高校時代、桑延(サン・イエン)はダンスの夢を諦めさせられそうになった以凡を励ます。彼は彼女のためだけに、屋上に特別な練習場所を用意してやった。彼の優しさは昔から変わらない。

現代。以凡は辛い悪夢にうなされ、無意識のうちに桑延の部屋へ行ってしまう。そして、彼の胸に顔をうずめる。しかし翌朝、以凡はそのことを全く覚えていない。一人で混乱し、振り回される桑延。二人の間には、気まずくて、もどかしい空気が流れる。一方、向朗(シャン・ラン)を巡る長年の恋心に、思わぬ真実が突きつけられる。

「あの日の君と」あらすじネタバレ8話

悪夢と、まさかの行動

いやー、今回の話は色々動きすぎだろ。まず、以凡(イーファン)が見た悪夢がキツい。伯父と伯母が部屋に乗り込んできて、お前の母親がお前を売ったんだって叫ぶんだ。これはトラウマになる。で、その夢のせいで、以凡は無意識に桑延(サン・イエン)の部屋に行っちまう。

桑延(サン・イエン)はちょうどシャワーを浴びた後だった。そこに以凡が入ってきて、いきなり彼の胸に顔をうずめる。桑延(サン・イエン)、完全にフリーズ。心臓バクバクだっただろうな。でも以凡はすぐに自分の部屋に戻っていく。残された桑延は、もちろん一睡もできなかったわけだ。

翌朝、桑延が昨日のことを聞いても、以凡は何のこと?って顔。全く覚えてない。桑延がイライラしてるのを、花火の約束を破ったからだと勘違いする始末。ケチな男とまで思うんだから、桑延がかわいそうになってくる。思わせぶりなことしておいて、本人は全くの無自覚。これはキツい。

夢の中の太陽の正体

以凡は職場で同僚に夢の話をする。暗い森で迷ったけど、太陽を思い出して、その太陽を抱きしめたら抜け出せたって。もうわかるよな。その太陽って、絶対に桑延のことだろ。彼女の心の奥底では、桑延が救いだって分かってるんだよ。本人は気づいてないみたいだけど。

長すぎた片想いの結末

こっちの話もかなりヘビーだった。向朗(シャン・ラン)と以凡の三人での食事。思喬は、昔もらったブレスレットのことを向朗(シャン・ラン)に聞く。私のこと、少しは好きだった?って。でも、向朗(シャン・ラン)の答えはノー。それどころか、あのブレスレットは以凡に渡すためのものだったと明かすんだ。長年の恋心が、ただの勘違いだったと知らされた思喬。その場でブレスレットを外して店を出ていくシーンは、見てて胸が痛かった。

空回りする桑延と、女同士の本音

桑延は諦めきれない。電話で以凡に遠回しに探りを入れる。友達をハグしておいて知らんぷりするってどう思う?って。そしたら以凡はその子のことよく知らないけど、友達の勘違いじゃない?とバッサリ。自分のことを相談してるのに、本人から勘違い認定される桑延。もう笑うしかない。

その後、以凡はちゃんと向朗を振る。そして、思喬と二人で飲むんだ。ここで二人は本音で語り合って、お揃いのブレスレットを買って仲直りする。この流れは良かったな。

最後に、思喬は以凡に核心を突く。桑延のこと、好きだったでしょ?以凡はそれを認めた。じゃあ何で付き合わなかったのか。以凡は言うんだ。私は冷めてる人間だから。桑延みたいな太陽みたいな人は、もっと情熱的に愛されるべきだって。自分は彼にふさわしくないって、ずっとそう思ってたんだな。本当に、もどかしい二人だよ。

今回の感想

今回はマジで切ないエピソードだった。特に思喬の件は胸が痛む。何年も信じてきた想いが、ただの勘違いだったなんて残酷すぎるだろ。向朗も無自覚に人を傷つける、罪な男だよな。

でも、一番の見どころはやっぱり桑延と以凡のすれ違いだ。以凡の無意識の行動に、桑延が一人でパニックになって空回りしてるのが最高に面白い。同時に、以凡が自分の気持ちに蓋をしている理由も少し見えてきた。自分は彼にふさわしくないっていう自己評価の低さが原因なんだよな。早く素直になれよって思うけど、そのもどかしさがこのドラマの魅力なんだろう。回想で描かれた、高校時代の桑延の優しさも良かった。彼は昔からずっと、以凡だけのナイトだったんだな。

つづく