1997年、モー・ラン事件の捜査本部に新しいリーダーが着任し、方針が大きく変わる。これに納得できないウェイ・ジョンロンとルー・シンジーは、孤立しながらも独自の捜査を継続。二人は事件現場にあった絵の指紋を手がかりに、ある意外な人物にたどり着く。
一方2010年では、新たな事件が発生。ルー・シンジーは現場でまだ息のある被害者を発見するが、あと一歩及ばなかった自分を責め、深い後悔に苛まれる。ウェイ・ジョンロンもまた、警察官を目指す息子との関係に悩み、父親としての苦悩を抱えていた。二つの時代で、刑事たちはそれぞれの壁に直面する。
「DUST~十三年の追憶~」あらすじネタバレ19話
いやー、今回の19話も濃かったね。1997年と2010年、どっちの時代も話が大きく動いたよ。早速、中身を詳しく見ていこうか。
1997年:逆風のなかで光を探す二人
新しい方針、これって捜査妨害じゃない?
年が明けて、警察も新体制になった。モー・ラン事件の担当が、新しく来たジャン・フイっていうリーダーに交代したんだ。
このジャン・フイが、いきなり空気を読まないことを言い出す。モー・ラン事件が連続殺人の一発目とは限らないんじゃない?ってね。今までの捜査をひっくり返すような意見だ。
彼は、捜査の重点をリウ・モンとドゥー・メイの事件に移すべきだと言い張る。ほとんどの刑事がそっちに回されることになった。これにはルー・シンジーが待ってくださいって手を挙げる。でも、ジャン・フイの決定は覆らない。
結局、モー・ラン事件を続けていいのはルーだけ。それを見た師匠のウェイ・ジョンロンが黙ってない。俺もモー・ランを追うと宣言する。師弟二人だけの、孤独な捜査が始まるわけだ。
おまけに、今まで使ってた捜査車両まで取り上げられちまう。完全に嫌がらせだよね。見かねたホウ隊長が自分の車のキーを貸してくれたけど、ウェイ・ジョンロンの怒りはおさまらない。もう、組織の中で完全に浮いちゃってる。
意外すぎる容疑者、まさかのアイツ!
ウェイとルーは、モー・ランの部屋にあった裸婦画の指紋を調べることにした。指紋鑑定の達人、ハオ・ジンユンっていう警察官を訪ねるんだ。
その結果がまた、予想外だった。絵についてた指紋は、全部モー・ラン本人のもの。つまり、犯人の指紋は残ってなかった。
がっかりする二人に、ハオは面白い情報をくれる。第二刑務所に、裸婦画を描くのが好きな囚人がいるらしい。調べてみると、その男の名前はウー・シャオウェン。
この名前、ピンとこないかもしれない。でも、あだ名を聞けばああ!ってなるはず。そう、グアピだよ!
あのチンピラのグアピが、まさかの容疑者として浮上したんだ。ただ、ウェイ・ジョンロンは彼のことをよく知ってる。あいつはセコいことはするけど、人を殺す度胸はないそう考えてるみたいだね。
2010年:新たな悲劇と刑事たちの苦悩
間に合わなかった後悔
場面は変わって2010年。ルー・シンジーが美容室に駆けつける。そこには、血を流して倒れているチー・シャシャがいた。
でも、まだ息があったんだ!ルーはすぐさま救急車と鑑識のラオ・リューを呼ぶ。彼女は病院に運ばれたけど、助かるかどうかは分からない状況だ。
ルーは自分を責める。もっと早く来ていればってね。ホウ隊長が肉まんを買ってきて慰めるけど、彼の心の傷は深い。あの後悔は、見てるこっちも辛くなるよ。
犯人が消えた30分間
ルーはすぐに聞き込みを始める。近くのマーラータン屋の女将さんから、有力な情報をゲットした。事件の夜、チー・シャシャは店でアニメを見終わってから帰ったらしい。
監視カメラの映像と合わせると、犯人の行動時間が絞られてくる。ラオ・リューの鑑識結果も踏まえて、ルーはある推測にたどり着く。犯人が美容室を出たのは、深夜0時10分過ぎ。そして、ルーが現場に着いたのは0時40分。つまり、犯人はルーが来る直前の30分足らずの間に逃げたことになる。
すれ違う父と子
一方、ウェイ・ジョンロンは家庭で問題を抱えていた。息子が警察学校に行きたいと言い出したんだ。ウェイはそれに猛反対する。
息子は彼に問いかける。その一言が、ウェイの胸に突き刺さる。彼は何も言い返せなくなってしまう。長年、事件を追い続けてきた彼自身の人生が、息子との溝を深めている。なんとも皮肉な話だ。
今回のエピソードについての感想
1997年のパートは、組織の理不尽さにイライラしたよ。新しい上司の方針転換で、ウェイとルーが孤立していく様子は本当にもどかしい。でも、だからこそ二人の師弟の絆がより強く見えるんだよね。逆境の中、二人だけで真実を追いかける姿は応援したくなる。そして、まさかのグアピが容疑者として浮上する展開には驚いた。ウェイはあいつじゃないって言ってるけど、何か事件に関わっているのは間違いないだろうね。
2010年のパートは、とにかく重い。ルーが息のある被害者を発見するシーンは、緊迫感がすごかった。助けられなかったかもしれないっていう彼の自責の念が、痛いほど伝わってくる。ウェイもウェイで、息子との関係に悩んでいて、見ていて苦しくなった。二人の主人公が、刑事としても一人の人間としても、それぞれ違う壁にぶつかっている。この二つの時代の物語が、これからどう交差していくのか。本当に目が離せないよ。
つづく

