第2話「もし二度と会えないなら」あらすじネタバレ
前回、雪の中でジャオ・ジンからの突然の告白を受けたシュー・ヌオ。第2話は、その続きのシーンから始まります。気まずい空気を破るように、シュー・ヌオは「私には恋人がいるの」と、はっきりと告げます。彼女の言葉にショックを隠せないジャオ・ジンですが、静かに自分はバツイチだと打ち明け、短い時間でも君と過ごせて嬉しかったと、寂しそうに微笑むのでした。シュー・ヌオは「友達になりましょう」と告げ、二人はその場で別れます。
気まずい再会と、新たな仕事
後日、シュー・ヌオは友人のシー・ランと共に、ウェディングショップから「10年の約束」というイベントの企画を依頼されます。これは交際10年以上のカップルを招待し、公開プロポーズをしてもらうというもの。シー・ランは、交際10年になるシュー・ヌオと恋人のポン・ユーアンにピッタリだと大盛り上がり。
早速ポン・ユーアンに話を通すため、二人は彼が通うジムへ向かいます。しかし、そこでスパーリングをしていたのは、なんとポン・ユーアンとジャオ・ジン! シュー・ヌオの姿を見て動揺したジャオ・ジンは、ポン・ユーアンに一本取られてしまいます。
それぞれの事情と、深まる溝
気まずい雰囲気のまま、4人は食事へ行くことに。席を外したシュー・ヌオは、電話中のジャオ・ジンと出くわします。彼が妹に「お酒は飲んでない」と優しい嘘をついているのを見て、思わず笑みがこぼれるシュー・ヌオ。しかし食事の席で、シュー・ヌオがジャオ・ジンの職業(ペットの獣医)を知っていたことから、ポン・ユーアンは「知り合いじゃないって言ってたのに」と、シュー・ヌオに疑いの目を向けます。
食事の後、カラオケで盛り上がる一行ですが、ジャオ・ジンに一本の電話が。彼は深刻な顔で急いで店を後にしてしまいます。彼が向かったのは病院。再生不良性貧血という重い病気を抱える妹が、発作を起こして運ばれていたのです。
一方、ポン・ユーアンは父親から、有力者の娘であるツォン・シャンとの関係を進めるよう強く迫られていました。「結婚は好きかどうかじゃない、ふさわしいかどうかだ」という父に、ポン・ユーアンは「シュー・ヌオから離れられない」と反発しますが…。
最悪の偶然と、運命の再会
後日、ポン・ユーアンは父の命令で、ツォン・シャンをブライダルショップへ送ることに。そこで彼女がドレスを選んでいると、仕事で店を訪れていたシュー・ヌオとシー・ランにばったり遭遇! 恋人が別の女性と親しげにいる姿を目の当たりにし、シュー・ヌオは言葉を失います。
その夜はポン・ユーアンの母親の誕生日パーティー。シュー・ヌオも招待されていましたが、そこには当然のようにツォン・シャンとその両親も同席しており、気まずい空気が流れます。そんな中、シュー・ヌオの携帯に母から「おばあちゃんが転んで倒れた」という衝撃的な連絡が!
急いで病院へ向かおうとするシュー・ヌオ。しかしポン・ユーアンは、父親にツォン・シャンを送るよう命じられ、動けません。結局、ポン・ユーアンの母親がシュー・ヌオを病院まで送ってくれることに。病院に到着し、祖母のための担架を探して院内を走るシュー・ヌオ。そのとき、彼女の前に現れ、助けの手を差し伸べたのは、病気の妹に付き添っていたジャオ・ジンでした。
疲れ果てたシュー・ヌオがジャオ・ジンと共に彼の妹の病室を訪れると、妹はシュー・ヌオを見て「お兄ちゃんの彼女?」と無邪気に尋ねるのでした…。
『愛しているのに』第2話の感想
恋人との関係をはっきりさせるため、ジャオ・ジンの想いを一度は断ち切ったシュー・ヌオ。しかし皮肉なことに、その行動がまるで引き金になったかのように、運命の歯車が複雑に絡み合い始めました。偶然の再会が重なる一方で、シュー・ヌオとポン・ユーアンの10年という歳月をかけた関係には、家柄の違いや親の思惑といった、根深い問題が影を落としていることが浮き彫りになります。特に、恋人が別の女性といる場に遭遇してしまうシーンは、胸が締め付けられるようでした。誠実で優しいけれど、家族という重荷を背負うジャオ・ジン。恋人を愛しているはずなのに、親の期待との間で揺れ動くポン・ユーアン。それぞれのキャラクターが抱える事情が丁寧に描かれており、物語に一層の深みを与えています。誰が正しくて誰が悪いという単純な話ではないからこそ、登場人物たちの選択から目が離せません。
つづく