第7話「自分の心に正直に」あらすじネタバレ
ウェディングドレスの輝きと、守られなかった約束
物語は、ウェディングイベントのシーンから始まります。花嫁モデルに欠員が出て、なんとヌオ(シュー・ヌオ)と親友のシー・ランがウェディングドレスを着て参加することに!鏡の前で純白のドレスに身を包んだ自分たちを見て、思わずうっとりする二人。シー・ランは「もしこれが本当のプロポーズだったらどうする?」なんて、ヌオの気持ちを確かめるような質問を投げかけます。ヌオは「もちろん、喜んで受けるわ」と、恋人ユーアンへの変わらぬ想いを口にするのでした。
このイベントには、それぞれのパートナー役が必要。ヌオはもちろん、恋人のユーアン(ポン・ユーアン)に来てもらう約束をしていました。一方、シー・ランが呼んだ相手は、なんとジャオ・ジンの同僚であるシュー・ヤン!ヌオは驚きつつも、彼がジャオ・ジンの話をし始めると、つい耳を澄ましてしまいます。ジャオ・ジンには好きな人がいる…その言葉に、ヌオはそれが自分のことだと気づき、胸に複雑な想いがよぎるのでした。
しかし、その時。ヌオの携帯が鳴ります。相手は、来るはずだったユーアンから。「仕事でトラブルがあって行けなくなった」という、あまりにも一方的なドタキャンでした。口では「大丈夫よ」と気丈に振る舞うヌオですが、その心は深く傷つき、がっかりした表情を隠せません。結局、パートナーのいないヌオはイベントに参加できず、ステージの上で幸せそうに微笑むカップルたちを、ただ羨ましそうに見つめることしかできませんでした。
暴かれた嘘、すれ違う二人
実は、ユーアンの「仕事」は真っ赤な嘘でした。その日、彼はなんとツォン・シャンと一緒に過ごしていたのです。ツォン・シャンの母親がバレンタインデーだからとKTVの個室を予約し、二人きりの時間を用意していました。ヌオとの大切な約束を破ってまで、彼は別の女性と過ごすことを選んだのです。
夜、一人でベッドにいたヌオに、ユーアンからビデオ通話がかかってきます。彼は「同僚と大きな契約が決まったお祝いをしている」と、さらに嘘を重ねます。簡単な挨拶だけで終わった通話に、二人の間の距離を感じずにはいられません。
そんなヌオを心配した親友シー・ランは、「酔いすぎちゃったから迎えに来て!」と嘘をついてヌオを家から呼び出します。これは、落ち込んでいるヌオをジャオ・ジンに会わせて元気づけようという、シー・ランと徐陽(シュー・ヤン)の作戦でした。しかし、その道中で、ヌオは信じがたい光景を目にしてしまいます。上海に出張中だと言っていたはずのユーアンが、ツォン・シャンと親密そうに街を歩いている姿を…。
涙の告白と、終わりの始まり
シー・ランたちの計らいで、ジャオ・ジンと顔を合わせたヌオ。最初は気丈に振る舞っていましたが、優しいジャオ・ジンを前に、ついにこらえていた感情が溢れ出してしまいます。ユーアンへの不満、裏切られた悲しみ、そしてどうしようもない寂しさ…。彼女は涙ながらに、すべての委屈をジャオ・ジンに打ち明けるのでした。
後日、ヌオの冷たい態度に耐えられなくなったユーアンは、ついに不満をぶつけます。しかし、それはヌオの感情を爆発させる引き金にしかなりませんでした。「あなたの嘘、全部知ってる!」と言わんばかりに、ヌオは溜め込んでいたすべての委屈を涙と共にぶつけます。その姿に、ユーアンもようやく自分の過ちに気づき、罪悪感を覚えるのでした。彼は、いずれ結婚する相手はヌオではないと心のどこかで分かっていたのです。そして、ヌオもまた、その残酷な真実を悟ってしまいました。
親友のシー・ランに、ユーアンとの別れを決意したことを告げるヌオ。しかしシー・ランは、「今このタイミングで別れたら、あなたがジャオ・ジンのために心変わりしたと誤解される」と、冷静なアドバイスを送るのでした。
『愛しているのに』第7話の感想
今回のエピソードは、登場人物たちの感情が深く、そして痛々しいほどに描かれていて、見ているこちらの胸も締め付けられました。特に、信じていた恋人の嘘が次々と明らかになり、ヌオの心が壊れていく過程は非常にリアルでした。ウェディングドレス姿で幸せを夢見た直後に、その幸せを根底から覆されるような裏切りを知るなんて、あまりにも酷な展開です。ユーアンの行動は自己中心的で、彼の言い訳がヌオの心をどれだけ深く傷つけたかを思うと、憤りすら感じます。
一方で、そんなズタズタになったヌオの心にそっと寄り添うジャオ・ジンの存在が、唯一の救いでした。彼の優しさが、暗闇の中に差し込む一筋の光のように感じられます。ヌオが自分の本当の気持ちに気づき、偽りの関係から一歩踏み出すための、重要な転換点となる回だったのではないでしょうか。キャラクターたちの繊細な心の動きが丁寧に表現されており、物語に一層引き込まれました。
つづく