宮殿を揺るがした反乱が終わり、平穏が戻る。皇帝は事後処理を行い、それぞれの功績を称えた。一方、姜似(ジャン・スー)は故郷の南烏で、国を豊かにするための新たな道を切り開こうと奮闘する。都では余七(ユー・チー)が国政を担い、離れた場所から姜似を支える。甄珩(ジェン・ハン)や姜湛(ジャン・ジャン)たちにも、それぞれの愛の物語に大きな進展が訪れる。そして、姜似と余七の運命を繋ぐ最大の秘密が明らかに。すべての物語が収束し、華やかな大団円を迎える最終回。
「似錦 ~華めく運命~」あらすじネタバレ最終回・40話
ついに来たな、最終回。色々あったけど、みんながどんな結末を迎えるのか、俺と一緒に見届けようじゃないか。
衝撃の結末、そして新たな始まり
栄陽公主(えいようこうしゅ)、最後の選択
反乱は失敗に終わった。追い詰められた栄陽公主(えいようこうしゅ)は、もう許しを請う気はない。頭に挿していた簪を抜き、自分の命を絶とうとする。
でも、周りは彼女が皇帝を襲おうとしたと勘違いするんだ。背後にいた崔旭(ツイ・シュー)が、ためらわず刀を抜いて彼女を斬りつけた。かつて愛した男に斬られるなんて。栄陽公主は信じられないという顔で彼を振り返る。崔旭(ツイ・シュー)も、彼女が自害しようとしていたことに気づいて、後悔の表情を浮かべていた。
結局、皇帝は彼女に最後まで甘かった。いや、情けをかけたんだな。表向きには、長興侯が反乱を起こし、栄陽公主は皇帝を守って命を落とした、と発表された。彼女の名誉は守られたわけだ。宮殿の血はきれいに洗い流されて、すべてが元通り。まるで何も起きなかったみたいに。
それぞれの愛の行方
牢から出てきた甄珩(ジェン・ハン)。彼が目にしたのは、福清公主が空に揚げた凧だった。彼女はずっと待っていたんだ。やっと再会できた二人。もう何もためらうことはない。甄珩(ジェン・ハン)は福清公主を強く抱きしめて、自分の気持ちを伝える。このカップルには本当に幸せになってほしかったから、俺も嬉しいよ。
姜湛(ジャン・ジャン)と盧楚楚(ルー・チューチュー)の二人も、ついに結ばれる。姜湛(ジャン・ジャン)は西南特使に任命されて、遠い雁帰へ行くことになった。父親の姜安誠(ジャン・アンチョン)は一人息子を心配する。でも、盧楚楚(ルー・チューチュー)が一緒に行くと聞いて大喜び。早く結婚しろって急かすんだから、現金なもんだ。湖のほとりで、盧楚楚の方から好きだと告白する。姜湛、めちゃくちゃ嬉しかっただろうな。
一年後、姜家はみんな揃って大団円。謝殷楼(シエ・インロウ)もやってきて、姉妹たちが姜依(ジャン・イー)の背中を押す。姜依(ジャン・イー)も、もう彼を突き放したりはしない。こっちもいい感じに進みそうだ。
国を動かす二人
皇帝は、姜似(ジャン・スー)の功績をちゃんと見ていた。崔旭を説得して都に呼び戻したのは、紛れもなく彼女の手柄だからな。しっかり褒めてくれる。
余七(ユー・チー)は、一刻も早く姜似(ジャン・スー)に会いたい。でも皇帝がそれを許さない。今は両国の関係がピリピリしてる。皇子のお前が行く時期じゃないって。その代わり、余七(ユー・チー)に国政を任せることにした。自分は賢妃を連れて気分転換の旅に出るらしい。うまいこと息子に仕事を任せたもんだ。
その頃、姜似は南烏で大活躍していた。南烏の特産品である香料に目をつけたんだ。これを大周と貿易すれば、お互いに欲しいものが手に入って、もう戦争なんてしなくて済む。そう提案する。南烏の人たちにとって、商売なんて考えたこともなかったから、まさに目からウロコだったろう。
姜似は南烏を豊かにするために、昼も夜も働いている。余七への手紙も、どうやって平和を築くか、貿易をどうするか、そんな話ばかり。自分のことが全然書かれてなくて、余七はちょっとヤキモチを焼く。こういうところ、かわいいよな。
明かされる最大の秘密
姜似は、南烏での役目を果たし、ついに余七の元へ帰る。
そこで、大長老から衝撃の事実を聞かされるんだ。姜似の母親は、南烏の人間だった。
それだけじゃない。姜似が一度死んで、人生をやり直せた理由。それは、前世で彼女を射殺してしまった余七が、深い後悔から自分の命と引き換えに、彼女の再生を願ったからだという。
そんな壮大な犠牲があったなんて。余七がどれだけ自分を愛してくれていたかを知って、姜似の気持ちはさらに強くなる。
二人はついに結婚する。姜似は、大周の皇后になった。これ以上ない最高のハッピーエンドだ。
最終回の感想
いやー、終わったな。見事な大団円だった。反乱の後始末から始まったから、どう着地するのかと思ったけど、心配は無用だった。
各カップルがみんな幸せになってくれて、見てるこっちも本当に安心したよ。特に甄珩と福清公主。障害が多かった二人だから、やっと結ばれたシーンはグッときた。
一番のサプライズは、やっぱり姜似が生まれ変わった秘密だな。前世で自分を殺した相手が、実は命懸けで自分を生き返らせてくれていたなんて。そんなの、愛が深まるに決まってる。壮大なラブストーリーの締めくくりに、これ以上ない最高の種明かしだった。
姜似がただ守られるヒロインじゃなくて、南烏でリーダーシップを発揮して国を動かしていく姿もすごく良かった。彼女自身の成長物語でもあったんだなと、改めて感じさせられたよ。


