あらすじとネタバレ
じゃあ、早速いってみようか。
ア術の副業がトラブルの火種に
まず、ア術がオリジナルの口紅を作ったんだ。これを沈百煉(しんひゃくれん)に試してもらったら、店のやつとそっくりだけど、香料が一つ足りないなって、あっさり見抜かれちまう。そこでア術はひらめいた。二人で組んで商売しない?。ア術が口紅を作って、沈百煉(しんひゃくれん)が金持ちの奥様方に売るっていう計画さ。
このビジネスが当たって、ア術は忙しくなる。帰りが遅くなるア術を元莫(げんばく)は心配して問い詰めるんだけど、ア術は何も説明しない。このすれ違いが、後々の悲劇につながるんだよな。
夢のマイホームから一転、逮捕へ
その頃、元莫(げんばく)はコツコツ貯めた三十貫の銀で、広い家を借りようとしてた。もう床で寝るのはごめんだからね。不動産屋に静かで庭があって、寝室が二つ欲しいって伝えたら、愛人を囲うんだと勘違いされて、いい感じの物件を紹介される。
契約しようと小銭だらけの箱をドサッと出した、まさにその時。尉遅華(うっちか)が役人を連れて乗り込んできた。元莫を逮捕する!。理由は、粗悪な口紅を売って客の顔をただれさせたっていう罪。もちろん、元莫は身に覚えがない。
まさかの裏切りと孤独な牢獄
役所に連れて行かれた元莫。そこにア術が来て助けを求めるかと思いきや、私の身元がバレたら大変なことになるから、あなたが罪をかぶってと言い出す。元莫は当然、俺は無関係だ。全部ア術の責任だと突っぱねる。
そしたらア術、とんでもない行動に出た。こっそり薬の粉を手に塗って、元莫に虐待されたフリをしたんだ。当時の法律では、主人が使用人を虐待したら罰せられる。尉遅華(うっちか)もここぞとばかりに煽り立てて、元莫は牢屋行きが決定。
牢屋の中では、のんきな沈百煉と再会。彼は被害者の貴婦人と仲が良くて、すぐに保釈金を払ってもらって出ていってしまう。元莫だけが、一人ぼっちで取り残された。
于得水(うとくすい)の巧妙な救出劇
元莫が貯めたけなげな貯金は、半分が賠償金になり、残りはア術が受け取った。元莫には禁固一年の判決が下る。さすがに罪悪感を感じたア術は、于得水(うとくすい)に泣きつく。でも、于得水はとっくに手を打っていた。
于得水は鄂国公(がくこくこう)っていう偉い人に、元莫は亡くなった元漢景(げんかんけい)の息子ですよと耳打ち。訴えも取り下げられたし、製造に関わってないことも分かったから、元莫は釈放されることに。ついでに于得水は、目の上のたんこぶだった尉遅華を四方館に異動させるっていう、見事な手腕を見せる。
すれ違う元莫とア術
于得水は焼き鳥を手に、牢屋の元莫に会いに行く。そして四方館で働いて罪を償えと持ちかける。元莫は即座に拒否。 すると于得水は、牢屋の外でわざと美味そうな酒を飲み始め、元莫を焦らす作戦に出る。尉遅華も流刑地は地獄だぞと脅す。牢獄生活にすっかり参っていた元莫は、ついに折れた。
ア術は罪悪感から、元莫のためにベッドを用意して待っていた。でも、家に帰ってきた元莫は、つい君のせいでひどい目にあったと言ってしまう。その言葉を聞いて、ア術は黙って荷物をまとめて家を出て行った。
そして元莫は、四方館の下っ端役人として、新しい人生をスタートさせることになったんだ。
第6話の感想
いやー、今回の元莫は本当に不憫だったな。マイホームの夢を見てたのに、次の瞬間には牢屋の中だもん。ア術の行動は、自分の身を守るためとはいえ、ちょっとやりすぎだろって思ったよ。元莫を裏切って、虐待まででっち上げるなんてさ。でも、後で必死に助けようとしたり、ベッドを用意したりするあたり、根っからの悪人じゃないのがまた切ない。
そして、今回一番光ってたのは于得水だね。このおっさん、本当に食えない男だよ。元莫を助けるフリして、しっかり自分の駒として四方館に引き入れるんだから。焼き鳥と酒で元莫を釣るシーンは、笑えるけど彼の計算高さがよく出てた。敵に回したくないけど、味方だとめちゃくちゃ頼りになるタイプ。
最後の元莫とア術の別れは、見てて辛かったな。 元莫も悪気があって言ったわけじゃないんだろうけど、ア術にはきつすぎた。これから二人の関係はどうなっちゃうのか。コメディとシリアスのバランスが絶妙で、一気に物語が深まった回だったよ。
つづく