今回の『承歓記』、とんでもないことになったぞ。ついに、おばあちゃん(陳淑珍(チェン・シュウジェン))の遺言が明かされる回だ。俺も固唾をのんで見守ってたけど、予想をはるかに超える展開だった。さっそく語らせてくれ。

あらすじ

ついに弁護士がやってきて、陳淑珍(チェン・シュウジェン)の遺言が読み上げられる時が来た。孫である姚志明(ヤオ・ジーミン)は、当然自分が興安里ホテルを継ぐものだと思ってる。麦承歓(マイ・チョンホワン)も、家族も、みんなそう信じて疑わなかった。でも、弁護士の口から出た名前は、まさかのチョンホワン。血の繋がらない彼女に、ホテルの経営権と所有権をすべて譲るっていうんだ。これには全員が言葉を失う。ジーミンは怒りのあまり、話の途中で席を立ってしまう。一体、おばあちゃんは何を考えていたんだろうな。

ネタバレ

まさかのホテル相続人

ジーミンが相続するのは、おばあちゃんが住んでいたあの素敵な洋館だけ。ホテルは全部チョンホワンのものだ。ジーミンからしたら、面白くないどころの話じゃないよな。上海に戻ってきた目的そのものを、いきなり横から奪われたようなもんだ。雨の中ずぶ濡れで釣りをする姿は、さすがにちょっと同情した。でも、彼はここで諦めない。どんな手を使ってもホテルを取り戻すって決意を固めるんだ。クールな彼の、むき出しの感情が見えた瞬間だった。

チョンホワン、いきなり経営者になる

一方のチョンホワンは、ただただ困惑するばかり。おばあちゃんがホテルのオーナーだったことすら知らなかったんだから、当然だ。親友のマオマオと一緒にホテルへ行くと、長年おばあちゃんに仕えてきた崔執事が迎えてくれる。彼はチョンホワンを新しい主として認め、帳簿や鍵をすべて引き渡した。でも、その帳簿を見てチョンホワンは青ざめる。ホテルの経営状態は、かなり厳しいみたいだ。いきなり大きな責任を背負わされて、彼女の不安はピークに達する。

ジーミンの取引とチョンホワンの決断

そこにジーミンが現れる。彼の提案はシンプルだった。俺の洋館と、君のホテルを交換しよう。やっぱりそう来たか、って感じだよな。彼は最初からホテルが目的で、チョンホワンやおばあちゃんに近づいたことも全部認めた。でも、チョンホワンは首を縦に振らない。おばあちゃんの遺志は裏切れないって、きっぱり断るんだ。そして、おばあちゃんからジーミンへ託された手紙を渡す。その手紙には、チョンホワンを助けてあげてほしい、というおばあちゃんの最後の願いが書かれていた。ジーミンも、これにはぐうの音も出ない。

母の暴走と弟の恋

チョンホワンが大変なことになってる一方で、マイ家は大騒ぎだ。娘がホテルのオーナーになったと知った母の劉婉玉(リウ・ワンユー)は、もう有頂天。親戚中に電話して自慢しまくる。それだけじゃ飽き足らず、夫を連れてホテルに乗り込んできた。客として料理の味をチェックするんだけど、まあ文句の多いこと。料理長を呼びつけて説教を始める始末だ。チョンホワンが慌てて駆けつけ、なんとか母親を連れ帰る。このお母さん、本当に面白いよな。

その頃、弟の麦承早(マイ・チョンザオ)は、マオマオとの関係を進展させていた。彼女がよろけたところを助けたのがきっかけで、ついに自分の気持ちを告白する。こっちの恋の行方も気になるところだ。

最後は、チョンホワンが母親に現実を突きつける。あのおばあちゃんの洋館は、もうジーミンのものになったから、早く引っ越さないといけない、ってな。喜びの絶頂から一転、マイ家はまた新たな問題に直面するわけだ。

感想

いやあ、今回は本当に中身が濃かったな。今までクールでスマートだったジーミンが、相続を前にして感情的になる姿がすごく人間臭くて良かった。彼がただの冷たいエリートじゃないってことがよく分かったよ。チョンホワンも、突然降ってきた大きな試練に戸惑いながらも、おばあちゃんの思いを背負って立ち向かおうとする。その強さにグッときた。

そして何より、お母さんのワンユーだよ。娘の成功を自分のことのように喜ぶのは分かるけど、ホテルに乗り込んでやりたい放題する姿には笑わせてもらった。シリアスな展開の中に、こういうコミカルな部分が挟まれるから、このドラマは見ていて飽きないんだよな。弟チョンザオの恋も動き出して、物語に厚みが増してきた。遺産相続っていう重いテーマを軸にしながら、家族のドタバタや恋愛模様が絶妙に絡み合って、最高のエンターテイメントになってる。次がどうなるか、本当に目が離せない。

つづく