第21話「共に努力を」あらすじネタバレ
最大の障壁、そしてヌオの決意
前回、ヌオの母親がジャオ・ジンを食事に招きましたが、もちろんそれは罠でした。母親はどこからか送りつけられた宅配便の中身をヌオに見せつけます。そこには、ジャオ・ジンの離婚歴や、病気の妹を抱えている家庭の事情が詳細に書かれた調査資料と、盗撮写真が…。娘の幸せを願うがゆえに、「苦労するのが目に見えている」と猛反対する母親。その言葉に、ヌオの心も一瞬揺らいでしまいます。
しかし、部屋を出たヌオが見たのは、アパートの下のベンチで自分を待ちながら眠ってしまったジャオ・ジンの姿でした。彼のそばに静かに座るヌオ。目を覚ましたジャオ・ジンは、ヌオが持つ資料に気づきますが、ヌオは彼を傷つけまいと必死に慰めます。このシーン、ヌオの愛の深さが伝わってきて、本当に切なかったですね。
親友のシー・ランに相談すると、彼女は資料を見るなり激怒。「絶対にポン・ユーアンの仕業よ!手に入らないなら壊してしまえなんて、最低すぎる!」と、まるで自分のことのように怒ってくれます。親友って、こういう時に本当にありがたい存在ですよね。
決別の時、そして新たな誓い
シー・ランの言葉にも後押しされ、ヌオは覚悟を決めます。これはジャオ・ジンに一人で背負わせる問題じゃない、二人で一緒に立ち向かうんだ、と。
ペットショップでは、虹(ホン)姉さんがヌオからの指輪を眺めるジャオ・ジンに「彼女を一人で戦わせるんじゃなく、一緒に立ち向かうべきよ」と力強くアドバイス。その言葉に、ジャオ・ジンも心を固めます。
ヌオは「これが最後だから」とジャオ・ジンに約束し、ポン・ユーアンの家へ向かいます。そこにはユーアンと彼の父親が。ヌオは調査資料と写真を突きつけ、画像の消去を要求します。すると、ユーアンの父親が「調査も写真の送付も、すべて私がやったことだ」と自ら罪を認めました。
そして、ヌオは決別の証として、ユーアンに指輪を返します。「私、ジャオ・ジンにプロポーズしたの」。その言葉に、ユーアンは崩れ落ちるのでした。すべてを知ってもなお、ジャオ・ジンを選び、自らプロポーズまでしたヌオ。彼女の強さと愛の深さには、ただただ脱帽です。
それぞれの人間模様
一方で、他のキャラクターたちにも変化が。
シー・ランとシュー・ヤンは同棲生活の中で、お互いの価値観の違いから口論に。シー・ランに家を追い出されてしまったシュー・ヤンですが、素直に謝り、彼女の意見を受け入れようと努力する姿が描かれ、二人の関係がまた一歩深まったように感じました。
そして、心配なのがシャオ・チンです。一般病棟に移り、お見舞いに来た小白(シャオバイ)と再会して嬉しそうな彼女ですが、二人で海へ映画の撮影に出かけた際、突然鼻血を出してしまいます。しかし、そのことを小白には隠すシャオ・チン…。彼女の健気さが、かえって胸を締め付けます。
物語の終わりには、思わぬ展開が。ヌオの母親がジャオ・ジンのペットショップを訪ねようか迷っていると、偶然にもジャオ・ジンの父親と虹姐の会話を耳にします。そこでジャオ・ジンの誠実な人柄を知り、自分の誤解に気づくのです。二人の父親が出会い、言葉を交わすシーンで、この回は幕を閉じました。大きな障壁を乗り越えた先に、ようやく光が見えてきた…そんな希望を感じさせるラストでしたね。
『愛しているのに』第21話の感想
今回のエピソードは、主人公・シュー・ヌオの精神的な強さが際立つ回でした。母親からの反対や、恋敵からの卑劣な妨害という、これ以上ないほどの逆境に立たされながらも、彼女は決して揺らぎませんでした。むしろ、その逆境をバネにして、愛する人を守り、自らの手で未来を切り開こうとする姿には心からの敬意を覚えます。守られるだけのヒロインではなく、共に戦うパートナーとしての覚悟を決めた彼女の選択は、見ていて胸が熱くなりました。また、妨害工作が結果的に二人の絆を強め、さらには親世代の和解のきっかけにまでなったという展開は、非常に巧みだと感じます。一方で、シャオ・チンの病状という不穏な影が物語に深みを与えており、彼女たちの幸せを願いながらも、一筋縄ではいかないであろう今後の展開から目が離せません。それぞれのキャラクターが抱える問題と向き合い、成長していく姿を丁寧に描いた、見ごたえのあるエピソードでした。
つづく