ついにこの時が来たか。俺たちの『流転の花嫁』も最終回だ。最後までしっかり見届けようぜ。

ネタバレ感想

記憶が消えていく君へ

夏語氷(かごひょう)の記憶喪失が、もう止められないところまで来てる。許子顔(きょしがん)がいろんな手を尽くすけど、効果はまったくない。彼女は料理を作っても、塩を入れすぎちゃう。許子顔(きょしがん)はうまい!なんて言って無理して食べるんだ。でも夏語氷(かごひょう)が味見した瞬間、しょっぱすぎて気絶する始末。切ないけど、ちょっと笑えるよな。

目が覚めた夏語氷は、もう許子顔のことすら怪しみ始めてる。自分の命を狙う敵だと思い込んじまってるんだ。記憶が数ヶ月前に逆戻りしちまったんだよ。一番つらいのは、二人が愛し合ったことさえ忘れちまったことだ。

ダブルウェディングのはずが…

そんな中、夏柳青(かりゅうせい)が動いた。なんと、自分から葉文昭(ようぶんしょう)にプロポーズするんだ。男前すぎるだろ。葉文昭(ようぶんしょう)の親父さんもこれを認めて、二人はめでたく結婚することになった。

それを見た許子顔も決心する。夏語氷がすべてを忘れる前に、もう一度、結婚式を挙げようって。夏語氷も、まだ記憶が残ってる部分でうなずいてくれた。二組は同じ日に式を挙げるはずだった。

でも、結婚式当日、事件が起きる。夏語氷がまた逃げたんだ。最初の頃みたいに。許子顔は読んでた。彼女が港に行くとわかってたんだ。そこで彼女を見つけて、こう言う。金に困ってるんだろって地券を渡す。もう、恋人同士の会話じゃない。完全に商売相手を見る目だ。夏語氷の記憶は、そこまで戻っちまってた。

一方で、夏柳青(かりゅうせい)と葉文昭は無事にゴールイン。初夜のシーンがまた面白い。葉文昭が結婚攻略本みたいなのを持ち出して、一つ一つ手順を確認してる。でも面倒くさくなったのか、途中のページを破り捨てて、いきなり寝る段階に進むんだ。こいつら、最後までマイペースで最高だな。

本当の別れと、残された手紙

許子顔は、記憶を失くした夏語氷を屋敷に連れ戻す。またあの契約結婚ごっこからやり直すわけだ。記憶を失くした夏語氷は、やたら食欲旺盛で、毎日なんだか楽しそうにしてる。それはそれで、見てる方は複雑な気分になるよな。

でも、そんな日々も長くは続かない。ある朝、許子顔が目を覚ますと、夏語氷の姿がどこにもない。今度は本当の失踪だった。みんなで必死に探すけど、見つからない。

許子顔が部屋に戻ると、一通の手紙を見つける。それは、夏語氷がまだ記憶があるうちに書いたものだった。記憶を失くした未来の自分に向けて、そして許子顔に向けて書かれた手紙だ。そこには、覚えておきたい出来事がびっしり書いてあった。そして、ページのほとんどは、たった一つのことで埋め尽くされてた。誰を忘れてもいい。でも、許子顔だけは忘れちゃだめだ。私が一番愛した人なんだからって。これを読んだ許子顔は、もう涙が止まらない。俺も止まらなかった。

5年後、約束の場所で

許子顔は、一人で夏語氷を探す旅に出ることを決める。彼はみんなに手紙を残した。そこで、この世界の真実を明かすんだ。この世界は誰かが描いた物語だ。でも、俺の夏語氷への愛は本物だと。そう、このドラマ自体が、安瀾っていう作家が書いた『二十四味暖浮生』っていう小説だったんだ。メタ構造ってやつだな。

そして、物語は5年後に飛ぶ。

漫画の世界。二十四味楼は今日も大繁盛だ。葉文昭と夏柳青には可愛い子供がいる。夏蘭(からん)も店をしっかり切り盛りしてる。みんな幸せそうだ。

その時、見慣れた二つの影が店に入ってくる。許子顔と夏語氷だ。しかも、二人の間には小さな子供がいる。許子顔は、本当に夏語氷を見つけ出したんだ。約束を果たしたんだよ。みんなが笑顔で二人を迎える。最高のハッピーエンドだ。

最終回の感想、語らせてくれ!

いやー、見事な最終回だったな。記憶喪失っていう古典的なネタを使いながら、まさかこの世界は作られた物語でしたっていうメタ構造で締めるとは思わなかった。でも、それがすごく効いてるんだよ。物語だとしても、この愛は本物だっていう許子顔のセリフが、ズシンと胸に響いた。

夏語氷が自分の記憶と戦いながら書いた手紙のシーンは、間違いなくこのドラマのハイライトだ。自分の愛する人を忘れないために、必死に文字を書き連ねる姿には、もう涙腺が崩壊した。許子顔の一途な愛もすごかったよな。世界中を探してでも、愛する人を見つけ出す。男として、あれは憧れる。

シリアスな展開の中でも、葉文昭と夏柳青のカップルが良い味を出してた。逆プロポーズからの、あのマイペースな初夜。彼らの存在が、物語全体のバランスを絶妙に取っていたと思う。最後はみんなが幸せになる、完璧な大団円。見終わった後、すごく温かい気持ちになったよ。文句なしのフィナーレだ。

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