大手染物屋の花家から、共同の仕事場を一方的に追い出されてしまった季英英(ジー・インイン)。普通ならここで諦めてしまう状況だ。しかし、彼女はこの逆境を最大のチャンスと捉える。自分と同じように虐げられている小さな染物屋たちを集め、花家に対抗するための新しい事業を立ち上げようと画策する。その計画の鍵となるのは、有力者の息子であるお坊ちゃん。英英は彼に近づくため、大胆不敵な賭けに打って出る。彼女の知恵と度胸が、止まっていた時間を少しずつ動かし始める。新たな味方、そして謎めいた男も現れ、物語が大きく動き出す回だ。

「蜀紅錦~紡がれる夢~」あらすじネタバレ2話

なあ、聞いてくれよ。今回の季英英(ジー・インイン)、マジで半端ないから。

花家からの追放、でもこれが始まり

まず、花家の花想容(ホワ・シアンロン)がキレた。季英英(ジー・インイン)が国のお偉いさんを怒らせたのが原因だ。あんたのせいで花家が潰されたらどうすんの!ってことらしい。それで、染物職人たちの仕事場浣花溪から、英英を追い出しちまった。普通ならここで終わりだよな。でも、俺たちの英英は違う。映溪染坊の陳三郎(チェン・サンラン)と盛大郎(ション・ダーラン)みたいな味方もすぐに現れる。彼女は、これが花想容(ホワ・シアンロン)の独断だと分かってる。だから、落ち込むどころか、むしろ火がついたみたいだ。

仲間集めと反撃の狼煙

英英はすぐに動く。自分みたいな小さな染物屋たちを集めたんだ。俺たちの技術は、花家なんかに負けてない。みんなで組めば、もっとデカいことができるってね。彼女の考えはこうだ。

みんなで協力してブランドを立ち上げる。有名になれば注文も増える。そうすれば花家にもなめられない。まあ、みんな最初はビビってたけどな。人脈もないのに、逆に潰されるだけだって。気持ちは分かる。でも、英英の目を見たら、こっちまでいける気がしてくるから不思議だ。

頼れるアイツと、新たな出会い

そんな中、空に凧が揚がる。それを見て、英英は趙修縁(ジャオ・シウユエン)が来たって気づくんだ。彼は英英がケンカしたって聞いて、心配して薬を届けに来てくれた。英英はわざと痛がって、彼をからかう。こういうとこ、本当にかわいいよな。趙修縁(ジャオ・シウユエン)は、英英が赤い染料にアレルギーがあるのを心配してる。でも彼女は流れる赤色が怖いだけって言うんだ。過去に何かあったんだろうな。

その後、英英は月不還っていう酒楼へ向かう。そこで女将の玉玲瓏(ユー・リンロン)がチンピラに絡まれてた。英英はさっと割って入って、偉い人の名前を出してチンピラを追い払う。腕っぷしだけじゃない。頭もキレる。玉玲瓏(ユー・リンロン)は英英の度胸に感心して、二人はすぐに意気投合。英英は彼女に金を借りて、場所も借りる。絶対、大儲けさせてやるからって約束してな。頼もしい仲間ができた瞬間だ。

賭けの天才、現る

ここからが英英の真骨頂だ。彼女は、ある男に狙いをつける。桑十四郎(サン・シーシーラン)だ。彼の姉は宮中で力を持つ妃。これを利用しない手はない。英英は賭場に乗り込んで、わざと勝ちまくる。賭けの天才がいるって噂を流して、桑十四郎(サン・シーシーラン)をおびき寄せたんだ。案の定、桑十四郎はやってきた。英英が花家からいじめられてるって知ると、彼は見栄を張ってこう言った。俺と賭けをするなら、勝ち負けは関係ない。花家には手出しさせないようにしてやる英英は心の中でガッツポーズだ。その言葉が欲しかったんだから。

賭けが始まると、桑十四郎は面白いように負け続ける。酒楼は見物人でパンパン。玉玲瓏の店も大繁盛だ。その様子を、二階から一人の男が静かに見ていた。楊静瀾(ヤン・ジンラン)だ。彼は英英の本当の実力を知っている。不気味な存在だよ。

親父登場!からの大逆転劇

英英がもうやめるって言い出した時、最悪のタイミングで桑十四郎の親父、桑刺史(サン・ツースー)が怒鳴り込んできた。

また遊び呆けて!って息子を追いかけ回す。絶体絶命のピンチだ。でも、英英はここでも動じない。彼女は桑刺史(サン・ツースー)の前に立ちはだかって、とんでもない嘘をついた。彼は遊んでたんじゃないです。染物組合の会合を開いて、この葉子牌のお守り袋を作ってたんです。お父上の分もありますよ息子が真面目な仕事をしてると聞いて、親父の怒りも収まった。見事な機転だよ。

このお守り袋が、今度は見物人たちの間で大評判になる。売ってくれ!って声が飛び交う。英英はすかさず予約販売を開始。あっという間に完売だ。桑十四郎は、自分が利用されたことにようやく気づく。でも、もう後には引けない。この騒ぎを見ていた楊静瀾(ヤン・ジンラン)が、今度は英英に賭けを挑んできた。負けた英英は、彼から君の家を訪問させてもらうという条件を突きつけられる。

次なる一手と、それぞれの思惑

話はこれで終わらない。英英は桑刺史を説得して、全ての染物屋が浣花溪を公平に使えるように新しいルールを作らせた。桑十四郎と花想容をわざとケンカさせて、騒ぎを大きくした上で、だ。本当に、どこまで計算してるんだか。

趙修縁は、そんな彼女を応援して、自分の描いた絵を贈る。二人は、この絵をどうやって錦に織り上げるか、楽しそうに話し合う。この二人の時間は、見ていて本当に癒される。

でも、周りはきな臭い動きだらけだ。花想容は裏で誰かに会って、桑刺史に圧力をかけようとしてる。英英の母親は、趙家との結婚話をまとめようとするけど、相手の母親の態度は煮え切らない。そして、英英が家に帰ると、そこには約束通り、楊静瀾が待っていた。彼は英英の亡き父が作った蜀紅錦の秘密を探っているようだ。物語が一気に動き出した。

第2話の感想

いやー、今回のエピソードはマジで神回だった。季英英の策略家としての才能が爆発してたな。ただの復讐譚じゃなくて、周りの人間を駒のように動かしながら、自分のビジネスを立ち上げていく様は、見ていて爽快感しかない。特に、お坊ちゃんの桑十四郎を手玉に取るシーンは最高だった。彼みたいなキャラクターがいると、物語がコミカルになって面白い。

その一方で、ミステリアスな楊静瀾の存在がどんどん気になってくる。彼は敵なのか、味方なのか。英英の過去も知っているみたいだし、今後のキーパーソンになるのは間違いない。趙修縁との純粋な恋模様と、楊静瀾とのピリピリした緊張感の対比もいい感じだ。とにかく、テンポが良くて中だるみが一切ない。次から次へと問題が起きて、それを英英がどう乗り越えていくのか、目が離せないよ。

つづく