第3話「僕らはただの友達?」あらすじネタバレ

物語は病院から始まります。ケガをしたヌオのおばあちゃんと、ジンの妹チンが入院先でまさかのお隣さんに。この偶然が、ヌオとジンの距離をぐっと縮めることになります。お互いの家族の世話を自然に助け合う二人。ジンの細やかな気遣いに、おばあちゃんも「失った経験がある人は、今あるものを大切にするものよ」と太鼓判。なんだか、二人の未来を暗示しているかのようですよね。

その頃、我らがユーアンはというと…なんと、共同経営者であるツォン・シャンの家のソファで目を覚まします。完全にやらかしてますね(笑)。ヌオからの着信履歴に気づき、慌ててご機嫌取りの食事に誘いますが、時すでに遅し。ツォン・シャンとの関係を「仕事のパートナーだ」と説明するものの、ヌオの心には冷たい風が吹いています。

さらに追い打ちをかけるように、ユーアンの車の中にあったハイヒールが自分のものではないことに気づくヌオ。それは、上海出張に行くツォン・シャンが「あなたの車に忘れちゃったから届けて」とユーアンに電話してきたものでした。もう、言い訳のしようがありません。

一方、ヌオの親友シー・ランは、ペットショップでヌオとジンが知り合いだったことを知り、ヌオを問い詰めます。そして、出張で飼い猫のモーモーを迎えに行けないため、ヌオの家に届けてもらうよう手配。その配達を任されたのが、なんとジンでした。

夜、ヌオの家のチャイムが鳴ります。ジンが来たのかと、期待と緊張が入り混じった表情でドアを開けるヌオ。しかし、そこに立っていたのはユーアンでした。あからさまにがっかりしたヌオの表情、見ている方も切なかったです…。ユーアンは関係を修復しようと指輪を取り出し、「君に安心感をあげたい」と語りますが、ヌオは「こんな形ならいらない」とキッパリ拒絶。

まさにその時、再びチャイムが!ドアを開けると、猫のモーモーを連れたジンが立っていました。気まずい空気が流れる中、ユーアンは早々に退散。一人になったヌオを、ジンは「雪が降っているから」と散歩に誘いますが、ヌオは断ります。

しかし、物語はこれでは終わりません。病院を訪れたヌオは、おばあちゃんからずっと食事を運んでくれていたのがジンだったと聞かされます。ジンへの感謝と複雑な気持ちを抱え、ヌオはジンの妹の病室を訪れるのでした。

『愛しているのに』第3話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの感情の「対比」が鮮やかに描かれていた回でしたね。特に、ユーアンの不誠実さと、ジンの誠実さが際立っていました。ユーアンは「仕事のため」「酔っていた」と言い訳を重ねますが、その場しのぎの言葉はヌオの心に響きません。長年の恋人だからこそ、その嘘やごまかしが透けて見えてしまうのでしょう。彼の行動は、見ている側としてもどかしさを感じずにはいられませんでした。

それに対して、多くを語らず行動で優しさを示すジンの姿には、心を打たれます。見返りを求めることなく、ヌオのおばあちゃんの世話を焼き、ただ静かに寄り添う。その温かさが、傷ついたヌオの心を少しずつ溶かしていくのが手に取るようにわかりました。ユーアンが差し出した「指輪」という形だけの安心感と、ジンが与える「行動」という本質的な安心感。ヌオがどちらに惹かれていくのかは、もはや明らかかもしれません。登場人物たちの心の機微が丁寧に描かれており、物語の深みが増した素晴らしいエピソードでした。

つづく