溫以凡(ウェン・イーファン)と桑延(サン・イエン)の同居生活には、ぎこちない空気が流れていた。そんな中、友人たちとの食事会が開かれる。そこには溫以凡の幼馴染、向朗(シャン・ラン)も参加していた。向朗と親しげに話す溫以凡を見て、桑延の心は穏やかではない。ゲームをきっかけに過去の約束が話題に上り、二人の間に横たわる溝が再びあらわになる。食事会の後、桑延は家に帰らなくなり、二人のすれ違いは続いていく。溫以凡もまた、誰にも明かせない過去の理由を一人で抱えているようだった。

「あの日の君と」あらすじネタバレ5話

嫉妬の嵐、食事会

高校の冬休み。溫以凡(ウェン・イーファン)は、桑延(サン・イエン)からもらったオルゴールを手に、楽しそうに舞っている。その背後には、やっぱり桑延(サン・イエン)がいた。口実をつけては、彼女を家まで送るのが日課だ。

友人たちとの食事会は、波乱の幕開けだった。溫以凡(ウェン・イーファン)の幼馴染、向朗(シャン・ラン)が彼女の世話を焼く。その姿に、桑延(サン・イエン)の表情はみるみるうちに凍りついていく。彼の嫉妬は誰の目にも明らかだった。

二次会のバーで始まった真心話大冒険ゲームが、さらに空気をかき乱す。溫以凡(ウェン・イーファン)は真心話で、向朗(シャン・ラン)の長所をいくつも挙げてしまう。桑延の嫉妬は頂点に達した。追い打ちをかけるように、向朗(シャン・ラン)が口を開く。一番の心残りは、以凡と一緒に宜荷大学へ行けなかったことだ。約束したのに。

その言葉は、桑延の胸に突き刺さった。昔、溫以凡に別れを告げられた時、彼女が言ったセリフそのものだったからだ。

過去の傷とすれ違い

桑延は、あの雨の夜を思い出していた。溫以凡は彼に言った。あなたから遠く離れたい。だから宜荷大学へ行く。その言葉が、ずっと彼を縛り付けている。友人の蘇浩安(スー・ハオアン)がまだ彼女が好きなんだろと核心を突く。桑延はそれを認めようとしない。

一方、溫以凡も友人たちから、なぜ約束を破って別の大学へ行ったのかと聞かれる。彼女は何も答えず、心を閉ざしてしまう。彼女にも、誰にも言えない理由があるようだ。

その夜、桑延は溫以凡に今夜は帰らないとメッセージを送る。彼女からの返信は、たった一言わかっただけだった。

他人みたいな同居生活

桑延はバーに泊まり込み、家に帰らない日々が続いた。それでも毎晩、溫以凡に鍵を閉めろというメッセージだけは送る。溫以凡も、いつも通りわかったと返す。

この奇妙な関係について、彼女は友人の鐘思喬(ジョン・スチャオ)に漏らした。私たちは喧嘩したわけじゃない。まるで一つ屋根の下に住む他人みたい。

溫以凡が電話でそう話しているのを、桑延は聞いてしまっていた。

突然の帰宅と不器用な優しさ

ある日、桑延が突然家に帰ってきた。彼は無言で冷蔵庫を食料でいっぱいにすると、在庫処理を手伝え。無駄が嫌いなんだとぶっきらぼうに言う。溫以凡が代金を払おうとしても、彼は受け取らない。

その後、溫以凡がメッセージで代金を尋ねると、桑延から20。君の貸しだと返信が来た。20という数字には意味がない。それは他人みたいという言葉への、彼の不器用なアンサーだった。

第5話の感想

今回は桑延の嫉妬と過去の傷が、見ていて本当に苦しかった。向朗という存在が、二人の間に眠っていた問題を一気に掘り起こした感じだ。真心話大冒険のシーンは、気まずすぎてこっちの胃が痛くなる。

高校時代の回想で、別れの決定的な言葉が明かされた。桑延が今も頑なで素直になれない理由が、痛いほど伝わってくる。彼はずっと、あの雨の日に取り残されたままなんだ。溫以凡も何かを抱えているのは間違いないけど、まだその核心は見えない。

そんな中で、冷蔵庫のシーンは唯一の救いだった。桑延の不器用すぎる優しさがたまらない。でも、その優しさの裏に他人みたいという言葉を聞いたショックがあると思うと、また切なくなる。近づいているようで、まったく縮まらない二人の距離がもどかしい回だった。

つづく