第22話「君も僕たちを捨てる?」あらすじネタバレ

前回、こっそり病院を抜け出してシャオバイに会いに行ったシャオ・チン。そのせいで免疫力が低下してしまい、退院は延期に…。熱にうなされながら無意識に「ママ…」と母親を呼ぶシャオ・チンの姿に、兄のジャオ・ジンは心を痛めます。

なんとか母親に一目会わせてやりたい。その一心でジャオ・ジンは母の携帯に電話をかけますが、「おかけになった電話番号は現在使われておりません」という無情なアナウンスが流れるだけ。母親に捨てられた幼い頃の記憶がフラッシュバックし、絶望したジャオ・ジンは泥酔してしまいます。

その頃、親友のシー・ランの家にいたシュー・ヌオは、ジャオ・ジンのことが気になり、彼の家を訪れます。すると、ベッドサイドに飾られていた写真が、以前の恋人のものではなく、ジャオ・ジンとシャオ・チン、そして自分自身の3人で出かけた時の笑顔の写真に変わっていることに気づき、思わず頬が緩みます。

しかし、幸せな気持ちも束の間。泥酔したジャオ・ジンが帰宅すると、なんとその隣には元妻のティエン・ムーチューの姿が!彼女は家の前で待ち伏せしていたのです。最悪のタイミングで鉢合わせてしまったヌオは、一瞬で表情が凍りつきます。

気を利かせたムーチューがその場を去り、ヌオは酔いつぶれたジャオ・ジンの看病を始めます。しかし、ジャオ・ジンは酔った勢いでヌオに不満をぶちまけてしまう始末。彼の心ない言葉に深く傷ついたヌオは、「もう知らない!」と怒って部屋を飛び出してしまいました。

アパートの階下に出ると、そこには先ほど帰ったはずのムーチューが。さらに、自分の部屋の前では、元カレのポン・ユーアンまでが酔ってドアを叩いているという、まさに四面楚歌の状態…。ヌオは疲れ果てた表情でポン・ユーアンに「また私と一緒になりたいの?もう一度傷つくのは怖くない?」と問いかけるのでした。

翌日、酔いから覚めたジャオ・ジンは、昨夜の出来事をほとんど覚えていませんでした。しかし、親友のシュー・ヤンから元妻のムーチューが家に来ていたことを聞き、自分がヌオに対してとんでもない過ちを犯したことに気づきます。慌ててヌオに電話をかけますが、彼女は出てくれません。

仕事も手につかないヌオでしたが、シー・ランの励ましもあり、ジャオ・ジンと直接話すことを決意。ペット病院で再会した二人。ジャオ・ジンは必死に謝罪し、母親に捨てられた過去のトラウマを打ち明けます。そして、別れ際に「お願いだから、君も僕たちを捨てないで…」と、すがるように懇願するのでした。

その夜、ジャオ・ジンは再びヌオの家の前にいました。しかし、彼が何度ドアをノックし、電話をかけても、ドアの向こうから返事が返ってくることはありませんでした…。

『愛しているのに』第22話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちが抱える「孤独」と「見捨てられることへの恐怖」が痛いほど伝わってきました。母親に再び拒絶されたジャオ・ジンが見せた脆さ、そしてその心の隙間に入り込もうとする元妻。彼の行動は許されるものではありませんが、その背景にある深い孤独を思うと、一概に責めることもできません。一方で、やっと心が通じ合えたと思った矢先に裏切られた形のヌオの絶望も計り知れないものがあります。彼女の周りにも元恋人が現れ、まさに八方塞がり。誰もが誰かにすがりたいのに、その方法が分からずにもがき、すれ違っていく様子は、非常に現実的で胸に迫るものがありました。甘いラブストーリーだけではない、人間の複雑な感情の機微を丁寧に描いた、見応えのある回だったと感じます。

つづく