自分の書いた脚本の世界から抜け出すため、物語を本来の結末に導こうと決意した芊芊。まずは投獄された韓爍(かんしゃく) を助け出すため、とんでもない嘘で母である城主を説得します。無事釈放された韓爍ですが、芊芊への怒りは頂点に。一方、芊芊は韓爍と本来のヒロイン・楚楚を結びつけようと、二人の運命的な出会いを演出しようとしますが、事態は思わぬ方向へ。さらに、芊芊の元婚約者・裴恒(はいこう)も現れ、物語はますます複雑になっていきます。
「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」あらすじネタバレ2話
脚本通りに進め!芊芊の妊活ならぬ妊娠したフリ作戦!
一夜明けても、やっぱりそこは自分の書いた脚本の世界。脚本家・陳小千(ちんしょうせん)こと陳芊芊(ちんせんせん)は、どうやったら元の世界に帰れるか考えを巡らせます。そして、ひらめいた!そうだ、物語をエンディングまで進めればいいんだ!と。
そのためには、本来の主人公である韓爍(かんしゃく) と、ヒロインの姉・陳楚楚(ちんそそ)を結びつけなければなりません。ところが、その肝心の韓爍(かんしゃく) は、芊芊との結婚初夜の騒動で大牢にぶち込まれている始末。
芊芊は母である城主の元へ駆けつけ、韓爍(かんしゃく) の釈放を願い出ますが、玄虎(げんこ)城の若君である韓爍を警戒する城主は首を縦に振りません。そこで芊芊が放った起死回生の一手、それは…わたくし、韓爍の子を身ごもりました!という、まさかの嘘!
この一言に城主も折れ、韓爍は子供を認めるならという条件付きで無事釈放。しかし、当然ながら韓爍の怒りは収まりません。自分を陥れた芊芊への殺意はメラメラと燃え盛るばかり。釈放されたものの、心の中はあの女、八つ裂きにしてやる…でいっぱいです。
毒殺計画VS脚本知識!食卓での攻防戦
屋敷に戻った韓爍は、早速、芊芊の(いるはずもない)お腹の子を始末しようと、食事に手を加えるよう部下に命じます。しかし、芊芊は自分が書いた脚本の作者!韓爍が毒を盛る展開を知っていた彼女は、韓爍がやけに親切に料理を取り分けてくれるのを見て、すべてを察知します。
さあ、あなたもどうぞ?と逆に料理を勧める芊fen。気まずい韓爍は、なんと食卓をひっくり返してその場を逃れるのでした!
このドタバタの一部始終を見ていた城主は、芊芊の腕に処女の証である守宮砂がまだあることを発見し、妊娠が嘘だったことを見抜きます。絶体絶命の芊芊ですが、彼を心から愛しているのです!と涙ながらに訴え、なんとかその場を切り抜けるのでした。
ヒーローとヒロイン、出会いの演出は大失敗!?
韓爍がそばにいるのは危険すぎると感じた芊芊は、一刻も早く彼と楚楚をくっつけるため、新たな作戦を立てます。それは、英雄、美女を救うのシチュエーションを演出し、二人の出会いのきっかけを作ること!
芊芊は韓爍を教坊司(きょうぼうし)という男性たちが芸を披露する場所に連れ出し、人気楽人の蘇沐(そぼく)が琴を奏で、韓爍が舞う剣は、まさに絵になる美しさ。
計画通り、姉の楚楚が駆けつけるのを待っていると…なんと、韓爍の剣の切っ先が芊芊に向けられたのです!その瞬間、颯爽と現れた楚楚が剣を受け止め、芊芊を救います。作戦成功…かと思いきや、楚楚は妻である芊芊に刃向かうとは何事だ!と韓爍を厳しく叱責。二人は一触即発のムードに。
そこへそこまでだと割って入ったのは、芊芊の元婚約者であり、彼女が脚本の中で一番のお気に入りキャラとして描いた裴恒(はいこう)でした。突然の推しキャラの登場に固まる芊芊。しかし裴恒(はいこう)は、韓爍を無理やり娶ったあげく、教坊司で辱めたと芊芊を優しく、しかし厳しく諭すのでした。
家に帰りたいだけなのに…芊芊の目から思わず涙がこぼれ、その意外な一面に裴恒(はいこう)は戸惑うのでした。
『花の都に虎(とら)われて』第2話の感想
第2話は、芊芊の奇想天外な作戦が次々と繰り出され、物語が大きく動き出した回でした。特に妊娠したフリという大胆な嘘には驚かされましたが、それが韓爍の殺意を煽り、新たなサスペンスを生む展開は見事です。韓爍が芊芊に振り回され、怒りを募らせながらも、どこか彼女のペースに巻き込まれていく様子がコミカルに描かれていて、二人の関係性の変化から目が離せません。また、本来のヒロインである楚楚、そして芊芊の“推しキャラ”裴恒が本格的に物語に絡んできたことで、恋の四角関係の火種が生まれました。それぞれの思惑が複雑に絡み合い始め、今後の展開がますます楽しみになる、非常に中身の濃いエピソードでした。
つづく