蒋長揚(しょう ちょうよう)の意思に反して、宁王の策略で側室・蓮舟を迎える宴が開かれる。蒋長揚は困惑するが、正妻の牡丹は動じない。牡丹は宴の席で見事な立ち回りを見せ、蓮舟に屋敷の管理権をすべて譲ることで、周囲を黙らせる。その夜、初夜から逃げてきた蒋長揚と牡丹は、乗り込んできた蓮舟を協力して追い返すことに成功する。偽装夫婦の間に、確かな絆が芽生え始める。一方、牡丹の店は大繁盛。蒋長揚は牡丹が遠くへ行ってしまうと勘違いし落ち込むが、誤解だと分かり安堵する。庭仕事の最中、二人は牡丹の母が遺した酒を見つけ、それをきっかけに親密な時間を過ごす。
「国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~」あらすじネタバレ31話
まさかの側室登場?全部、宁王の仕業だった
蒋長揚(しょう ちょうよう)、完全にハメられたな。宁王のやつ、勝手に話を進めやがって。蒋長揚(しょう ちょうよう)が望んでもいないのに、蓮舟っていう側室を迎える宴の準備を全部整えちまったんだ。招待状まで配り終えてて、もう逃げられない。まさにアヒルを無理やり棚に上げるってやつだ。
その頃、俺たちの牡丹は何をしてたか。自分の店芳園のキックオフパーティーの準備で大忙し。蒋長揚が側室を迎えるって聞いても、表向きはクールだった。まあ、二人の結婚は偽装だし、彼が誰を迎えようと自由だってスタンスだ。でも、内心は穏やかじゃなかったはず。
宴が始まっても、主役の蓮舟は一時間も部屋から出てこない。蒋長揚が呼びに行くと、迎えの車も詩もないし、牡丹の花もないなんて文句タラタラ。蒋長揚は適当にあしらって、さっさとその場を離れた。牡丹のいる裏庭から肉のいい匂いがしたからな。そっちに逃げたかったんだよ。
牡丹、正妻の貫禄を見せつける
壁を乗り越えてきた蒋長揚は、牡丹に必死で弁解する。これは宁王の策略なんだ!って。皇帝にだって側室がいるだろ、って例えまで出してさ。牡丹は一応、理解を示す。それどころか、私が莲舟の相手をしてあげるとまで言うんだ。
ただ、牡丹はパーティーで結構飲んでて、顔が真っ赤。このままじゃ失礼があるかもって蒋長揚は心配する。そこで牡丹が考えたのが、自分の店の化粧品花満筑の紅で酔いを隠すこと。これが大成功。むしろ、いつもより艶っぽく見えて、宴の客たちの視線は新しい側室の蓮舟じゃなくて、牡丹に釘付けになった。
牡丹の対応は神がかってる。蓮舟に対して、屋敷の管理は全部あなたに任せますって、あっさり全権を委譲しちまうんだ。これじゃ誰も文句のつけようがない。完璧な立ち回りだった。
夫婦の共同作業?側室追い返し大作戦
その夜、蒋長揚は当然のように初夜から逃げ出した。向かった先はもちろん牡丹の部屋だ。蓮舟の侍女がそれを見つけて、すぐに主人に報告する。
莲舟もバカじゃない。自分が宁王に送り込まれたのは、蒋長揚を籠絡するためだって分かってる。黙って待ってるわけがないよな。案の定、牡丹の部屋に乗り込んできた。
でも、牡丹と蒋長揚はそれも計算済み。二人で一芝居打つんだ。蒋長揚は泥酔したフリ。牡丹はそれをかいがいしく介抱する妻を演じる。この息の合った連携プレーで、蓮舟をまんまと追い返すことに成功した。
お金じゃない、気持ちが欲しい蒋長揚
蓮舟が去った後、牡丹は契約書を取り出した。芳園の収益の二割を蒋長揚に渡すって内容だ。彼に守ってもらったことへの感謝のしるしらしい。
でも、蒋長揚が欲しいのは金じゃないんだよな。彼はもう、牡丹との間にビジネスライクな関係じゃなくて、本当の感情が欲しい。でも、仕事一筋の牡丹は、そんな彼の気持ちに全く気づいてない。このすれ違いが、見ていて本当にもどかしい。
それでも蒋長揚は、宮中の専門家がデザインした芳園の新しい設計図を牡丹に渡す。牡丹は宝物みたいに喜んで、設計図に夢中。名残惜しそうに部屋を去る蒋長揚の姿なんて、目に入ってないんだ。
離れると思ったのに…!からの急接近
牡丹の店花満筑は、淑妃の体調を良くしたって噂が広まって、貴族の女性たちが殺到。人気が爆発して、芳園の開園チケットも即完売だ。
蒋長揚は、牡丹が芳園に引っ越してしまうと思い込んで、一人で落ち込んでた。悲しみにくれながら、引越祝いの手紙まで書く始末。でも、その夜、牡丹が帰ってきた。これからもここに住むって。蒋長揚の喜びようったらなかったな。慌てて手紙を燃やすように命じてた。
そして最後のシーン。蒋長揚が芳園で牡丹の庭仕事を手伝っていると、土の中から古い酒甕を掘り当てる。それは、牡丹の母親が娘の嫁入りの日のために埋めた女児紅だった。まるで天国の母からの祝福みたいだ。
甕の一つが漏れていて、二人はそこから直接酒を飲む。牡丹が飲みすぎよ!って蒋長揚を咎めると、二人は庭で追いかけっこを始めた。じゃれ合うその姿は、もう完全に恋人同士のそれだった。
感想
いやー、今回はマジで神回だった。蒋長揚と牡丹の偽装夫婦が、本物の夫婦みたいに息の合った連携プレーを見せてくれたのが最高だったな。特に、乗り込んできた側室の蓮舟を二人で協力して追い返すシーン。あれは見ててスカッとしたよ。牡丹の正妻としての貫禄と、蒋長揚の牡丹への一途な想いが爆発してた。
でも、その後のすれ違いがまた切ないんだ。蒋長揚はもうベタ惚れなのに、牡丹はビジネスの話ばっかり。鈍感すぎるだろ!ってツッコミ入れたくなった。でも、最後の庭でのシーンで全部許せたな。母親が遺したお酒を二人で飲んで、無邪気にじゃれ合う姿は、こっちが照れるくらい甘酸っぱかった。このじれったい距離感が、一気に縮まった瞬間だったと思う。二人の関係が、ここからどう変わっていくのか。本当に目が離せないよ。
つづく