あらすじとネタバレ
列車での汚い駆け引き
リー・インリアン、マジでやり方が汚いよな。朝っぱらからジーホンを濱江(ビンジャン)って場所に連れて行こうとする。もちろん、ジーホンが素直に従うわけない。だからリー・インリアンは卑劣な手を使った。ミー・ランとスートゥー・ウェイリエンを人質に取り、列車に乗せたんだ。言うことを聞かないと、こいつらがどうなるかわかってるな?ってわけだ。ジーホンはめちゃくちゃ腹を立ててる。でも、今は耐えるしかない。列車に着くと、ジーホンはまず人質に会わせろと要求した。さすがにそれは認められたみたいだ。
ミー・ランとスートゥーはジーホンの姿を見て心配してる。特に、彼が顔につけてる仮面が気になる。リー・インリアンは得意げに言う。こいつは100年以上生きてる怪物なんだぞって。でもミー・ランは一歩も引かない。ジーホンはすごく良い人よ。怪物はあなたの方でしょ!言い返すミー・ラン、強い。二人の再会は長くは続かなかった。すぐに引き離されてしまう。その帰り道、スートゥーはムー・リーホワっていう女を見かける。彼女が持ってた酒をくれよって感じで手に入れる。この男、本当に食えないやつだ。
麻雀ゲームの裏側
リー・インリアンも気づいてる。スートゥーはジーホンの正体を知ってて、全然怖がってない。面白い関係だよな、この二人。ジーホンは今度は金でリー・インリアンを釣ろうとする。友達にだってなってやると。リー・インリアンも一瞬、心が揺らいだみたいだけど、すぐにその場を離れた。
一方、ミー・ランは自分のせいだって落ち込んでる。自分が足手まといになったからジーホンが捕まったんだって。そんな中、ジーホンはとんでもないことを言い出す。手錠を外させて、暇だからカードでもやろうぜって。最初は人質を盾に突っぱねてたリー・インリアンも、結局は折れた。なぜか麻雀をすることになった。メンバーがすごい。ジーホン、リー・インリアン、スートゥー。そこに来たのはミー・ランじゃなくて、あの謎の女ムー・リーホワ。敵と味方が卓を囲んでる。この状況でジーホンは全く動じてない。むしろ、完全に場を支配してる。麻雀をしながら、ジーホンはムー・リーホワの指輪をチラチラ見てる。前に地下牢で、あの指輪のせいで動けなくなったからな。弱点を探ってるんだ。
過去の記憶と揺れる心
麻雀はジーホンの圧勝。勝ちまくって、借用書の束ができる。ゲームが終わると、ジーホンはその借用書を全部スートゥーに渡した。スートゥーが部屋に戻ると、ミー・ランがすぐに駆け寄ってくる。彼女は借用書を見るなり、すぐに気づいた。これはただの紙切れじゃない。ジーホンからのメッセージだ。今夜、俺は行くっていう合図だって。すごい連携プレーじゃないか。
その頃、ジーホンはリー・インリアンに最後の交渉を持ちかけていた。100万元やる。だから俺とミー・ラン、スートゥーの3人を見逃せ、と。その金があれば海外で一生安泰に暮らせるぞって。リー・インリアンは口では断る。でも、心はめちゃくちゃ揺れてる。彼は、ジーホンがこれから受ける検査が地獄のようなものだと知っている。その時、リー・インリアンの脳裏に過去の記憶が蘇る。子供の頃、殴られていた自分。そこへ現れて助けてくれたのが、若き日のジーホンだった。ジーホンは彼に金を渡し、こう言ったんだ。人は品位を保って生きるべきだと。かつて自分に品位を説いた恩人が、今、その品位をズタズタにされようとしている。リー・インリアンの表情が、どんどん複雑になっていく。
第12話の感想
今回は列車っていう密室が舞台で、心理戦がめちゃくちゃ面白かった。力ずくじゃなくて、頭脳戦。ジーホンの冷静さと頭のキレが際立ってたな。特に麻雀のシーンは最高だった。あれはただのゲームじゃない。敵の懐に入り込んで、情報を引き出し、味方に合図を送るっていう、ジーホンの高等戦術だ。あの緊迫した状況でポーカーフェイスを貫けるのは、さすがとしか言えない。
それに、リー・インリアンの過去が明かされたのが大きい。彼がただの金目当ての悪党じゃないことがわかって、キャラクターに一気に深みが出た。子供の頃にジーホンに助けられていたなんて。恩人を裏切っている今の状況に、彼自身が一番苦しんでいるのかもしれない。この葛藤が、今後の物語の重要な鍵になりそうだ。ジーホン、ミー・ラン、スートゥーのチームワークも見事。言葉を交わさなくても通じ合ってる感じがたまらない。12話は、人間関係の複雑さが濃密に描かれた回だった。
つづく