国宝龍骨(りゅうこつ)を壊したことで、陳芊芊(ちんせんせん)は民衆から激しい非難を浴び、完全に孤立してしまいます。そんな中、鉱山で大規模な落盤事故が発生。百人以上の鉱夫を救うには、花垣(かえん)城の神聖な福脈を爆破するしか方法がありません。この災難も芊芊のせいだと民衆の怒りは頂点に達し、彼女は絶体絶命の窮地に立たされます。姉の楚楚にも見放され、四面楚歌の状況で、芊芊は人々の命を救うために大きな決断を迫られます。
「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」あらすじネタバレ7話
韓爍(かんしゃく) の心臓病を治すためとはいえ、花垣城(花垣(かえん)城)を勝手に使ってしまった陳芊芊(ちんせんせん)。そのせいで民衆の怒りは頂点に!屋敷を出れば国賊め!と罵られ、腐った野菜を投げつけられる始末。もはや街を歩くことすらままなりません。
芊芊は脚本家たちに泣きつきますが、もはや打つ手なしと匙を投げられてしまいます。落ち込んでとぼとぼ帰る道中も民衆に追いかけられ、絶体絶命のピンチ!そこへ颯爽と現れた韓爍(かんしゃく) が、芊芊を抱きかかえて屋敷へと連れ帰ってくれました。
しかし、一難去ってまた一難。芊芊のライバルである林七(りんしつ)の一族が所有する鉱山で、落雷による爆発事故が発生!百人以上の鉱夫が生き埋めになってしまいます。彼らを救うには、花垣城の気の通り道である福脈を爆破するしかありません。ただでさえ龍骨を失ったばかりなのに、福脈まで失えば国の根幹が揺らぎかねない。役人たちは頭を抱えます。
民衆はこれもすべて龍骨を壊した陳芊芊(ちんせんせん)のせいだ!と、彼女を処刑するよう城主に訴え出ます。愛する娘を殺したくない城主は、鉱夫たちを見殺しにして時間を稼ごうと画策。姉の陳楚楚(ちんそそ)は芊芊をこれ以上騒ぎを起こさせないため、そして保護するために、という名目で兵を率いて屋敷を包囲します。
完全に四面楚歌の芊芊。しかし、韓爍(かんしゃく) だけは彼女の味方でした。彼は密かに福脈爆破の準備を進めます。芊芊は楚楚に助けを求めますが、あなたと違って私は城主に可愛がられていない。民心を得たところで、城主を怒らせれば終わりよと冷たく突き放されてしまいます。
そんな芊芊を見かねた裴恒(はいこう)の手助けで、芊芊は屋敷を脱出。鉱山へと向かいます。彼女の決意は固まっていました。男も女も命の価値は同じ。私は彼らを助ける!
芊芊が鉱山で爆薬を探していると、しびれを切らした韓爍が爆薬はもう仕掛けたと登場。二人が私がやる!いや俺が!と点火役を奪い合っている隙に、韓爍の従者・白芨(はくきゅう)がさっさと導火線に火をつけ、福脈は無事(?)に爆破!
鉱夫たちは全員救出されました。役人や林七は福脈を爆破した罪は重い!と芊芊の処刑を再び求めますが、助けられた鉱夫たちが命の恩人です!と彼女のために必死に命乞いをします。
その時、奇跡が起こります。爆破した地面から、黒い水が湧き出てきたのです。それはなんと、鉱石よりもはるかに価値のある石油でした!
災いを転じて、国に莫大な富をもたらした芊芊。城主は大喜びで彼女の郡主の位を元に戻し、民衆も手のひらを返したようにさすが我らが三公主!花垣城の福の神だ!と大絶賛するのでした。
『花の都に虎(とら)われて』第7話の感想
今回は、まさに大逆転劇と呼ぶにふさわしい回でした。国宝を失くしたことで民衆から石を投げられるほどのどん底に落ちた芊芊が、最後には国を救う英雄として称えられる展開は、見ていて非常に爽快感がありました。特に印象的だったのは、芊芊の持つ現代的な価値観です。人の命に貴賤はないという彼女の強い信念が、結果的に絶望的な状況を覆し、新たな宝の発見に繋がったのが見事でした。また、常に芊芊を気遣い、憎まれ口を叩きながらも陰で完璧なサポートをする韓爍の姿には、彼の深い愛情が感じられます。一方で、姉の楚楚が芊芊を助けない理由には、彼女の現実的で切実な立場が描かれており、物語に深みを与えていました。単なるラブコメにとどまらない、各キャラクターの人間模様が巧みに描かれた素晴らしいエピソードです。
つづく