『愛しているのに』第20話「誓いの指輪」、ご覧になりましたか? 今回は本当に心が揺さぶられるエピソードでしたね。幸せの絶頂から一気に突き落とされるような、あまりにも残酷な展開に、見終わった後もしばらく呆然としてしまいました。

第20話「誓いの指輪」あらすじネタバレ

幸せの絶頂…草の指輪に込めた永遠の誓い

物語は、ジンと妹のチンが子供の頃のアルバムを見ながら、楽しそうに思い出を語り合う微笑ましいシーンから始まります。兄妹の仲の良さが伝わってきて、見ているこちらもほっこりしますよね。

その週末、ジンとヌオ、そしてチンの3人はピクニックへ出かけることに。しかし、チンの恋人であるシャオバイは持病のため参加できず、チンにカメラを託して寂しそうに見送ります。この時、家で一人動画編集をしていたシャオバイの体に異変が起きていたとは、誰も知る由もありませんでした…。

山登りを楽しみ、最高の景色を眺めながら食事をする3人。その最中、チンがヌオに「お願い、お兄ちゃんと別れないで。ずっと一緒にいてあげて」と真剣な表情で伝えます。妹の言葉に背中を押されたヌオは、草で編んだ指輪を取り出し、ジンにそっと差し出します。「これ、あなたに…」。それは、言葉にしなくても伝わる、ヌオからのプロポーズでした。驚きながらも、この上なく幸せそうな表情で指輪を受け取るジン。チンも心から二人を祝福し、3人の絆が最も輝いた瞬間でした。

幸せから一転…チンを襲った突然の悲劇

しかし、幸せな時間は長くは続きませんでした。ピクニックの帰り道、車の後部座席で静かだったチンが、突然意識を失って倒れてしまいます。慌てて病院に駆け込むジン。そこから、悪夢のような時間が始まります。

検査の結果、医師から告げられたのは、チンの病状が極めて深刻で、骨髄移植以外に助かる道はないという、あまりにも過酷な現実でした。すぐにドナー適合検査を受けるジンと父親のヨウジー。しかし、結果は二人とも不適合。父親は「私の骨を全部使ってくれ!」と泣き叫びますが、高齢のためドナーにはなれません。残された希望は、骨髄バンクからの知らせを待つのみという、絶望的な状況に追い込まれてしまいます。

試される絆と新たな波乱の予感

兄の苦悩を察したチンは、ヌオに「そばにいてあげて」と頼みます。ヌオは献身的にジンを支えようとしますが、ジンは子供の頃に母親に捨てられたトラウマが蘇り、悪夢にうなされてしまいます。

一方、病室で一人不安と闘うチン。そんな彼女を支えたのは、恋人のシャオバイでした。ビデオ通話越しに、いつもと変わらず明るく振る舞うシャオバイでしたが、チンの恐怖と不安をすべて理解していました。「怖がらなくていいよ」という優しい言葉に、気丈に振る舞っていたチンの涙腺はついに崩壊。シャオバイの前で、初めて子供のように泣きじゃくるのでした。このシーンは、本当に涙なしでは見られませんでしたね。

物語の終わりには、さらなる波乱を予感させる出来事が。ジンの前に突然、元妻が現れ、ヌオの前で意味深な発言をします。さらに、ヌオの母親が謎の小包を受け取り、ジンを食事に誘うよう命令するなど、不穏な空気が漂い始めます。チンの運命は?そして、二人の恋の行方は?新たな問題が次々と降りかかり、物語はますます目が離せない展開となっていきます。

『愛しているのに』第20話の感想

今回のエピソードは、幸せな日常がいかに脆く、儚いものであるかを痛感させられる内容でした。ヌオが草の指輪をジンに贈るシーンは、このドラマの中でも屈指の美しさで、二人の純粋な愛が最高潮に達した瞬間だったと思います。しかし、その直後に訪れるチンの倒れるという悲劇が、その幸福感をより一層際立たせ、視聴者の胸を強く締め付けました。特に印象的だったのは、病と闘うチンと、彼女をビデオ通話で励ますシャオバイの絆です。お互いを深く思いやり、弱さを見せ合える関係性に、切なさと同時に温かい気持ちになりました。家族や恋人という大切な存在の絆が試される中で、それぞれのキャラクターがどう困難に立ち向かっていくのか。元妻の登場や母親の怪しい動きなど、新たな火種も生まれ、今後の展開から目が離せません。

つづく