第16話「小さな望み」あらすじネタバレ
やっと思いが通じ合ったジャオ・ジンとシュー・ヌオ。今回は二人の甘い時間からスタートです!気分が晴れないシュー・ヌオはジャオ・ジンの家を訪れますが、あいにく彼は留守。でも、家のパスワードを教えてもらって中に入っちゃうあたり、もうすっかり恋人同士の雰囲気ですね。彼の帰りを待つ間、家の中を興味津々に見て回るシュー・ヌオの姿が可愛すぎます。
帰宅したジャオ・ジンと二人でラーメンをすする、なんてことない日常のワンシーンが、たまらなく幸せそうで見ているこっちがニヤけてしまいます。花屋の外で日向ぼっこしながら語らう二人…。ジャオ・ジンが思わずシュー・ヌオの写真を撮ってしまう気持ち、よく分かります。
しかし、そんな穏やかな時間を切り裂くように、不穏な影がいくつも忍び寄っていました。
まず一人目は、元カレのポン・ユーアン。シュー・ヌオを取り戻すことに執念を燃やす彼は、なんと彼女の両親にまで接近!人当たりの良い顔で手伝いを申し出て、まんまとご両親の歓心を買ってしまいます。さらには親友のシー・ランにも協力を求めるなど、外堀を埋める作戦を着々と進めていて、その執念にはちょっとゾッとしますね…。ボクシングジムで鬼気迫る形相でトレーニングに打ち込む姿は、ジャオ・ジンとの直接対決を予感させます。
そしてもう一人、ジャオ・ジンの方にも過去の影が…。元妻のティエン・ムーチューです。彼女が息子のシートウを連れている姿を偶然見てしまったシー・ランは、シュー・ヌオのことが心配でたまりません。
そんな中、ムーチュー本人がシュー・ヌオの花屋に客として来店。何も言わずに店を出ていきますが、その行動には明らかに偵察の意図が感じられます。さらに、息子の誕生日を口実にジャオ・ジンにビデオ電話をかけてくるなど、徐々に距離を詰めてくるムーチュー。妹のシャオ・チンは「絶対に下心がある」と兄に忠告しますが、ジャオ・ジンはまだこの問題をシュー・ヌオに打ち明けられずにいます。
友人たちは二人のために奔走します。シー・ランはジャオ・ジンの子供の件を確かめるために自ら動き、シャオ・チンは兄の優柔不断さを心配してハッキリと意見する。彼らの友情が、この複雑な状況で唯一の救いかもしれません。
ジャオ・ジンとシュー・ヌオの幸せなひとときが、何者かによって隠し撮りされていたことも発覚。穏やかな恋路に、元カレの逆襲と元カノの思惑が絡み合い、物語は一気に緊迫感を増してきました。ジャオ・ジンが抱える秘密は、二人の関係にとって時限爆弾となってしまいそうです。
『愛しているのに』第16話の感想
今回のエピソードは、甘さと苦さが絶妙に混じり合った回でした。ようやく結ばれたジャオ・ジンとシュー・ヌオの穏やかな日常が描かれる前半は、見ているこちらも幸せな気持ちになります。しかし、その裏で元恋人たちが着々と動き出している対比構造が、物語に深い奥行きを与えていました。特に、シュー・ヌオの両親に取り入るポン・ユーアンの周到さには、彼の諦めきれない想いの強さが表れていて見事です。一方で、ジャオ・ジンが抱える元妻と息子の問題は、彼の誠実さゆえにシュー・ヌオに言い出せないという葛藤を生んでいます。この「言えない秘密」が、今後の二人にとって最大の試練となるのでしょう。脇を固めるシー・ランやシャオ・チンといった友人たちの存在が、シリアスな展開の中での温かい光となっている点も印象的でした。それぞれのキャラクターが抱える事情や感情が丁寧に描かれており、今後の展開から目が離せません。
つづく