第23話「身動きが取れない」あらすじネタバレ
前回、泥酔したジャオ・ジンから「僕を捨てるのか」という衝撃的な一言をぶつけられ、深く傷ついてしまったシュー・ヌオ。二人の間には、これまでになく気まずい空気が流れていました。第23話は、そんなすれ違いから始まる、心と心が激しくぶつかり合うエピソードです。
シュー・ヌオの母の決意と、夫の裏切り
一方、ヌオの母親もまた、大きな決断を迫られていました。娘がポン・ユーアンと復縁する気がないと知り、彼から借りた投資金を返済しようと決意します。しかし、そのお金はなんと、夫がギャンブルの借金返済のためにすべて使い込んでしまっていたのです!信じていた夫の再度の裏切りに、母親は激怒し、彼を家から追い出してしまいます。娘の幸せを願って動いた結果、自らが窮地に立たされるなんて…。一人、ローンの相談に奔走し、店の片隅で涙にくれる母親の姿は、あまりにも切なかったですね。
彼の弱さを知るために
ジャオ・ジンの一言がどうしても心から離れないヌオは、意を決して彼の元妻、ティエン・ムーチューに会いに行きます。なぜ彼はあんなにも「捨てられること」を恐れるのか。その答えが、彼の過去にあると直感したからでしょう。
ムーチューの口から語られたのは、ヌオが知らなかったジャオ・ジンの生い立ち、そして彼の心の奥底にある深い傷でした。彼が抱える孤独とトラウマを知ったヌオは、彼への怒りではなく、深い理解と愛情を抱くようになります。そして、驚くべきことに、以前ユーアンもジャオ・ジンの過去を探るためにムーチューを訪ねていたことが発覚します。ユーアンの執念深さには、少し怖さすら感じますね。
男たちのプライドが激突!
その頃、男たちは文字通り火花を散らしていました。ヌオとユーアンの復縁を恐れるジャオ・ジンは、ユーアンが館長を務める武術館へ。そこで二人は、お互いのプライドを懸けて組み手を行うことに。しかし、それはすぐに単なる試合ではなくなり、感情むき出しの殴り合いへと発展してしまいます!同僚たちが必死に引き離すほどの激しい喧嘩は、ヌオを巡る二人の想いの激しさを物語っていました。
そして、二人は再び…
ジャオ・ジンのすべてを受け入れる覚悟を決めたヌオは、彼のペットショップを訪れます。少し拗ねたような口調で彼に気持ちをぶつけるヌオ。そんな彼女を、ジャオ・ジンは愛おしそうに見つめ、二人はオフィスで熱いキスを交わします。よかった…!
公園のベンチで、お互いの心の内をすべてさらけ出し、二人はついに和解。雨降って地固まる、とはまさにこのこと。ヌオがジャオ・ジンに「禁酒協定」にサインさせるシーンは、二人の関係が新しいステージに進んだことを感じさせる、微笑ましい場面でした。
しかし、物語はここで終わりません。ユーアンは今度はヌオの母親に接近し、結婚の話を持ちかけます。断られると、今度はジャオ・ジンの人格を否定し、母親を味方に引き込もうと画策。彼の策略は、まだ終わっていなかったのです。
『愛しているのに』第23話の感想
今回は、登場人物それぞれの人間的な弱さや強さが色濃く描かれた、非常に見ごたえのある回でした。特に印象的だったのは、シュー・ヌオの懐の深さです。恋人から心ない言葉を投げかけられても、感情的に突き放すのではなく、彼の過去を理解しようと行動する姿には感銘を受けました。彼女のその強さこそが、ジャオ・ジンの固く閉ざされた心を溶かす唯一の鍵なのだと改めて感じさせられます。一方で、ジャオ・ジンとポン・ユーアンが殴り合いに至る場面は、理屈では説明できない男のプライドや独占欲が生々しく表現されていました。恋愛の美しい側面だけでなく、こうした泥臭い感情のぶつかり合いが描かれることで、物語にリアリティと深みが生まれています。それぞれのキャラクターが抱える問題が複雑に絡み合い、今後の展開からますます目が離せなくなりました。
つづく