1997年、柳夢(リウ・モン)殺害事件の捜査線上に人気歌手の黄家杰(ウォン・カーワイ)が浮上する。刑事の衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)は彼を厳しく追及するが、黄家杰には鉄壁のアリバイがあった。時は流れ2010年。13年前の事件と酷似した手口の殺人事件が発生する。刑事の陸行知(ルー・シンジー)は捜査を進めるうち、二つの事件を結びつける衝撃的な証拠を発見する。過去の未解決事件の真相に迫るため、陸行知はすでに一線を退いたある人物に協力を求めに行く。

「DUST~十三年の追憶~」あらすじネタバレ3話

1997年:容疑者・黄家杰の嘘とアリバイ

浮かび上がった意外な男

柳夢(リウ・モン)殺害の線で、一人の男が浮上した。人気歌手の黄家杰(ウォン・カーワイ)だ。衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)が彼を問い詰める。黄家杰は最初、公演の後はホテルで寝てたって言い張った。まあ、よくある嘘だよな。

崩れた嘘と新たな証言

衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)は録音テープを再生する。柳夢の同僚の声だ。公演の後、みんなで紅公館って店で打ち上げをしたらしい。黄家杰は柳夢にやたら酒を勧めてた。彼女がかなり酔った後、二人は一緒に店を出て行った。ここまで証拠が出ると、黄家杰も認めざるを得ない。彼は柳夢の才能を評価してて、二人きりで話したかったと白状した。でも、トイレに行った柳夢が全然出てこなかったらしい。アシスタントと一緒にトイレの中まで探したけど、姿はなかったって言うんだ。

完璧すぎたアリバイ

結局、黄家杰は夜12時にホテルに戻った。ここでアシスタントが重要なことを思い出す。黄家杰のために酔い覚ましのスープを頼んだ。そのスープを届けた配達員が、黄家杰の姿を見ているはずだ。陸行知(ルー・シンジー)が裏を取ったら、その通りだった。黄家杰には犯行時刻のアリバイが成立しちまった。捜査はまた振り出しに戻る。鑑識の結果も、柳夢の体内からはアルコールしか出なかった。完全に手詰まり状態だ。

2010年:新たな事件と13年前の影

13年前とそっくりな現場

時間は飛んで2010年。王楠楠(ワン・ナンナン)の車が見つかった。前の晩に雨が降ったせいで、指紋も足跡も残ってない。車の中も外も、ピカピカに拭き上げられてた。ただ一つ、被害者が失禁した跡だけが残されてた。この手口、13年前の柳夢の事件とそっくりだ。上司の霍隊(フォ隊長)がその類似性を指摘する。すると陸行知(ルー・シンジー)は、急に顔をこわばらせて部屋を出て行った。13年前に事件を解決できなかったことが、彼の心に重くのしかかってる。

二つの事件をつなぐ一本の髪

翌朝、衝撃の事実が判明する。王楠楠の遺留品、ヘアゴムに絡まってた髪の毛。DNA鑑定の結果、なんと柳夢のものだったんだ。13年の時を超えて、二つの事件が一本の線でつながった瞬間だ。これで、ただの模倣犯じゃないことがはっきりした。

再会と拒絶

静かに暮らす男

一方、衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)は警察を退職してた。署の図書室で静かに働いている。仕事帰りに知り合いの荷物運びを手伝ったり、いつもの麺屋に寄ったり。穏やかな毎日を送ってるみたいだ。

協力を求める後輩

陸行知(ルー・シンジー)は、膨大な量の13年前の資料と格闘してた。そして、ついに決心する。衛崢峵に協力を求めに行くんだ。陸行知は麺屋で衛崢峵の前に座る。新しい事件について切り出した。そして、こう告げた。被害者から柳夢の髪が見つかりましたその言葉を聞いた瞬間、衛崢峵は麺を食べる手を止めた。彼の心にも、あの未解決事件は棘のように刺さったままだった。でも、衛崢峵の口から出たのは、協力の拒絶だった。

このエピソードの感想

いやー、今回はマジでしびれたな。前半、黄家杰っていう分かりやすい容疑者が出てきてお、こいつか?って思わせといて、完璧なアリバイでひっくり返される。このじらされる感じがたまらない。捜査が行き詰まるもどかしさが、すごくリアルに伝わってきたよ。

そして、後半の展開だ。13年前の事件と新しい事件が、まさか被害者の髪の毛一本でつながるなんて。この事実が判明した瞬間、鳥肌が立った。陸行知が過去の事件に苦しんでるのは分かってたけど、衛崢峵も同じだったんだな。最後の麺屋のシーンは最高だった。陸行知が必死に助けを求めてるのに、衛崢峵はそれを断る。普通なら力を合わせよう!ってなるところを、あえて拒絶するんだ。その一言が、逆に彼がどれだけこの事件に深く傷ついてるかを物語ってる。見てるこっちもなんでだよ!って言いたくなるけど、その重さがこのドラマの魅力なんだろうな。

つづく