仲間を失った沈之衡(シェン・ジーホン)は、悲しみを胸に海東を離れる決意を固める。だがその前に、街に災いをもたらす沐梨花(ムー・リーホワ)を排除しようと動き出す。その沐梨花は、沈之衡をおびき出すために、さらに非道で残忍な手段に手を染めていた。
一方、米嵐(ミー・ラン)は沈之衡に内緒で単独行動に出る。ある人物を標的に危険な作戦を実行するが、予期せぬ反撃に遭ってしまう。裏では、再起を狙う厲英良(リー・インリアン)が敵対していた人物と手を組もうと画策。それぞれの思惑と感情が複雑に絡み合い、物語は一気に緊迫した局面へと突入する。
「氷雪の接吻(くちづけ)」あらすじネタバレ19話
第19話:雪に染まる狂気と、燃え上がる夜
いやー、今回も色々動きすぎだろ。まず、沐梨花(ムー・リーホワ)の話から。彼女が借りてた兵士、全滅しちゃったみたい。池英山(チー・インシャン)は当然、めちゃくちゃ怒ってる。でも沐梨花(ムー・リーホワ)の後ろには沐家がいるから、何も言えない。悔しいだろうな。
その沐梨花(ムー・リーホワ)、今度は沈之衡(シェン・ジーホン)の家系を調べてる。家族の肖像画から、衛氏っていう側室を見つけ出した。血珀石を沈之衡(シェン・ジーホン)に渡したのはこの人だと睨んでる。沈之衡(シェン・ジーホン)をおびき出すために、とんでもないことをやらかした。雪の降る静かな夜に、街の人たちを次々と手にかけたんだ。こいつのやることは、もう人の道を踏み外してる。
沈之衡の決意
沈之衡のほうは、仲間だった德庚(ドー・ガン)が亡くなった知らせを受ける。張友文(ジャン・ヨウウェン)が手紙を届けてくれた。じいさんと同じように、俺たちも沈家を守りますって言ってくれるんだ。沈之衡も心を打たれてたな。亡くなった人たちのために位牌を立てて、静かに弔う姿が印象的だった。
彼は決めたみたいだ。米嵐(ミー・ラン)と司徒威漣(スートゥー・ウェイリエン)を連れて、海東から出る。誰もいない場所で、三人で静かに暮らすために。ただ、その前にやることが一つある。あの沐梨花を、この街から排除しないといけない。
それぞれの思惑
司徒威漣(スートゥー・ウェイリエン)が、厲英良(リー・インリアン)に会ったことを沈之衡に報告する。厲英良(リー・インリアン)が脱出を手伝ってくれるって話だ。沈之衡は最初、乗り気じゃなかった。金婧雪(ジン・ジンシュエ)が愛してるのは厲英良(リー・インリアン)だからな。人の気持ちは簡単には変わらない。でも結局、最後に沐梨花に会えるならって条件で、その話に乗ることにした。
一方、司徒威漣(スートゥー・ウェイリエン)と米嵐(ミー・ラン)は二人でこっそり作戦会議。沐梨花と池英山を始末しちゃおうぜ、なんて話してた。それを沈之衡に見つかって、米嵐(ミー・ラン)はお仕置きされてたな。字の書き取りを何十回も。先生と生徒みたいで、ちょっと和むシーンだった。
米嵐、ひとりで動く
その夜、米嵐がこっそりカラスを連れて外出した。池英山の車の前にカラスを止まらせる。池英山がイライラして車から降りてきたら、今度はカラスの大群。パニックになった池英山の頭上には、真っ赤な傘がふわりと降りてくる。彼は錯乱して空に向かって銃を乱射。その流れ弾が米嵐に当たっちまった。彼女、カラスの羽を一本抜いて、なんとか家に帰る。沈之衡はすぐに米嵐の傷に気づいた。
米嵐は正直に白状する。昨日の夜、池英山を脅かしに行ったって。殺しはダメだけど、脅かすくらいならいいでしょって理屈が、彼女らしいよな。沈之衡は怒らなかった。これからは何をするにも一緒に行動しよう、そう約束した。二人が一緒に雨の音を聞く日を、心待ちにしてるみたいだ。
禁じられた夜
厲英良の再起計画も動き出す。
司徒威漣が池英山に伝言を届けた。
厲英良に会ってやってくれ、と。
池英山は疑いながらも、なぜかその話に乗った。
夜、池英山は金家を訪れる。厲英良の計画を聞くためだ。池英山が帰った後、厲英良はもう一度やり直せると大喜び。金婧雪(ジン・ジンシュエ)にこう言ったんだ。俺が返り咲いたら、君に良い嫁入り道具を贈るよって。この一言が、金婧雪(ジン・ジンシュエ)の心を壊した。
司徒威漣なんて愛してない!彼女は叫んで、厲英良に襲いかかった。厲英良は必死に拒む。でも彼女に腕を強く噛まれて、ついに堪忍袋の緒が切れた。ずっと心の奥に隠してた感情が、あふれ出したんだ。二人は一線を越えてしまう。
でも、激情が過ぎ去った後、厲英良は冷静だった。このままじゃ金婧雪を巻き込んでしまう。彼は明日、金家を出ていくことを決めた。翌朝、金婧雪は厲英良のために餃子を用意する。自分はその前で、静かに洋食を食べていた。あの朝食のシーン、気まずすぎて見てられなかったよ。
第19話の感想:もう全員、感情がぐちゃぐちゃ
今回はマジで感情のジェットコースターだったな。沐梨花の狂気は、もう完全に一線を越えた。人を人とも思わないやり方には、さすがに引く。彼女を止めるためなら、沈之衡が非情な決断をするのも分かる気がする。
米嵐の単独行動はハラハラした。池英山を脅かすって発想は面白いけど、危なっかしすぎるだろ。でも、そんな彼女を怒らずに受け止める沈之衡の器のデカさよ。この二人の絆がどんどん深まっていくのが、唯一の救いかもしれない。
そして、何と言っても厲英良と金婧雪。うわー、やっちゃったよ。金婧雪の一途な愛が、一番いけない形で爆発してしまった。厲英良も彼女を突き放せなかったあたり、すごく人間臭い。でも、この関係は絶対に二人を不幸にする。翌朝の気まずい餃子のシーンが、これからの破滅を予感させてて、見てるこっちの胸が痛くなった。
つづく