕃と顔を合わせることに。南方での冒険が終わり、再び息詰まるような権力闘争の舞台へと引き戻されたのでした。
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第45話の感想
南方での長い旅路が終わり、舞台が再び京城に戻ったことで、物語の空気がガラリと変わった回でした。謝霄の恋が切ない形で終わりを告げましたが、ただ悲しいだけでなく、彼が自分の足で立ち、責任を果たそうと決意する姿には成長を感じ、胸が熱くなりました。一方で、陸繹と今夏の甘いやり取りは健在で、特に陸繹の「収穫は君さ」というセリフには、思わずにやけてしまいました。しかし、京城に戻った途端に厳世蕃の影がちらつき、宮廷の権力闘争の緊張感が一気に高まります。甘い時間と、忍び寄る危険との対比が見事でした。そして、林菱が今夏の出自の謎に迫る展開は、今後の物語の大きな鍵を握ることを予感させ、目が離せません。
つづく