第6話「悪者になる覚悟」あらすじネタバレ
勇気を振り絞って「結婚しよう」と伝えたヌオに対し、ユーアンは「うん」とも「いやだ」とも言わず、話をはぐらかしてしまいます。がっかりするヌオを車で家まで送ったユーアンですが、車内で話をしようとした矢先に、仕事相手のツォン・シャンから電話が。ヌオは健気にも「仕事なんでしょ」と彼を送り出しますが、ユーアンは「仕事が終わったら、君の家に泊まりに行くよ」と悪びれもなく言い放ちます。その言葉に、ヌオの我慢も限界に。「私の家をホテルだと思ってるの!?」と、ついに怒りをぶつけてしまうのでした。
一人リビングで落ち込むヌオに、親友のシー・ランから電話がかかってきます。ユーアンを裏切れないと涙ながらに話すヌオに、シー・ランは核心を突きます。「あなたが本当に好きなのはジャオ・ジンでしょ?自分に嘘をついちゃダメだよ」と。シー・ランの言葉は、ヌオの心に深く突き刺さるのでした。
一方、ユーアンは父のグオビンに言われるがまま、ツォン・シャンと乗馬へ。父は事業のためにも二人の結婚を望んでおり、ユーアンもまた、ヌオとの結婚に踏み出せない本心を父に見透かされてしまいます。「自分が悪者になりたくないから、別れを切り出せないだけだろう」という父の言葉は、まさに図星でした。
ヌオのことが気になって仕事に集中できないジャオ・ジン。そんな彼の元へ、シー・ランが「猫の調子が悪い」と口実を作ってやってきます。シー・ランはここぞとばかりに「ヌオが傷心なの」とジャオ・ジンに伝え、彼の心を揺さぶります。さらにスーパーでヌオに電話をかけ、ジャオ・ジンの反応を気にしているヌオの気持ちを確認。まさにその時、偶然にもジャオ・ジンが同じスーパーに現れ、二人は気まずい挨拶を交わすことに。
お節介…いや、親友思いのシー・ランは止まりません。ジャオ・ジンに家まで送ってもらう道中、ヌオからかかってきた電話にわざと出て、ジャオ・ジンがそばにいることを匂わせます。いてもたってもいられなくなったヌオが家の外に出ると、ちょうどシー・ランを送ってきたジャオ・ジンと鉢合わせ!運命のいたずらとしか思えません。
その夜、ユーアンが同僚と飲み会を開いている頃、ヌオとジャオ・ジンはメッセージを送り合っていました。お互いの気持ちを抑えきれなくなった二人は、会う約束をします。ジャオ・ジンは飲み会を抜け出し、ペット病院でヌオを待ちます。ヌオが病院へ向かおうとしたその時、ユーアンからメッセージが届きますが、彼女はそれを無視。まっすぐにジャオ・ジンの元へ向かうのでした。
飲み会で同僚に囃し立てられ、仕方なくヌオに電話をかけるユーアン。しかし、その時ヌオはジャオ・ジンの隣にいました。彼女は「もう寝るから」と冷たく嘘をつき、電話を切ってしまいます。もう、ヌオの心は決まっていました。
帰り道、ジャオ・ジンは、以前「友達でいよう」という約束を破ってウェディングドレス姿のヌオに会いにいってしまったことを謝罪します。彼の優しさに、ヌオの心は完全に解けていくのでした。
そんな中、ヌオの実家では新たな問題が。借金を作って出ていった父が突然帰ってきたのです。母は「借金は返すから、やり直そう」と復縁を提案。その話をヌオにした母に対し、ヌオは「私は、結婚したくない」と、自分の気持ちをはっきりと告げるのでした。
『愛しているのに』第6話の感想
今回のエピソードは、登場人物それぞれの本音と建前が交錯し、物語が大きく動いた回でした。特に印象的だったのは、親友シー・ランの存在です。彼女がいなければ、ヌオとジャオ・ジンはすれ違ったままだったかもしれません。お節介とも言える彼女の行動は、二人の本心を引き出すための最高の触媒として機能していました。
一方で、ユーアンの自己中心的な部分や鈍感さが際立ち、ヌオが彼から離れていくのも無理はないと感じさせます。彼が父親に本心を見抜かれるシーンは、彼の未熟さを象徴しているようでした。
そして最後に、ヌオ自身の「結婚したくない」という告白。これは、ただユーアンとの関係に疲れただけでなく、問題を抱えた両親を見てきた彼女自身の結婚観が根底にあることを示唆しています。恋愛模様だけでなく、主人公の抱える深い葛藤が描かれたことで、物語に一層の深みが増したように思います。
つづく