あらすじとネタバレ
桑延(サン・イエン)、嫉妬の嵐
桑延(サン・イエン)が、わざわざ溫以凡(ウェン・イーファン)に会いに北渝(ベイユー)までやってきた。部屋で本を読んでまったりしてたのに、急に以凡の伯母さんから電話がかかってくる。外は雨だし、なんだか気分もどんより。そこで以凡がホラー映画でも観に行かない?って提案する。嫌なことを忘れるにはホラーが一番、らしい。でも、映画館で一番ビビってたのは、どう見ても桑延(サン・イエン)だった。
街を歩いていたら、今度は以凡が変質者に遭遇して固まってしまう。そこに現れたのが、ホームレスの格好をした大学生、穆承允(ムー・チョンユン)。彼が助けてくれて、一件落着。警察署を出るとき、この穆承允(ムー・チョンユン)、ちゃっかり以凡にサインまで渡していく。
その後、桑延からスーパーに来て。荷物が重くて持てないって連絡がくる。スーパーの前で彼を待つ間、以凡はさっきの穆承允(ムー・チョンユン)をスマホで検索。そこへ桑延がひょっこり顔を出して、以凡のスマホ画面を覗き込む。へえ、お前、こういうタイプが好きなんだもう声から嫉妬がダダ漏れ。
スーパーの中では、以凡が桑延にルームメイトの話をする。桑延が3ヶ月後に出て行ったら、同僚が紹介してくれた女の子と住むつもり、と。それを聞いた桑延の動きが面白い。さっきまで押してた自分のカートをこっそり捨てて、以凡のカートに合流。以凡が一度手に取って棚に戻した商品を、全部自分のカートに放り込んでいく。
会計の時も、以凡がこれは私の分って分けようとするのに、聞く耳を持たない。
全部まとめて払って、以凡にはトイレットペーパー一袋だけ持たせる。
残りの大量の荷物は、全部自分で持つ気満々。
外はまだ雨。以凡が傘をカートに忘れたことに気づく。
桑延が取りに戻った、その一瞬の隙に、あの穆承允が傘を差して現れる。
送りますよって以凡に声をかける。
戻ってきた桑延は、その光景を見て完全にスイッチオン。
穆承允をグイッと押しやって、以凡を連れてその場を去った。
家で再びホラー映画
家に帰ると、桑延はずぶ濡れ。以凡が慌てて風邪薬を用意してあげる。桑延は友達に眠れるホラー映画を教えてもらう。そこで以凡が気づく。穆承允って、昔二人が観たホラー映画に出てた子役じゃない?その映画をもう一度観ることに。
やっぱり桑延はめちゃくちゃ怖がってる。以凡がこっちのほうが雰囲気出るでしょって部屋の電気を消したら、さらにビビる。以凡がスーパーの代金をスマホで送金すると、その通知音に桑延が飛び上がるほど驚く。スマホを落としそうになるくらい。
この映画、昔、北渝で観たよねと以凡が言う。桑延は覚えてないと答える。あの時は、君のことしか見てなかったから。ここで、とんでもない殺し文句を投下してきた。
以凡は映画を一時停止して、穆承允の顔と画面の子役を比べる。やっぱり本人だと確信。桑延は怖いくせに一緒に観ようと以凡を促す。以凡は桑延が怖がっているのを見抜いて、少しだけ彼のそばに寄って座ってあげた。
サブカップルの動向と桑延の就活
一方、蘇浩安(スー・ハオアン)は鐘思喬(ジョン・スチャオ)と会っていた。鐘思喬(ジョン・スチャオ)は彼の手の荒れに気づいて、ハンドクリームをプレゼント。そんな彼女に、蘇浩安(スー・ハオアン)の祖母からとんでもない依頼が舞い込む。おじいさんの浮気調査をしてほしいと。鐘思喬(ジョン・スチャオ)が以凡を連れて行ってみると、そこは高齢者のダンスサークル。蘇浩安(スー・ハオアン)の祖父は、そこでかなりモテていた。
そして、遊び人みたいに見えた桑延。実はちゃんとスーツを着て就職活動をしていた。
食事会での本音
桑延の就職が決まる。なんと蘇浩安と同僚になった。大喜びの蘇浩安が、鐘思喬と以凡も誘って4人で食事会を開く。食事の席で、蘇浩安は自分の祖父母の仲の良さについて語る。それを聞いて、鐘思喬は祖母の本当の願いを思い出す。浮気調査は口実で、本当は祖父の新しい相手が良い人か見てきてほしい。もし本気の恋なら、自分は身を引くというものだった。
その話の流れで、以凡がふと漏らす。初恋をずっと大事にしてるのって、女の子だけなのかなそれを聞いた桑延が、はっきりと言った。初恋は特別な場所にあって、誰にも代えられないその視線は、まっすぐ以凡に向けられていた。
感想
今回の桑延は、とにかく嫉妬が全開で最高だった。穆承允っていうライバル(?)が登場したおかげで、彼の分かりやすいヤキモチが見られて、こっちはもうニヤニヤが止まらない。スーパーで以凡が一度棚に戻した商品を全部カートに入れ直すとか、行動が小学生みたいで可愛すぎる。会計を全部自分で持って、以凡にトイレットペーパーだけ渡すシーンなんて、不器用な優しさの極みだ。
ホラー映画にビビりまくるのも、普段のクールな彼とのギャップがあって良い。怖がりなくせに、以凡と一緒に観たくて強がる姿には、思わず笑ってしまった。君しか見てなかったから覚えてないなんてセリフ、一体どこで覚えてきたんだ。彼の長年の想いが、こういう不意打ちの言葉に凝縮されてる。
蘇浩安のおばあさんの話も、ただのサブストーリーじゃなくて深かった。相手の幸せを願って身を引こうとするなんて、すごく大人な愛情の形だ。最後の食事会で、桑延が言った初恋は特別だという言葉。あれはもう、以凡への公開告白みたいなもの。彼の想いがどんどん行動や言葉に表れてきて、見てるこっちの心臓が持たない回だった。
つづく