都では、長公主による帝位簒奪計画が最終段階に入っていた。宮中は完全に彼女の支配下にあり、皇帝も絶体絶命の危機に瀕する。一方、姜似(ジャン・スー)は南烏国へ向かい、撤兵を求めるという困難な交渉に挑む。余七(ユー・チー)は北の国境で、頑固な将軍・崔旭(ツイ・シュー)を説得し、反乱鎮圧の兵を動かそうと奔走する。二人は別々の場所で、国を救うための戦いを繰り広げる。宮中で味方たちが次々と追い詰められていく中、果たして二人の作戦は間に合うのか。内外で繰り広げられる緊迫の攻防戦が描かれる。
「似錦 ~華めく運命~」あらすじネタバレ39話
それぞれの戦場へ
まず、姜似(ジャン・スー)と余七(ユー・チー)が別れるところから始まる。姜似(ジャン・スー)に行って、軍を引かせるための説得役だ。一方、余七(ユー・チー)は崔旭(ツイ・シュー)っていう将軍に会いに行く。陵安(りょうあん)に戻って、長公主の反乱を鎮圧してくれって頼むためだな。
宮中にいる景明(けいめい)帝は、もう余七からの連絡を待つしかない。今、あのヤバい長公主(栄陽公主(えいようこうしゅ))を止められるのは余七だけなんだよ。
余七はなんとか崔旭に会えた。ただ、この崔旭がマジでカタブツでさ。長公主が謀反なんて起こすわけないって信じ込んでる。それに、国境から兵を動かしたら南烏に攻め込まれるって言って、全然動こうとしない。
そこで余七は言うんだ。姜似が南烏を撤兵させるって。崔旭は女一人に何ができるって、まったく信じない。そりゃそう思うよな。普通は。ここで余七が切り札を出す。姜似は聖女なんだって。これにはさすがの崔旭もビックリしてたね。
暴走する長公主と聖女の力
その頃、長公主は完全に皇帝になる気満々だ。長興侯(ちょうこうこう)も早くしろって急かしてる。長公主はまず、邪魔者を消すことにした。一番の目の敵は、もちろん甄珩(ジェン・ハン)だ。
一方、姜似は南烏の神見山にいた。大長老に会って、前世で見た光景とそっくりなことに気づく。どこか懐かしい感じさえしてるみたいだ。
姜似は大長老に撤兵してくれって頼む。大長老も最初は渋るんだよ。兵を引いたら、逆に大周に攻め込まれるんじゃないかって。まあ、その心配もわかる。でも、最終的には姜似の言うことを聞いてくれた。聖女パワー、すごいな。
南烏が本当に兵を引いたことで、崔旭もついに動く決心をした。余七と一緒に陵安へ向かう。
ただ、南烏の大長老がここでとんでもないことを言い出す。大周が兵を引いた今こそ、攻め込むチャンスだって。おいおい、話が違うだろ。姜似は当然、猛反対する。夢で見たんだ。この戦争じゃ誰も得しない。戦争なしで南烏を強くする方法があるって言って、なんとか大長老を抑え込んだ。危ないところだったぜ。
宮中の絶望と反撃の狼煙
宮中では、甄珩と福清公主が壁越しにこっそり情報交換を続けていた。祭祀の準備が進んでることから、長公主が帝位を奪うつもりだと気づく。もう時間がない。
長公主は部下に命じて、自分に反対する連中を全員始末させた。なぜか甄珩だけは生かしておく。後で使うつもりなんだろうな。甄珩は東平伯府の人たちを匿った罪で捕らえられた。長公主はブチギレて、甄珩の一族も皆殺しにしようとする。牢屋に入れられた甄珩は、ひどい拷問を受けるんだ。そんな中で、窓から福清公主が揚げた凧を見つける。切なすぎるだろ、このシーンは。
その頃、余七と崔旭は商隊になりすまして都に潜入しようとしていた。でも、門番に怪しまれてバレそうになる。崔旭が刀に手をかけた瞬間、斉王(せいおう)が助けに入った。ナイスタイミング!
斉王は余七たちを東平伯府に連れて行く。そこで宮中のヤバい状況を聞いた余七は、すぐに行動を開始する。部下を宮中に忍び込ませて、長公主側の兵士を静かに始末。気づかれないように、自分の部下と入れ替えてしまった。この手際の良さ、さすが余七だ。
最後の賭け、形勢逆転
いよいよクライマックスだ。長公主は皇后や賢妃を人質にして、皇帝に譲位の証書を書けって迫る。線香が一本燃え尽きるたびに、一人ずつ殺すって脅すんだ。マジで外道だな。
その時、斉王が伝国璽(でんこくじ)を持って現れた。長公主はやった!って感じで、油断してそれを取りに行く。その瞬間、偽の宦官に化けていた余七が、長公主の首に刃を突きつけた!
周りを見れば、天井から降りてきた余七の部下だらけ。あっという間に大殿は制圧された。
長公主はまだ強気だ。外には私の兵がいるって。でも、外にいたのは崔旭の兵士たちだった。頼みの綱だった長興侯も、とっくに捕まっていた。ここで長公主は、すべてが終わったことを悟る。自分の計画が、完全に崩れ去った瞬間だった。
第39話の感想、ぶっちゃけトーク
いやー、今回はマジで神回だったな。情報量が多すぎて、一瞬も目が離せなかったよ。特に余七の活躍が半端じゃなかった。崔旭を説得して、都に潜入して、宮中の兵を入れ替えて、最後は自ら長公主を捕らえるって、どんだけ仕事できるんだよ。スーパーマンか。彼がいなかったら、とっくに国が乗っ取られてた。
姜似もただ守られてるだけじゃないのがいい。南烏に行って、聖女の力と弁舌で大国の軍を動かすんだから大したもんだ。前世の知識をフル活用してる感じが、物語に深みを与えてるよな。
一方で、甄珩と福清公主のパートは本当に胸が痛かった。拷問されてボロボロの甄珩が、福清公主の揚げた凧を見上げるシーンは泣ける。幸せになってほしいのに、どんどん状況が悪化していくのが辛い。
そして長公主。最後の最後まで悪役っぷりを見せつけてくれたけど、余七に捕らえられた時のあっけなさが、またリアルだった。あれだけ用意周到だった計画が、たった一つの油断で崩れる。ざまあみろって思う反面、彼女の執念はちょっと見事だったかもしれない。まあ、やったことは許されないけどな。
つづく

