あらすじとネタバレ

いやー、第2話、いきなり飛ばしてきたね。慕容璟和(ぼようけいわ)の置かれてる状況が、もう最悪なところからスタートするわけ。

嵐の帰京

青州を奪還した英雄。のはずが、なぜか虐殺将軍の汚名を着せられちゃった璟和。民衆からは石を投げられ、そのせいで足も不自由になった。おまけに母親まで亡くして、すっかりやさぐれて酒浸りの毎日。そこに現れたのが、乞食に変装した眉林(びりん) 。彼女、ガチで璟和を殺しにきた。足に矢が刺さっても、這ってでも殺そうとする執念がすごい。

場面は変わって、西焉(せいえん)の子顧(しこ) が璟和にひどい目に遭わされたと勘違いしてる。純粋なんだよね。で、璟和に文句を言いに行く。すると璟和は、これを逆手にとって弓の腕比べを提案。見本を見せた兵士がヘマをしたからって、その場で斬り殺しちゃう。これぞ虐殺将軍ってわけだ。周りはドン引き。

でも眉林(びりん) だけは気づいてた。あの兵士、昨夜自分と一緒にいた刺客だって。璟和のやつ、わざと見せしめにしたんだ。自分の正体がバレてるかもしれない。眉林は内心、冷や汗ダラダラ。

そんなこんなで、一行はついに都・昭京に到着。皇帝である父・慕容乾(ぼようけん)が帰還を許したからね。でも、都の歓迎は最悪だった。民衆は人屠(虐殺)将軍は帰れ!の大合唱。子供たちまで、璟和の軍隊をバカにする歌を歌ってる。これ、全部、兄の太子・慕容玄烈(ぼようげんれつ)が裏で仕組んだこと。案の定、民衆はヒートアップして、野菜を投げつけたり大混乱。その騒ぎの中、璟和が大切にしていた威北軍の遺品の箱が倒れる。中から令牌がこぼれ落ちるのを、眉林は見逃さなかった。

虐殺将軍の悲しい過去

民衆に何を言われても耐えていた璟和。でも、亡き部下たちの遺品が踏みつけられた瞬間、ブチ切れた。その怒りは本物で、さすがの民衆も静まり返る。その後、璟和は子供たちにお金を渡して、別の歌を歌わせる。俺は虐殺将軍じゃない。威北軍の百鬼主帥(百鬼を率いる将)だってね。プライドを見せた感じ。

宮殿では、父である皇帝と再会。皇帝は青州のことは忘れろと釘を刺す。どうもこの親子、かなりこじれてるみたい。

実は、都に着いた日は亡き母后(先皇后)の命日だった。璟和にとって、この日は特別な意味がある。昔、青州へ行く前、彼は母に約束したんだ。戦に勝って帰ってきたら、結婚するって。母后は息子のために吉日を選んで神に祈った。皮肉なことに、その吉日が自分の命日になってしまった。璟和は母との約束を果たすため、喪中の身でありながら婚礼衣装を着て母を弔った。それが父の誤解を招いて、母を弔うことすら禁じられてしまったんだ。

本当の敵は誰だ

その夜、眉林は例の令牌を盗むために景王府に忍び込む。そこで、璟和の悲しい過去の一部始終を知ってしまう。さらに、璟和が母の位牌の前でつぶやくのを聞くんだ。母上は、俺が虐殺の犯人じゃないと信じてくれなかったって。眉林の心は揺れる。あの冷酷な男が、こんなに苦しんでいたなんて。

自分の部屋に戻った眉林は、手に入れた令牌と自分の持っていた令牌を比べる。音が違うことに気づく。偽物か、あるいは何か意味があるのか。

その時、璟和本人が眉林の部屋を訪ねてくる。お互い、腹の中を探り合う緊張感。ヤバいよ。

夜も更けて、眉林は密命を受けて謎の組織暗廠(あんしょう)の主人の元へ。主人は彼女に罰を与え、明日、和親の宴で暗殺を成功させろと命じる。失敗すれば3日後に毒で死ぬ。ボロボロの体で命令を受ける眉林。彼女はまだ知らない。目の前にいる仮面の男、その正体こそが慕容璟和(ぼようけいわ)だということを。

第2話の感想

いやー、今回も情報量がすごかった。璟和がただの冷酷非道な男じゃないってことが、早くも分かってきたね。民衆の前では冷たい将軍を演じてるけど、裏では亡き母や部下への想いを抱えて苦しんでる。この二面性がたまらない。彼が背負っているものが、想像以上に重い。

眉林も、ただの暗殺者じゃない。璟和の意外な一面を知って、どんどん心が揺れていくのが見ていて面白い。彼女の持ってる令牌と璟和の令牌、音が違うってのも気になる伏線だよね。

そして何より、ラストの衝撃。眉林に暗殺を命じてる暗廠の主人が、ターゲットである璟和本人だったなんて。マジかよ!って声出た。彼は一体何を企んでるんだ。誰が敵で誰が味方なのか、まったく見えなくなってきた。この複雑な人間関係と謎が、一気にドラマを面白くしてる。もう次の展開が気になって仕方ないよ。

つづく