最後まで残った長姉・胡輦との兵権をめぐる対立が、ついに限界点に達する。胡輦の恋人、撻覧阿鉢(とうらんあはつ)が引き起こした事件をきっかけに、姉妹の関係は修復不可能なほどに決裂。胡輦は愛する人を守るため、燕燕は国を守るため、それぞれが引けない戦いに身を投じることになる。太后として、そして一人の妹として、燕燕が下す最後の決断とは。運命に翻弄され続けた三姉妹の物語が、ついに幕を閉じる。
「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ最終回・48話
最後の姉妹ゲンカ、そして決別
もうね、最後までドッタンバッタンだったよ、この姉妹は。すべての元凶は、やっぱり兵権。宗室の連中はみんな兵権を朝廷に返したのに、長女の胡輦だけがまだ自分の兵国阿輦を手放さない。韓徳譲(かんとくじょう)も早く返させろって皇帝・隆緒に進言する。そりゃそうだ。でも、燕燕は姉さんとこれ以上ゴタゴタしたくない。なんとか穏便に済ませたいって思ってる。
で、燕燕は胡輦に会いに行くんだ。でも、もうダメ。胡輦は完全に心を閉ざしちゃってる。亡き夫、太平王(たいへいおう)の国阿輦だけは手放すなって言葉を最後の砦にしてるんだ。もう北方へ帰るって言い出す始末。
そこに最悪のニュースが飛び込んでくる。胡輦の若い恋人、撻覧阿鉢(とうらんあはつ)が兵を率いて宮中に突っ込み、皇帝・隆緒を傷つけたと。マジかよ、あいつ。2人は大慌てで隆緒の元へ駆けつける。胡輦は国阿輦は渡すから、撻覧阿鉢(とうらんあはつ)の命だけは助けてと懇願する。でも、無理な話だ。皇帝を公然と襲ったんだから。燕燕も隆緒もふざけるなと一蹴。胡輦は頼みを断られて、その場を去るしかなかった。
愛する人のために、すべてを捨てて
胡輦は牢に駆け込んで、拷問を受けていた撻覧阿鉢を力づくで救い出す。もう後戻りはできない。国阿輦の兵に守られながら、都から脱出する。韓徳譲(かんとくじょう)はすぐに追撃を命令。蕭継先(しょう・けいせん)に必ず胡輦を生け捕りにしろと伝える。この知らせを聞いた燕燕は、もう本当に、大好きだったお姉ちゃんを失うんだなって覚悟する。
蕭継先(しょう・けいせん)の軍は、あっという間に胡輦が立てこもる可敦城を包囲する。胡輦は燕燕、どこまで私を追い詰めるの!って絶望しながら、城に立てこもって戦う決意を固める。でも、兵力の差は圧倒的だった。国阿輦はまったく歯が立たない。胡輦の忠実な部下・高六(こうろく)は、彼女を逃がすために最後まで戦って命を落とす。
城から逃げ出した胡輦は撻覧阿鉢を探す。でも、城内はもう敵だらけ。撻覧阿鉢は、胡輦をかばって敵の刃を受け、彼女の腕の中で息絶える。愛する人を失った胡輦は泣き崩れる。そして、燕燕への憎しみを心に刻みつけたんだ。
もう、姉妹には戻れない
燕燕は、捕らえられた胡輦に会いに行く。でも、そこに姉妹の情はもうなかった。燕燕が昔みたいに戻りたいと言っても、胡輦はあなたみたいな妹はいないと突き放す。
胡輦はずっと燕燕を可愛がってきた。いつも譲ってきた。なのに、太平王(たいへいおう)も、烏骨里も、そして撻覧阿鉢も、みんな燕燕のせいで死んだ。親の情も忘れて、天下のことしか頭にない。こんな冷たい人間になるなんて、と思いをぶつける。
燕燕だって辛いんだ。山積みの奏状と向き合い、どうにか姉の命を助けようと必死だった。でも、その気持ちは伝わらない。胡輦は兵符を投げつけ、あんたが欲しいのはこれだけでしょと言い放つ。燕燕はそれでも姉さんよと訴えるけど、胡輦は私を一番傷つけたのは、あんたよと背を向けた。
結局、燕燕は苦渋の決断を下す。胡輦の命は助ける。でも、懐州に幽閉し、二度と外には出さない、と。
時が流れて…それぞれの最期
月日は流れて、統和二十七年。燕燕は摂政の座を息子・隆緒に譲り、すっかり年老いて病気がちになっていた。それでも国のことが気になって仕方ない。ある日、ふらついて階段から落ちてしまう。もう先は長くない。病床で、彼女はずっと胡輦の名を呼んでいた。
韓徳譲は燕燕の最後の願いを察する。そして、一人で懐州へ向かった。
雪が降る中、胡輦は一人で木剣を振っていた。韓徳譲の姿を見ると、すべてを悟る。燕燕の最期ねと。胡輦は、初めて自分の本心を語りだす。若い頃、自分にも野心があったこと。自分が燕燕の代わりに国を治めていれば、もっとうまくやれたと思っていたこと。
韓徳譲は、そんな彼女に燕燕からの最後の伝言を伝える。あなたと姉妹でいられて、本当に幸せだった。
その頃、燕燕は燕雲台に立っていた。韓徳譲がそばに来る。若い頃、この場所からすべてが始まった。孤独な帝王の道を歩んできた燕燕の隣には、もう韓徳譲しかいない。二人は、遼のためにすべてを捧げた人生に、後悔はなかった。
その年の十二月、蕭燕燕(しょう・えんえん) は旅の途中で静かに息を引き取った。その15ヶ月後、韓徳譲も後を追うように亡くなり、燕燕の陵墓の隣に葬られた。生涯をかけて、お互いを裏切らず、そして大遼という国を裏切らなかった二人だった。
最終回、ぶっちゃけどうだった?
いやー、切なかった。とにかく切ない。三姉妹の物語が、こんな形で終わるなんてね。結局、最後まで分かり合えなかった胡輦と燕燕の関係が、このドラマのすべてを物語ってる気がする。胡輦が最後に自分の野心を認めるシーンは、グッときたな。ずっと優等生の長女として自分を抑えてきた彼女が、唯一愛のために暴走して、すべてを失う。皮肉なもんだよ。一方で、ずっと自分勝手に生きてきたように見えた燕燕が、実は一番重いものを背負って、孤独に戦い続けていた。その対比が鮮やかだった。韓徳譲が最後まで燕燕に寄り添い、二人が穏やかに最期を迎えるシーンは、唯一の救いだったかもしれない。壮大な歴史物語だったけど、結局は愛と憎しみに翻弄された、三人の女の物語だったんだな、と。