韓爍(かんしゃく) に龍骨(りゅうこつ)を盗ませたという疑いをかけられた陳芊芊(ちんせんせん)。しかし、母である城主は韓爍(かんしゃく) が芊芊をそそのかしたと信じ、彼に厳罰を下そうとします。韓爍に絶体絶命の危機が迫る中、芊芊は彼を救うため、そして自身の運命を切り開くために、誰もが予想しなかった大胆な決断を下すのでした。その決断は、彼女と韓爍、そして裴恒(はいこう)との関係を大きく揺るがし、物語は新たな局面を迎えます。一方、宮中では新たな出会いも芽生え始めていました。
「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」あらすじネタバレ6話
いやはや、今回も芊芊(せんせん)がやらかしてくれましたね! でも、ただのトラブルメーカーじゃない、彼女の覚悟が見えた回でした。
さて、前回なんとか韓爍(かんしゃく) に龍骨(りゅうこつ)を飲ませることに成功した芊芊。でも、そんなうまい話が続くわけありません。城主様は、韓爍(かんしゃく) が芊芊を利用して龍骨(りゅうこつ)をだまし取ったと大激怒!あの男を再び廃人にしてくれる!と、とんでもない罰を言い渡そうとします。
一方、芊芊はというと、龍骨を盗んだ罪から逃れるため、そして武芸の試験をサボるために龍骨の毒の副作用で武術の力を失っちゃった〜なんて仮病を決め込みます。その迫真の演技に、罪悪感でいっぱいの韓爍(かんしゃく) はすっかり騙されてかいがいしくお世話。芊芊はこれでよしよし、脚本通りに韓爍を楚楚(そそ)とくっつければ私の役目は終わり!と、韓爍に離縁を切り出す始末。もちろん、韓爍が受け入れるはずもありませんよね。
そんな茶番を繰り広げていると、ついに城主からの使者が!韓爍は国宝を盗んだ罪で捕らえられ、なんと罰として肋骨を一本抜くという恐ろしい刑を宣告されてしまいます。龍骨の力で治った心臓も、肋骨を抜かれればまた元の木阿弥…。
これには芊芊も顔面蒼白!彼を許してください!私がやりました!と必死に城主様に食い下がります。ついには韓爍を助けてくれるなら、私の郡主の身分を捨てます!とまで宣言!
芊芊の必死の覚悟を見た韓爍も、ついに動きます。龍骨の力で完全に回復した彼は、自分を縛っていた鎖を粉々に砕き、芊芊を背後にかばって罰は私が受けますと堂々と言い放つのです。このシーン、しびれましたね!
結局、城主様も折れ、韓爍への罰は取り下げに。しかし、その代わりに芊芊は宣言通り郡主の身分を剥奪され、一介の庶民にされてしまうのでした。
庶民になった芊芊の元には、早速あの林七(りんしつ)が借金の取り立てにやってきます。屋敷のものは次々と差し押さえられ、すっからかんに。韓爍が私が彼女を養う!と男気を見せ、裴恒(はいこう)も駆けつけて借金を肩代わりしようとしますが、乱闘の末に芊芊は水缸に落ちて風邪をひいてしまいます。
弱った芊芊を看病するのは、裴恒(はいこう)が優しく琴を弾き、それを見た韓爍が嫉妬の炎を燃やしながらも薬を飲ませる…。この三角関係、ますます目が離せません!
お金に困った芊芊は、韓爍に家計の管理を申し出ます。あっさりと帳簿を渡す韓爍。二人の間には、これまでとは違う新しい関係が芽生え始めているようです。
一方で、足の不自由な姉の沅沅(げんげん)と楽人の蘇沐(そぼく)の間に、淡い出会いがあるなど、サイドストーリーも動き出しました。波乱万丈の第6話、見どころ満載でした!
『花の都に虎(とら)われて』第6話の感想
今回のエピソードは、物語が大きく動いた重要な回でした。これまで自分の延命のために、どこか利己的に行動していた芊芊が、初めて本気で誰かを守ろうとする姿に胸を打たれました。特に、韓爍のために身分を捨てる覚悟を決めた場面は、彼女のキャラクターに深みを与えた名シーンだと思います。彼女の行動は、もはや脚本通りに物語を進めるという当初の目的から外れ、彼女自身の感情に基づいたものに変化しつつあるのが感じられます。
また、その芊芊の覚悟に応えるかのように、力を取り戻した韓爍が彼女を守る姿は圧巻でした。二人の間に確かな絆が芽生え始めたことを象徴するシーンであり、今後の関係がどう進展していくのか非常に気になります。裴恒の変わらぬ優しさが、かえって切なさを誘うのも見どころです。さらに、沅沅と蘇沐(そぼく)という新しいカップルの物語も始まり、今後の展開に一層の厚みをもたらしてくれそうです。
つづく