陸行知(ルー・シンジー)は、元恋人・楊漫(ヤン・マン)の今の相手である楊哲(ヤン・ジョー)を疑い始める。 彼の経歴は、追っている連続殺人犯の人物像と奇妙に一致していたからだ。 楊哲は楊漫を郊外へ連れ出し、不穏な動きを見せる。 陸行知は楊漫の身を案じ、必死で行方を追跡する。 一方、科捜研から衝撃的なDNA鑑定の結果が届く。 最近の事件と13年前の事件の犯人は別人だというのだ。 これにより、捜査は大きく後退する。過去に衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)が、武小文(ウー・シャオウェン)という男を犯人に仕立て上げるために証拠を捏造していた事実も明らかになり、師弟の間に緊張が走る。

「DUST~十三年の追憶~」あらすじネタバレ21話

怪しい元カレ、楊哲の正体

陸行知(ルー・シンジー)は病院を抜け出して捜査に復帰した。 容疑者の写真を持って聞き込みを続ける。 でも顔がはっきり写ってないから、誰もピンとこない。 そんな中、元カノの楊漫(ヤン・マン)に電話をかける。 彼女は今、楊哲(ヤン・ジョー)と一緒にいるらしい。 陸行知(ルー・シンジー)の刑事の勘が騒ぎ出す。 この楊哲、経歴が今追ってる犯人像とそっくりなんだ。 すぐに局へ連絡して、楊哲の身辺を洗うよう頼んだ。

案の定、ヤバそうな情報が出てくる。 楊哲の両親が持ってる物件の一つが、捜査範囲のど真ん中にあった。 師匠の衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)と現場に向かう。 でも、その部屋はもぬけの殻だった。

その頃、楊哲は楊漫(ヤン・マン)を郊外の廃墟に連れ出していた。 子供の頃によく遊んだ場所らしい。 彼は廃トンネルの壁に、楊漫の肖像を彫っていた。 ナイフを手に、彼女に愛を告白し始める。俺の人生は全部、君に見せるための偽物だったと語る。陸行知は君を大事にしない。俺だけが君を理解できると迫る。 楊漫はもちろんドン引きして、きっぱり断った。

陸行知は楊漫と連絡が取れなくなり、めちゃくちゃ焦る。 楊哲が彼女の携帯の電源を切っていたんだ。 でも大丈夫。レンタカーのGPSで追跡して、現場に急行する。 陸行知は楊哲を捕まえた。 肝心の楊漫はどこにいたか。 なんと、普通に本屋で買い物をしていた。

衝撃のDNA鑑定と13年前の偽装工作

楊哲を捕まえて一件落着、とはならなかった。 もっとヤバい事実が発覚する。 DNA鑑定の結果が出たんだ。 最近の事件の犯人と、13年前の連続殺人犯のDNAが一致しない。 つまり、犯人は二人いるってことだ。

話は13年前にさかのぼる。 当時、衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)は武小文(ウー・シャオウェン)という文房具屋の店主を犯人だと信じ込んでいた。 彼はとんでもない行動に出る。 部下である陸行知を家に帰らせた後、一人で武小文(ウー・シャオウェン)の店に忍び込んだ。 そこでHBの鉛筆を3本盗み、強盗が入ったように店内を荒らした。 証拠の捏造だ。

盗んだ鉛筆を科捜研の呂(リュー)に渡す。これが現場の鉛筆と同じロットか調べろと命令した。 衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)は、武小文(ウー・シャオウェン)を犯人に仕立て上げるためなら何でもするつもりだった。

師弟の対立と武小文の秘密

現代に戻る。陸行知は調査を進めるうち、武小文が犯人だとは思えなくなっていた。 でも師匠の衛崢峵は、今も武小文を疑い続けている。 二人の間には、見えない溝ができ始めていた。

衛崢峵は陸行知を連れて、直接、武小文の家へ乗り込む。 揺さぶりをかけるためだ。 衛崢峵が武小文と話している隙に、陸行知は家の中を調べる。 衛崢峵は武小文に、自分の肖像画を描かせてプレッシャーをかけた。

二人が家を去った後、武小文は一人、家の屋根裏を見上げる。 そこに何かを隠しているのは明らかだった。

第21話の感想、というかツッコミ

楊哲の行動が空回りすぎて、もはや気の毒になるレベルだったな。人生をかけた壮大な告白劇を準備したのに、当の楊漫は普通に本屋にいるっていうオチ。悲しいけど、ちょっと笑ってしまった。彼が13年前の犯人じゃなかったのは、まあそうだろうなという感じ。

それより衝撃だったのは、衛崢峵の過去の行動だ。正義感の強いベテラン刑事だと思っていたら、まさかの証拠捏造。目的のためなら手段を選ばない、かなり危ない男だったことが判明した。陸行知が師匠のやり方に疑問を抱き始めているのが、見ていてヒリヒリする。この師弟関係、いつか壊れるんじゃないか。

結局、DNA鑑定で事件は振り出しに戻った。13年前の真犯人は別にいる。そして、怪しい動きを見せる武小文。彼が屋根裏に隠しているものは何なのか。鉛筆か、それとももっとヤバいものか。謎が深まるばかりで、目が離せない。

つづく