なあ、今回の『承歓記』はちょっと心の準備が必要かもしれない。いい話ももちろんある。でも、最後に全部持っていかれるくらい衝撃的なことが起きるんだ。

あらすじとネタバレ

ジーミンの手料理とチョンザオの法廷

まず、ジーミンがチョンホワンのために料理を習うところから始まる。お母さんのワンユーにフナと豆腐の煮込みを真剣に教わってるんだ。その姿をチョンホワンが隣で応援してる。この二人、本当にいい雰囲気だよな。

その頃、弟のチョンザオは法廷で大活躍。友人のマオマオのために、息子の親権を取り戻そうと頑張ってた。見事に証拠を突きつけて、相手の弁護士を黙らせる。結果、親権はマオマオの元へ。マオマオは大喜びで、チョンザオを褒めちぎる。でも、話はそれで終わらない。相手側が上訴するって連絡が入るんだ。せっかくの勝利だったのに、また先が長くなりそうでマオマオはガッカリする。

ホテルでの大事件、父の裏切りと告白

ここからが本番だ。ジーミンの父、レンフーがまた問題を起こす。興安里ホテルで働くことになったはいいけど、裏で鄒秘書っていう怪しい奴に頼まれて、ホテルの受付証を盗んじまう。金を受け取っちまった手前、断れない。でも、チョンホワンへの罪悪感もあって、彼はこっそり鄒秘書との会話を録音するんだ。

そして事件が起きる。チョンホワンが大事な代表団を迎える直前に、ホテルがまさかの停電。完全にパニック状態だ。チョンホワンは部下に電話して、なんとか代表団の到着を遅らせるように指示する。

その時、レンフーが前に進み出た。彼は自分が受付証を盗んだこと、そしてこの停電が人為的な破壊工作であることを告白する。彼が渡した録音データで、黒幕がジャン副総経理(張培生(ジャン・ペイション))だってことがわかるんだ。

絶体絶命からの逆転劇

普通ならここでレンフーを責めるところだ。でもチョンホワンは違う。彼女はレンフーを許す。それどころか、彼に代表団のために急遽、試飲会を開いてほしいと頼むんだ。この機転がすごい。

レンフーは自分の知識を活かして、見事にシガーとワインの試飲会をやり遂げる。彼の語るホテルの歴史やワインの話に、代表団の客たちはすっかり聞き入ってしまう。その間に電力は復旧。チョンホワンのチームは、この最大のピンチを乗り切った。

悲劇の結末

事件の全貌を知ったジーミンは、父親のレンフーに激怒して怒鳴りつける。でもチョンホワンが間に入って彼をなだめる。そして二人は、黒幕であるジャン副総経理の元へ向かう。

チョンホワンはジャン副総経理の悪事を次々と暴いていく。食中毒事件も、今回の停電も、全部彼の仕業だった。そこにジーミンが連れてきた警察が現れて、ジャン副総経理は逮捕される。ジーミンは彼の上司の命令で、その後任に就くことになった。

チョンホワンはジーミンに、真実を話してくれた父レンフーに謝るべきだと諭す。ジーミンもそれを受け入れ、父に電話する。最初は出なかったレンフーも、チョンホワンからの電話には出た。事件が解決したと聞いて、彼は心から安堵する。ジーミンが迎えに行くと伝えると、レンフーは感激して、自分でホテルに戻ると言う。

でも、その直後だった。横断歩道を渡っていたレンフーが、猛スピードで走ってきた車にはねられる。

病院に駆けつけたジーミンとチョンホワンだったが、間に合わなかった。レンフーは息を引き取っていた。父の突然の死に、ジーミンはただ泣き崩れるしかなかった。彼は父が泊まっていた部屋に閉じこもる。そこには、息子と一緒に飲もうとレンフーがなけなしの金で買った茅台酒が置かれていた。もう、その願いが叶うことはない。

第33話の感想

今回は本当に感情がジェットコースターみたいに揺さぶられた回だった。前半はジーミンがチョンホワンのために料理をしたり、チョンザオが裁判でかっこよく活躍したりで、すごくいい雰囲気だったんだ。このまま幸せな感じで進むのかなって思ったくらい。

でも、ホテルの停電事件から一気に空気が変わった。正直、レンフーの行動には最初イラっとしたよ。また問題起こすのかって。でも、彼の心の葛藤や、チョンホワンへの罪悪感、そして息子であるジーミンを思う気持ちが伝わってきて、最後には憎めないキャラクターになってた。彼が機転を利かせて試飲会を成功させたシーンは、彼の本来の良さが見えてすごく良かった。

そして、チョンホワンの対応力には今回も感心させられた。普通ならパニックになって終わりそうな場面で、彼女は冷静に状況を判断し、レンフーを許し、さらに彼の長所を活かしてピンチを乗り切る。彼女のマネージャーとしての成長がはっきりと見えた瞬間だった。

最後の展開は、あまりにも残酷だ。やっと親子が和解できると思った矢先の事故なんて、ひどすぎる。ジーミンの悲しみを思うと、本当に胸が張り裂けそうになる。この深い絶望から、彼はどうやって立ち直っていくんだろうか。本当に重くて、忘れられない回になった。

つづく