護送列車に乗せられたジーホンは、絶体絶命の状況に追い込まれる。彼は残された仲間と協力し、吹雪の荒野を舞台にした決死の脱出作戦を決行する。容赦ない追っ手との激しい攻防が続く。その極限状態の中、ジーホンは長年探し続けていた人物に関する、衝撃的な真実を突きつけられることになる。アクションとサスペンスが最高潮に達する回だ。ジーホンを待ち受ける運命は、希望か、それとも新たな絶望か。彼の選択と、明かされる真実から目が離せない。
「氷雪の接吻(くちづけ)」あらすじネタバレ13話
第13話:決死の脱出、そして裏切り?
列車での腹の探り合い
リー・インリアンがジーホンの客室にやってきた。ジーホンは窓の外の夕焼けを眺めてる。この列車を降りたら命の保証もないのに、ずいぶん落ち着いてるじゃないか。ジーホンにとって、この旅は最後の尊厳を守るためのものらしい。それを聞いたリー・インリアンが、なぜか急に優しくなる。もしジーホンが生き延びたら、故郷に帰る切符を買ってやる、なんて言い出した。リー・インリアンはジーホンのことを尊敬してたみたいだ。でも、協力はしない。自分のキャリアを危険に晒す気はないってわけ。まあ、そうだよな。
吹雪の中の脱出劇
真夜中、外は雨と雪。ジーホンが動いた。窓をぶち破って、列車の屋根に脱出する。でも、すぐに見つかった。相手はムー・リーホワっていう女だ。ジーホンは配電盤を壊して混乱を引き起こす。その音を聞いて、ウェイリエンとミー・ランも客車から飛び出した。ジーホンと合流するためだ。
三人は合流して、そのまま列車から飛び降りた。吹雪の荒野をひたすら逃げる。リー・インリアンとムー・リーホワは列車を止めて、大勢の追っ手を放った。どっちに逃げればいいかわからない。その時、ミー・ランの耳が役に立った。敵の人数と方向を正確に聞き分ける。ジーホンはそれを頼りに、追っ手を片付けていく。ムー・リーホワのやり方がヤバい。味方がいようがお構いなしに、機関銃をぶっ放すんだ。さすがのリー・インリアンも、ちょっと引いてる。
お前、誰だよ!
風が強すぎて、ミー・ランの耳が効かなくなった。最悪のタイミングで、リー・インリアンが部下を連れて追いついてくる。絶体絶命だ。その瞬間、リー・インリアンはジーホンの言葉を思い出して、一瞬動きが止まった。ジーホンたちはその隙を見逃さない。なんとかその場を離れた。リー・インリアンは流れ弾に当たって怪我してるし。間抜けなやつだ。
逃げた先で、ジーホンは愕然とする。ウェイリエンとミー・ランも撃たれていた。自分のせいで、一番大事な二人を危険に晒してしまった。ジーホンは自分を責める。その時、ウェイリエンが近くに潜んでいた敵に気づいた。次の瞬間、信じられないことが起きる。ウェイリエンが、ジーホンに負けないくらいの速さで敵を始末したんだ。その動きは、ただの助手じゃない。
ジーホンはパニックだ。お前は一体誰なんだってウェイリエンに詰め寄る。ウェイリエンはもう隠さない。自分が、ジーホンがずっと探し続けていた弟だと告げた。ジーホンの頭は真っ白。長年探し求めた弟が、すぐそばにいた。しかも、ずっと正体を隠していた。ジーホンは弟の助けを素直に受け入れられない。でも、今はそんなことを言ってる場合じゃない。ウェイリエンは、動けないジーホンたちを無理やり引っ張って、再び走り出した。
炎からの逃避行、そして兄弟喧嘩
ムー・リーホワは本当に容赦ない。ジーホンたちが逃げ込んだ場所に火を放った。炎はどんどん大きくなる。出口はない。夜明けまで待つしかなかった。夜明けにここを通過する亜細亜号が、唯一の希望だ。そして夜明け。三人はなんとか亜細亜号に乗り込むことに成功した。でも、ミー・ランは傷が深くて意識がない。
ウェイリエンは医務室を探して、薬品を手に入れた。ミー・ランに応急処置を施す。一方、リー・インリアンはジーホンたちの行き先を読んでいた。鉄道局に連絡して、亜細亜号を止めて捜査させようとする。でも、鉄道局の答えは権限がない。おまけにそんな逃亡犯は乗っていないとまで言われた。リー・インリアンはジーホンにしてやられたことに気づいて、怒り狂う。
ジーホンたちは、墨先生っていう人物のところに身を寄せた。ジーホンは墨先生に、ミー・ランを助けてくれと頼む。墨先生は、ジーホンが弟を見つけたことを祝福してくれた。でも、ジーホンは怒りが収まらない。ウェイリエンに向かって怒りをぶつける。なんで3年も黙ってたんだ!って。ウェイリエンも悪びれない。最初は兄さんがどんな人間か見極めようとしてただけだ、と。そのうち、タイミングを逃したらしい。二人の口論は、殴り合いの喧嘩に発展した。驚いたことに、力ではウェイリエンの方が上だった。
第13話の感想:怒涛の展開と、切ない兄弟の再会
いや、今回は情報量が多すぎた。まずアクションがすごい。列車からの脱出劇は息をのんだよ。ムー・リーホワっていう新しい敵、マジでクレイジーだ。味方ごと撃つなんて、常軌を逸してる。そして、何と言ってもウェイリエンの正体だよな。ずっと探してた弟が、まさかあの気のいい助手だったなんて。ジーホンの衝撃は計り知れない。3年間も騙されてたんだから、そりゃ怒る。でも、ウェイリエンの気持ちも少しわかる。正体不明の兄をすぐには信じられないよな。再会がいきなり殴り合いの喧嘩ってのが、また切ない。しかも弟の方が強いっていう。この兄弟、これからどうなるんだ。ミー・ランも重傷で心配だし、リー・インリアンはまたジーホンへの憎しみを募らせてるし。問題が山積みだ。
つづく