あらすじとネタバレ

始まりは平和な(?)チーム対抗戦

ことの始まりは、王昆吾(おうこんご) と安修義(あんしゅうぎ)の射柳(弓で柳の枝を射る競技)対決だった。半年分の給料を賭けたガチ勝負。そこに尉遅華(うっちか)たちがやってきて、いつの間にか東院と西院のチーム対抗戦に発展しちまった。

西院からは慕一寛(ぼいっかん)が見事な腕前を披露して、まず1ポイント先取。ところが、東院の龍卑那(りゅうひな)は失敗。そして我らが元莫(げんばく)の番が来たわけだが…まあ、予想通りだよな。あいつは本当にドジの天才だ。

まず、投げたナイフが斜めに飛んで、危うく尉遅華(うっちか)に当たるところだった。マジで危ないって。次は自分の指を切る始末。もう見てられない。元莫(げんばく)もさすがに諦めようとしたその時、王昆吾(おうこんご) が助け舟を出した。袖に隠した飛び刀を使って、見事に元莫をアシスト。おかげで西院が勝利したんだ。

負けず嫌いのボンボン、龍卑那

勝負に負けた龍卑那の野郎が、まあムカつくんだ。腹いせに、競技で使った鳩をナイフで狙いやがった。動物に当たるなんて最低だよな。それを見た慕一寛(ぼいっかん)が、身を挺して鳩をかばったんだ。

すると龍卑那は逆ギレ。身分の低いお前に指図される筋合いはないとか言って、慕一寛に殴りかかろうとした。そこを尉遅華がピシャリと止めて、謝罪を要求。龍卑那はふてぶてしい態度だったけど、安修義(あんしゅうぎ)が尉遅華の家はヤバいぞって耳打ちしたら、しぶしぶ謝罪。こいつ、マジで小物感がすごい。

阿術(あじゅつ)、いきなり殺人容疑者に

話はここで終わらない。試験の日、阿術(あじゅつ)が会場の外で小腹が空いた人向けに商売を始めてた。ちゃっかりしてるよな。でも、元莫にだけは借金と相殺だとか言って、しっかり代金を取ってたけど。

その帰り道、阿術は誰かにつけられてることに気づく。うまく巻いたと思ったら、今度は龍卑那が目の前に現れた。いきなりお前の正体はなんだって問い詰めてくる。でも、武芸じゃ阿術の相手になるわけない。あっさりボコボコにされて、おまけに毒まで飲まされてた。阿術は毎月金をよこせって、完全にカツアゲだよ。やりすぎだろ、阿術!

ところが、その直後、事態は最悪の方向へ転がる。龍卑那が路上で死体となって発見されたんだ。最後に会っていたのが阿術だから、当然、彼女が真っ先に疑われる。そして、あっという間に逮捕されちまった。

仲間を信じる心と新たな疑惑

もちろん、元莫は阿術が殺すはずがないって信じてる。王昆吾も冷静に調査を手伝うことを提案。検視の結果、龍卑那の本当の死因は後頭部への強打だったことがわかった。つまり、誰かが阿術に罪を着せるために仕組んだ罠ってことだ。

元莫は尉遅華に頼み込んで、牢屋の阿術に会いに行く。規則違反にならないようにって、尉遅華は元莫も一緒に牢屋に入れやがった。なかなか面白いことするよな。元莫が龍卑那に絡んだ理由を尋ねると、阿術は早く金を手に入れて借りを返したかったと答えた。

捜査を進めるうちに、元莫と王昆吾は奇妙な事実に気づく。龍卑那には学籍の記録がない。それどころか、試験の結果に関係なく官職に就くことが内定していたらしい。ここで元莫は思い出す。試験の前に、龍卑那が慕一寛をバカにしていたことを。

疑惑の目は、まさかの慕一寛に向けられた。

今回の感想

いやー、今回はマジでジェットコースターみたいな回だったな。前半のドタバタコメディから一転、後半は本格的なミステリーに突入。龍卑那みたいな嫌な奴が早々にいなくなるのはスッキリするけど、殺され方が後味悪いし、何より阿術が犯人にされるなんて胸糞悪い展開だ。

でも、こういう時に仲間の絆が試されるんだよな。元莫があいつは絶対にやらないって信じてすぐに行動するところ、すごく良かった。王昆吾もクールに見えて、ちゃんと仲間を助けようとするし。この二人のバディ感がどんどん好きになる。

それにしても、犯人は誰なんだ? 阿術が龍卑那を脅迫してたのは事実だから、状況はかなり不利だよな。でも、致命傷が殴打ってことは、真犯人が別にいるのは確実。最後に慕一寛が怪しいって流れになったけど、あんなに人の良さそうな彼が?いや、でも何か裏があるのかも。彼の婚約者である白素琴(はくそきん)との関係も気になるし、謎が深まるばかりだ。コメディだけじゃない、このドラマの奥深さを見せつけられた回だった。

つづく