あらすじとネタバレ

母への想いと、蒋長揚の優しさ

最終回は、牡丹(ぼたん)が一人、お寺で亡くなったお母さんに語りかけるシーンから始まる。蒋長揚(しょう ちょうよう)はそばにいたかったみたいだけど、牡丹に断られるんだ。お母さんの前では嘘はつけないからって。切ないよな。

彼は黙って酒を置いて、遠くから静かに見守ることにした。こういうところが、あいつの良いところだよ。牡丹は結構飲んで、酔っ払ってよろけちまう。その瞬間、蒋長揚が風みたいに駆けつけて、彼女をがっしり支えた。

帰りは、もちろん蒋長揚が酔った牡丹をおんぶする。牡丹は寝言であなたのこと、夫だと思ってるなんて言うんだ。これには蒋長揚もニヤッとしただろうな。でも直後に嘘だけどって続くんだから、思わず笑っちゃうよな。家に着いても牡丹は起きない。彼は彼女をそっと抱きしめて、すごく満たされた顔をしてた。

亡き友の弟、秦六郎との出会い

話は変わって、亡くなった親友・勝意(しょうい)が訪ねてくる。牡丹は庭園の準備で忙しくて、最初は会えなかった。でも彼が持ってきた桂花餅を食べて、勝意のことを思い出すんだ。

慌てて会いに行くと、秦六郎は持病の咳で苦しんでた。医者の小春(しょうしゅん)に見せたら、治すにはかなり高価な薬が必要だって言われる。牡丹は薬代を全部出すと決めた。それだけじゃない。秦六郎が気にするだろうって、処方箋には安い薬草の名前を書くように頼むんだ。こういう気遣いができるのが、牡丹なんだよな。

芳園に住むことになった秦六郎は、やっぱり遠慮してばかり。牡丹はそんな彼を市場に連れ出す。亡くなった姉さんの思い出をたくさん話してやった。服や靴も買ってあげて、少しずつ彼の心をほぐしていく。秦六郎もやっと心を開いて、牡丹のことをお姉さんって呼ぶようになった。

牡丹、倒れる。そしてヤキモチを焼く蒋長揚

牡丹は本当に働きすぎだ。とうとう無理がたたって倒れちまう。さあ大変だ。看病するのは俺だと、蒋長揚と秦六郎が張り合うんだよ。特に蒋長揚のヤキモチは見てて面白いくらいだった。うまいこと理由をつけて秦六郎を追い払うあたり、本当に分かりやすいよな。

その間に、秦六郎は自分の薬が本当はすごく高価なものだと知る。牡丹が自分のために、こっそりお金を出してくれていたことに気づくんだ。

ついに開園!芳園の春

目が覚めた牡丹は、やっぱり庭のことが気になる。蒋長揚は彼女に付き添って、もう土いじりはさせないって必死に説得する。体を大事にしてほしいんだよな、心から。

庭では、庭師の胡花匠(こかしょう)と貴子(きし)がケンカしてる。それを見た牡丹はまた心配そうな顔。蒋長揚はそんな彼女の眉間のシワを、そっと指でなでるんだ。いいシーンだった。結局、牡丹が口を出すまでもなく二人は自分たちで仲直り。牡丹もホッとする。

季節は巡って、年が明けて初雪が降る。芳園の開園も近い。牡丹は、前に庭の花を勝手に摘んだ蓮舟(れんしゅう)にも優しく接する。一緒に餃子を食べたりして、蓮舟も驚いてたな。

そして春が来た。芳園がついに開園する。門が壊れるんじゃないかってくらい、人が押し寄せて大盛況だ。その光景を見て、牡丹はすごく満たされた顔をする。天国のお母さんと勝意も、きっと見てくれてる。そう思っただろうな。庭いっぱいの牡丹の花が春を告げて、物語はここで一区切りだ。

最終回の感想

最終回、すごく静かで良かったな。大きな事件がドカンと解決するんじゃなくて、牡丹の頑張りが静かに実を結ぶっていう終わり方。このドラマらしいと思ったよ。蒋長揚との関係も、派手な告白とかじゃなくて、酔った彼女を背負って帰ったり、看病でヤキモチ焼いたりっていう行動で描かれてるのがリアルで良かった。秦六郎のエピソードも、牡丹の優しさと面倒見の良さがよく出てたよな。亡き友の弟までしっかり面倒見るなんて、なかなかできることじゃない。庭師たちの和解みたいな小さなエピソードが積み重なって、みんなで作り上げた芳園の開園につながるのが感動的だった。日常の中にある幸せで締めくくる感じが、すごく心に残る。ひとまずのゴールとして、本当に満足度の高い終わり方だったよ。

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