四方館の西院に、京兆府から監督役として尉遅華(うっちか)が配属される。彼女は着任早々、王昆吾(おうこんご) と対等な立場を主張し、二人の間には緊張が走る。一方、相変わらずの怠け者ぶりを発揮する元莫(げんばく)は、王昆吾に命じられた仕事を自分勝手な方法で終わらせてしまう。その頃、如意楼に身を寄せていた阿術(あじゅつ)は、友人を助けようとしたことでトラブルに巻き込まれ、深手を負って行方をくらます。数日帰らない阿術を心配した元莫は、彼女を探し始める。新しい人間関係と、それぞれの思惑が複雑に絡み合い始める回。
「四方館」あらすじネタバレ7話
今回の『四方館』第7話、なかなか見ごたえがあったよな。シリアスな展開と笑えるシーンのバランスが絶妙で、あっという間に見終わっちまった。早速、今回の話を振り返っていこうか。
新しい風か、それとも嵐か。尉遅華(うっちか)の登場
まず、四方館の西院に新しいメンバーが加わった。その名も尉遅華(うっちか)。彼女は京兆府との連携を監督する役目で送り込まれてきたらしい。東院の安修義(あんしゅうぎ)は幼馴染だからって自分の部署に引き抜こうとしたけど、尉遅華(うっちか)はあっさり拒否。王昆吾(おうこんご) と同じ西院で、対等な立場で仕事をする方を選んだ。
この尉遅華、なかなかの気の強さだ。着任するなり王昆吾(おうこんご) と同じ机で仕事させろなんて言い出す。プライドの高い王昆吾(おうこんご) と、一歩も引かない尉遅華。この二人の間には、これからバチバチ火花が散りそうだ。西院の空気がピリッとして、面白くなってきたじゃないか。
元莫(げんばく)、通常運転のサボり魔
一方で、俺たちの元莫(げんばく)は相変わらずだ。王昆吾から街での仕事を命じられるけど、やる気ゼロ。表に出たかと思えば、王昆吾様のお通りだ!なんてラッパを吹き鳴らして、街中の人を家に追い返しちまう。おかげで市場はガラガラ。それを理由に今日はもう休市ですなんて言って、さっさと仕事を切り上げるんだから、大したもんだよ。
もちろん、翌日には王昆吾にこっぴどく叱られる。でも、そこに東院の安修義(あんしゅうぎ)が通りかかると、二人は急に仲良しアピール。東院の連中に笑われるのだけはごめんだってわけだ。この二人の腐れ縁みたいな関係、見てて飽きないよな。
阿術(あじゅつ)、大ピンチ!
場面は変わって、如意楼に身を寄せていた阿術(あじゅつ)の話だ。彼女が世話になっていた妓女の凌霄(りょうしょう)が、焉楽(えんらく)とかいう国の偉いさんの息子、龍卑那(りゅうひな)に無理やり接待させられることになった。
凌霄(りょうしょう)が嫌がっているのを見た阿術(あじゅつ)は、黙っていられない。龍卑那の酒にこっそり下剤を盛るんだ。でも、薬が効く前に、龍卑那が凌霄に襲いかかろうとする。慌てて助けに入った阿術だけど、部屋に潜んでいた護衛の龍格(りゅうかく)に気づかれて、背中に暗器を受けてしまう。なんとかその場は逃げ出したけど、阿術は深手を負っちまった。ここは見ていて本当にハラハラしたよ!
心配と再会、そして借金生活の始まり
その頃、元莫(げんばく)は家に帰ってこない阿術のことを気にし始めていた。自分がきついことを言ったせいだって、少しは反省してるみたいだ。ツンデレなんだから。
元莫は花火を打ち上げて合図にしながら、必死で阿術を探す。そしてついに、路地裏でボロボロになって倒れている阿術を見つけ出すんだ。気絶した阿術を家に連れ帰り、甲斐甲斐しく手当てをする元莫。磁石を使って体内の銀針を抜くシーンがあったけど、あれはどういう原理なんだろうな?
意識を取り戻した阿術に、元莫がなんでそんなに金を稼ごうとするんだと尋ねる。阿術は、これまでずっと一人で生きてきたこと、自分の力で長楽までやってきたことを話す。彼女の芯の強さが伝わってくる場面だった。
話はここで終わらない。元莫は同僚と組んで不正な金儲けに手を出したのがバレて、3年分の給料を没収される羽目に。意気消沈して家に帰ると、今度は阿術から侍女としての給料を払えと突きつけられる。二人で帳簿をつけて計算した結果、なんと阿術の方が元莫に20貫もの借金をしていたことが判明。
ここから、阿術による涙ぐましい(?)借金返済生活がスタートする。やたらと高級な朝食を出したり、有料の目覚ましサービスを始めたり、元莫のために駕籠を手配したり。金を取ろうと必死な阿術に、元莫が呆れながらも付き合ってやる。この二人のやり取り、本当に笑えるよな。
感想
いやあ、今回はキャラの関係性が一気に深まった回だったな。まず、尉遅華の登場で西院に新しい緊張感が生まれた。王昆吾とのライバル関係がこれからどうなっていくのか、すごく楽しみだ。彼女、ただのカタブツじゃなくて、意外と面白い一面も持っていそうだし。
そして何より、元莫と阿術の関係だよ。口では憎まれ口を叩き合ってるけど、元莫が本気で阿術を心配して探し回る姿にはグッときた。怪我をした阿術を見つけた時の、あのホッとしたような、怒ったような複雑な表情が忘れられない。普段は飄々としている元莫の、人間らしい一面が見えた気がする。
後半の借金返済をめぐるコントみたいなやり取りも最高だった。シリアスな展開でハラハラさせたかと思えば、こういうコミカルなシーンで笑わせてくれる。この緩急のバランスが、このドラマの魅力だよな。阿術のたくましさと、それに振り回される元莫の図式が完全に出来上がった。これから二人がどんな騒動を巻き起こしてくれるのか、ますます目が離せない。
つづく