連続殺人犯が犯行の記念品を集める習性を持つと推測した警察は、大規模なおとり捜査に踏み切る。旧市街の警備が手薄になったと犯人に思い込ませ、誘き出すのが狙いだ。女性警官たちが危険な囮役を務め、陸行知(ルー・シンジー)ら捜査員は固唾をのんで犯人の出現を待つ。捜査が緊張感を増す中、シンジーは上司である衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)の知られざる悲しい過去を知ることになる。一方、おとり捜査の現場では予期せぬ邪魔が入り、作戦は思わぬ方向へと転がっていく。

「DUST~十三年の追憶~」あらすじネタバレ14話

おとり捜査、始動

事件は意外なところから動き出す。被害者の女の子、寧寧(ニンニン)のイチゴのおもちゃが見つからない。ここから、陸行知(ルー・シンジー)が犯人の異常なクセを推理するんだ。犯人は犯行の記念品を集めるタイプじゃないかって。その記念品を眺めて、犯行の瞬間を追体験する。気持ち悪い話だよな。

警察は、犯行が途絶えてから二ヶ月が経っていることに注目する。犯人はそろそろ我慢の限界で、焦っているはずだと。そこで衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)が提案したのが、おとり捜査だ。旧市街の警備をわざと手薄に見せて、犯人を誘き出す作戦。なかなか大胆な手に出たよな。

シンジー、女装するってよ

おとり役には当然、女性が必要になる。そこで白羽の矢が立ったのが、なんとシンジーだ。彼、体が細いから女装にピッタリだろうって。冗談みたいな話だけど、本人は結構マジだった。家に帰って嫁さんの楊漫(ヤン・マン)に服を借りようとするんだ。もちろん嫁さんは大爆笑。ノリノリでシンジーを変身させようとする。この夫婦、なんだかんだで仲良いよな。

結局、作戦当日になると四人の女性警官が自ら志願してくれた。シンジーの女装はお蔵入り。ちょっと見てみたかった気もするけど。

ウェイ隊長の過去

作戦は始まったものの、犯人は一向に姿を見せない。そんな中、衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)がポケベルを見て、急に南大へ向かう。一体何があったんだ?

ここで、署に残ったシンジーが、霍队(フオ隊長)たちからウェイ隊長の過去を聞かされることになる。これがまた、切ない話なんだ。

昔、ウェイ隊長には白暁芙(バイ・シャオフウ)という、結婚寸前の恋人がいた。でも、彼が兵役中に伝染病にかかってしまう。彼女にうつすわけにはいかないと、一方的に別れの手紙を送ったんだ。不器用すぎるだろ、隊長。彼女のほうも意地っ張りで、すぐに別の人と結婚してしまった。隊長が病気を治して帰ってきたときには、もう手遅れだったってわけだ。今の彼のカタブツな性格は、こういう過去が影響してるのかもしれないな。

作戦失敗? まさかの邪魔者

話は現在のおとり捜査に戻る。緊張が続く夜、二人のクソガキが現れて、おとり役の女性警官をからかう。正義感の強いシンジーは、子供たちを家に帰そうと声をかける。

すると、このガキどもが殺人犯を見たなんて言い出すんだ。シンジーはまんまと信じてしまう。結果、これは子供たちのウソ。警察がバカを捕まえてると叫びながら逃げる子供たちを、シンジーはムキになって追いかける。

そのせいで、彼は屋台街に迷い込み、チンピラに絡まれる始末。どこまでツイてないんだ。そこにウェイ隊長が颯爽と現れて助けに入る。ここはカッコよかったな。

シンジーは隊長に、子供の一人が誰かに連れ去られたと報告する。現場にはHBの鉛筆が一本だけ落ちていた。これが新しい手がかりになるのか?

署に戻ると、ウェイ隊長はシンジーに激怒する。余計なことをしたせいで犯人を逃した、と。これまでの努力が水の泡だって。でも、そのあとでちゃんとメッセージを送ってフォローするあたり、隊長らしいよな。

2010年、新たな手がかり

物語は最後に2010年へ飛ぶ。師弟コンビになったシンジーとウェイ隊長は、曲振祥(チュー・ジェンシアン)という男に接触する。そして、うまいこと彼の指紋を手に入れるんだ。こいつが、過去の事件の犯人なのか?1997年の鉛筆と、2010年の指紋。二つの時代の捜査が、少しずつ繋がり始めた回だった。

今回のエピソードについての感想

今回はおとり捜査っていう緊迫した展開がメインだった。シンジーの女装未遂なんていう笑えるシーンもあったけど、全体的にはかなりヒリヒリしたな。特に、ウェイ隊長の悲しい過去話にはグッときた。ただの厳しい上司じゃなくて、人間味あふれる一面が見えた。彼が抱える孤独の理由が分かった気がする。

作戦が子供のイタズラのせいで台無しになるっていう展開は、正直イラっとした。でも、シンジーの正義感が裏目に出るっていうのは、このドラマの皮肉っぽさが出てて良かったと思う。計画通りに進まないのが、リアルな捜査なんだろうな。

最後の最後で現代パートに切り替わって、曲振祥(チュー・ジェンシアン)っていう新しい容疑者が出てきた。過去の失敗から見つかった鉛筆と、現代の捜査で得た指紋。点と点がどう繋がって線になるのか、めちゃくちゃ気になる。情報量が多くて少し混乱するけど、それがこのドラマの面白さだよな。

つづく