悪評高いはずの三公主・陳芊芊(ちんせんせん)の意外な一面と、それに振り回されまくる若君・韓爍(かんしゃく) の心の動きから目が離せません! それでは早速、第4話の詳しいあらすじとネタバレにいってみましょう!

芊芊、男気を見せる!蘇沐(そぼく)救出作戦

物語は、芊芊が可愛がっている楽師の蘇沐(そぼく)に折檻されたことから始まります。芊芊からの贈り物を返そうとした蘇沐(そぼく)が、彼女の逆鱗に触れてしまったんですね。

これを知った芊芊は激怒!私の大切な人を傷つけるなんて!とばかりに、単身で教坊司(きょうぼうし)に乗り込み、蘇沐を身請けする!と宣言します。ただの遊び相手としてではなく、彼を自由の身にしてあげたいという、芊芊の優しさからの行動でした。

この一部始終をこっそり見ていたのが、我らが韓爍(かんしゃく) 。芊芊を冷やかしに来たはずが、彼女の意外な行動と言葉にすっかり心を奪われ始めます。噂と全然違うじゃないか…実は、すごくイイ奴なのでは?と、芊芊への興味がどんどん湧いてくる韓爍(かんしゃく) 、その表情がたまりません!

韓爍の策略!涙の訴えの裏には…

芊芊が林七(りんしつ)に蘇沐の身請けを断られて困っていると知った韓爍は、一肌脱ぐことを決意。なんと、芊芊の母である城主のもとへ行き、自分は心臓の病で先が短い。せめて三公主が寂しくないように、教坊司の楽師たちを彼女にあげてくださいと涙ながらに訴えるという、とんでもない作戦に出ます。

娘を溺愛する城主は、この訴えをあっさり許可。怒り心頭の林七(りんしつ)は、楽師たちを芊芊の月璃府(月璃(げつり)府)に送りつけるしかありませんでした。

しかし、韓爍の真の目的は別にありました。実は楽師たちの中に、故郷・玄虎城(玄虎(げんこ)城)のスパイが紛れ込んでいたのです。これで堂々と連絡が取れるというわけですね。策士です、韓爍!

さらに韓爍は、芊芊が引き取った蘇沐以外の楽師たちを、芊芊の名前を使って姉の陳楚楚(ちんそそ)に送りつけます。これを知った城主は、楚楚が楽師と遊興にふけっていると誤解し、彼女への評価を下げてしまうのでした。韓爍、恐ろしい子…!

裴恒(はいこう)の優しさと、韓爍の嫉妬

一方、芊芊は蘇沐の身柄を、幼馴染の裴恒(はいこう)に託そうと考えます。彼が本当は音楽を愛していることを、脚本家である彼女は知っていたのです。芊芊の説得で、裴恒(はいこう)は蘇沐を引き取ることを承諾します。

しかし、またしても林七が乱入!芊芊が裴恒に無理強いしていると勘違いし、芊芊の腕を脱臼させてしまいます。痛みに怯える芊芊を見た裴恒は、周りの者を下がらせて優しく手当てをします。

この一件で、韓爍の心はさらに揺れ動きます。部下から楚楚は城主の実の娘ではないらしい。今こそ芊芊を暗殺すれば、花垣(かえん)城は混乱し、我々のものになると進言されますが、韓爍はためらいます。万能薬龍骨(りゅうこつ)で救える命は一つだけ。その薬を芊芊のために使いたいという気持ちが、彼の中で芽生え始めていたのです。

毒か、愛か…誕生日の夜の決断

物語のクライマックスは、韓爍の誕生日の夜。

芊芊は、これまでのツケが原因でどの店からも門前払いされながらも、なんとか韓爍への誕生日プレゼントの服をあつらえます。彼の服のサイズを測るため、いきなり抱きつくという大胆な行動に出て、韓爍をドキドキさせる一幕も。

そして夜、芊芊は心のこもった手料理の火鍋と、手作りの花火で韓爍の誕生日を祝います。心臓病なんかに負けないでと励ます純粋な彼女を前に、韓爍は袖に隠した毒薬を握りしめます。

盛るべきか、盛らざるべきか…。

激しく葛藤した末、韓爍は毒薬をそっとしまいます。彼女を殺すことなんて、もう彼にはできませんでした。

その後、二人はお酒に酔い、美しい花畑の中で寄り添って眠りにつくのでした…。

『花の都に虎(とら)われて』第4話の感想

今回のエピソードは、韓爍の心の変化が手に取るようにわかる、非常に見ごたえのある回でした。当初は芊芊を暗殺の駒としか見ていなかった彼が、彼女の予想外の優しさや純粋さに触れるたびに、戸惑い、惹かれていく様子が丁寧に描かれています。特に、芊芊暗殺計画を部下から進言された時に見せた、苦悩の表情は印象的でした。一方で、芊芊もただのトラブルメーカーではなく、脚本家としての知識を活かして、物語を良い方向に導こうと奮闘しています。その行動が裏目に出たり、新たな誤解を生んだりするのも面白いところです。誕生日の夜、毒を盛ることをやめた韓爍の決断は、二人の関係が新たなステージに進んだことを示しており、これからの展開から目が離せなくなりました。

つづく