あらすじとネタバレ

病院に駆けつけたサン・イエンの優しさ

学校にいるイーファンに、突然連絡が入る。母親のことで病院に来てほしいって内容だ。彼女は急いで病院に向かう。その様子を見ていたサン・イエンも、何も言わずに後を追ったんだ。バスに乗り遅れそうになったイーファン。サン・イエンは必死にバスを追いかけて、なんとか乗り込む。でもイーファンは、病室の前まで来て足がすくんでしまった。そんな彼女に、サン・イエンは静かに告げる。何があっても、俺がずっとそばにいるってさ。

孤独な大晦日、現れた救世主

もうすぐ年越し。テレビ局では、年末年始のシフトを組んでいた。みんな実家に帰りたいから、誰もやりたがらない。そんな時、イーファンにサン・イエンからメッセージが届く。旧暦の8日まで帰省しない、という内容だった。それを読んだイーファンは、自分が残業すると手を挙げたんだ。

大晦日の夜。イーファンは仕事を終えて、一人で過ごしていた。友達のスーチャオとビデオ通話をする。電話の向こうは家族みんなで賑やかそうだ。こっちのイーファンは、ペットの猫と二人きり。その光景が、彼女の孤独を際立たせる。しかも、大晦日なのにまだ餃子も食べていない。

その時、玄関のチャイムが鳴った。ドアを開けると、そこに立っていたのはサン・イエンだった。

サン・イエンは家に入ると、まっすぐキッチンへ向かう。麺を多く作りすぎたから、食べるのを手伝ってくれなんて言うんだ。不器用な口実だよな。でも、そのおかげでイーファンは大晦日に温かい餃子を食べることができた。 二人はソファに並んで座って、テレビを見る。気まずいのか、二人の間には猫一匹分の距離が空いていたけどね。

サン・イエンが思い出すイーファンの過去

イーファンはテレビを見ている途中で眠ってしまう。部屋に戻る前、彼女はサン・イエンに新年おめでとうと伝えた。その一言で、サン・イエンは彼女の辛い過去を思い出していた。

イーファンは昔、父親を亡くした。 母親はすぐに再婚して、彼女の居場所はなくなったんだ。祖母に引き取られたけど、そのおばあちゃんもすぐに亡くなってしまう。 その後は伯母の家に預けられ、肩身の狭い思いをしていた。

ある日、お使いを頼まれたイーファンは、預かった20元をなくしてしまう。またどこか別の家に送られるんじゃないかって、不安で震えていた。そこに偶然サン・イエンが現れたんだ。イーファンは彼に20元を借りた。サン・イエンは彼女に言った。また金がなくなったら、俺に電話しろ。いくらでも貸してやるって。

元旦の朝、波乱の幕開け

元旦の朝、友達のスーチャオとシャン・ランが新年の挨拶にやってきた。シャン・ランがトイレを借りたいと言う。イーファンは自分の部屋のトイレを勧めた。でもシャン・ランは遠慮して、サン・イエンの部屋のトイレに入ってしまう。最悪のタイミングで、サン・イエンから電話がかかってきた。電話の向こうで男の声が聞こえて、サン・イエンの機嫌が悪くなるのが分かった。イーファンはまずいと感じて、友達二人を連れて急いで家を出たんだ。

夜、家に帰ると、サン・イエンが朝作ってくれたお粥がなくなっていた。彼が全部食べたらしい。イーファンは自分の非を認めて、どんな罰でも受けると言った。するとサン・イエンはこう言ったんだ。交換条件だ。俺も誰かを家に連れてきて飯を食うって。

感想

いやあ、今回のサン・イエンはずるいよな。彼の優しさが全部詰まってた回だった。特に大晦日のシーンは最高だ。一人で寂しく過ごすイーファンの元に、麺を作りすぎたなんていうバレバレの嘘をついて現れるなんて、格好良すぎるだろ。口ではぶっきらぼうなことばかり言うくせに、行動がすべてを物語ってる。イーファンの辛い過去を知っているからこそ、放っておけないんだよな。彼の行動一つ一つに、長年隠してきた深い愛情がにじみ出ている。最後の俺も誰かを連れてくるっていうセリフも、ただの嫉妬じゃなくて、イーファンとの関係を一歩進めたいっていう彼の不器用なアピールに聞こえる。この二人のもどかしい距離感が、見ていて本当にたまらない。

つづく