父を亡くした姚志明(ヤオ・ジーミン)の悲しみを、麦承歓(マイ・チョンホワン)と彼女の家族が温かく包み込む。承歓のホテルは名誉ある賞を受賞し、志明も社長に昇進するなど、二人の未来は明るく照らされたかに見えた。しかし、母の劉婉玉(リウ・ワンユー)が健康診断で深刻な結果を知らされ、家族に言えずに一人で苦しむ。一方で、友人の毛毛(マオマオ)は元夫との親権問題がさらに悪化。幸せな出来事の裏で、新たな問題の影が静かに忍び寄っていた。

「承歓記(しょうかんき)~人生最高の出会い~」あらすじネタバレ34話

今回はジェットコースターみたいな回だったよ。幸せの絶頂から、一気に突き落とされるような展開で、見ているこっちの感情が追いつかない。

父の死を乗り越えて

まず、ジーミンの話からだ。親父さんの姚仁富(ヤオ・レンフー)が亡くなって、彼は完全に抜け殻状態だった。まあ、無理もない。どんな親でも、いなくなれば心に穴が空くもんだ。床に座り込んで、言葉も出ないジーミン。その隣に、ただ黙って寄り添うチョンホワンの姿が、もうね……。これぞ愛だよな。

麦家のみんなも本当に温かい。母さんのワンユーは、ジーミンの誕生日に特製の長寿麺を作ってくれる。父さんのライティエンは、とっておきの新茶を淹れてくれる。家族の温かさに触れて、ジーミンはこらえきれずに涙を流すんだ。このシーンはグッときた。彼は今まで本当の家族の温もりを知らなかったからな。

チョンホワンがまた、いい仕事をする。親父さんが亡くなる直前に選んでいた葉巻を、形見としてジーミンに渡すんだ。最高のプレゼントだよ。翌日、二人で墓参りに行くシーンで、チョンホワンはずっとそばにいると約束する。これでジーミンも、少しは前を向けたんじゃないかな。

ダブルでお祝い!

暗い話ばかりじゃない。明るいニュースも飛び込んできた。チョンホワンが責任者を務める興安里ホテルが、特色あるホテルベスト10に選ばれたんだ!これはすごい快挙だ。彼女の努力が報われた瞬間だな。もちろん、従業員にはボーナスと特別休暇。こういうところが、彼女がリーダーとして慕われる理由なんだろう。

一方、ジーミンも麦家への感謝を伝えたくて、ディナーを企画する。市場で大量に食材を買い込んだけど、結局自分では作れずにシェフを呼ぶあたり、彼らしくて笑える。不器用だけど、気持ちは本物だ。その食事の席で、チョンホワンはホテルの受賞を報告。するとジーミンも、自分が華東地区の総裁に昇進したことを打ち明けるんだ。お互いの成功を喜び合う姿は、見ていて本当に幸せな気分になったよ。

食後、チョンホワンは亡くなったおばあちゃんの遺影に花を供えて、最近の出来事を報告する。彼女の成功の裏には、常におばあちゃんの存在があるんだよな。

幸せの裏で、忍び寄る影

でも、このドラマは俺たちを幸せな気分のままでは終わらせてくれない。母さんのワンユーに、とんでもない試練が訪れる。病院からの電話で、健康診断の結果、肺に腫瘍の疑いがある影が見つかったと告げられるんだ。天が崩れ落ちてくるような衝撃だっただろう。家族には心配かけまいと胃が痛いだけと嘘をつく姿が、見ていて本当につらい。

チョンホワンは、そんなこととは知らずに両親のために旅行をプレゼントする。でも、ワンユーは旅行どころじゃない。結局、すぐに家に帰ってきてしまう。彼女の様子がおかしいことには気づくチョンホワンだけど、まさかそんな大事になっているとは思わない。このすれ違いが、後々どう響いてくるのか……。

マオマオの戦いは続く

もう一つの問題も進展があった。マオマオの親権問題だ。息子のディンディンから、元夫に殴られたと泣きながら電話がかかってくる。マオマオとチョンホワン、弟のチョンザオが駆けつけるけど、クズ元夫は開き直るばかり。裁判が終わるまでは、手が出せないのがもどかしい。でも、今回は弟のチョンザオが頼もしかった。すぐにホテルの弁護士に相談して、親権を取り返すための作戦を練り始める。麦家の家族の絆の強さが、ここでも試されているな。

このエピソードについての感想

今回は、光と影の対比が強烈な回だった。ジーミンが麦家という温かい居場所を見つけて、チョンホワンと共にキャリアでも成功を掴むという、前半の幸福感。そこから一転して、母ワンユーの病気という深刻な問題が突きつけられる後半の展開には、心を揺さぶられたよ。幸せな時間は長く続かないのかと、少し切なくなったな。キャラクターたちがそれぞれ困難に直面しながらも、家族として支え合おうとする姿が、このドラマの核なんだと改めて感じた。特に、普段は頼りない感じの弟チョンザオが、姉のために動き出すシーンは印象的だった。複数の問題が同時に進行していて、目が離せない。

つづく